<保存版!>オスグッドの改善と予防ストレッチ
成長期のサッカー選手に多い痛みとしてオスグッドをはじめとした《膝のお皿周りの痛み》があげられると思います。
いわゆるオスグッドは、単なる成長痛と考えるのではなく、膝に負担が集中することで痛みに繋がっていきます。
そう考えるとオスグッドは予防できるものでもあります。
今回のnoteでは、このオスグッドに繋がるカラダの特徴と予防のためのケアについてお話ししていきます。
実際に痛みに悩んでいる選手やそのような選手に対する指導に困っている指導者、親御さんに読んでいたいだければ幸いです!
オスグッド以外でも膝のお皿周りの痛みで悩んでいる選手にもおすすめです!
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オスグッドになる特徴
以前のnoteでも紹介しましたが、急激な成長は筋肉の柔軟性にも大きな影響を与えます。
特にオスグッドの原因とされる大腿四頭筋(太もも前の筋肉)の柔軟性低下もこの急激な成長が原因の一つとして考えられています。
骨の成長により筋肉が相対的に短縮した状態となり筋の柔軟性は低下する。
(引用:「ジュニア期のサッカー選手における脛骨粗面の圧痛と下肢柔軟性との関連性」)
よって成長期にある選手は、オフの日でもこの筋肉の柔軟性を保つようにストレッチを日頃から心がけていきましょう。
✔︎大腿四頭筋のケア方法
また、この大腿四頭筋はスポーツ動作時のカラダの使い方によっても負担がかかりすぎた結果、柔軟性低下につながります。
オスグッドなど膝前面の痛みに悩まされやすい選手のカラダの使い方の特徴が以下のようになります。
この動きの特徴は、《カラダの硬さ》や《筋力の弱さ》のどちらかもしくは両方の要素が原因として考えられます。
この後はカラダの硬さに焦点を当て、どこが硬いとこのような動きになってしまうのかお話ししていきます。
オスグッドに関係するカラダの部位とケア方法
オスグッドや膝のお皿周りの痛みは上の画像のように足関節(足首)・股関節・胸椎(背骨)の可動性が原因で、後ろ重心となり膝への負担が増大することで痛みにつながります。
-足関節とオスグッド
足首の動きは重心の位置を左右する一つの要素でもあります。
特にふくらはぎの筋肉の硬さなどにより足首の動きに硬さがあると重心を前方へ移動させることができず、大腿四頭筋に負担がかかり続けます。
足関節背屈制限や下腿三頭筋の過緊張により、着地やランニング支持期などのスポーツ活動中に重心が後方化する特徴的な動作となり,これにより誘発される大腿四頭筋の遠心性収縮やトルク増大は牽引ストレスの要因となる。
(引用:「Osgood-Schlatter 病の成因と治療・予防身体特性と成長過程の観点から」)
この結果、オスグッドに繋がりやすいので、硬くならないようにケアが必要となっていきます。
✔︎足首の可動域チェック
✔︎ケア方法
足首周りは複数の筋肉が通っているので漠然とストレッチをするだけでなく、硬くなりやすいポイントを手でほぐしていくことも有効です。
また、足の指についている筋肉も足首全体の動きに影響を与えていきますで、合わせてストレッチしていくことがおすすめです。
-股関節とオスグッド
股関節の中でもハムストリングス(太もも裏の筋肉)の柔軟性は骨盤を介して背骨に大きな影響を与えます。
また、オスグッドになる選手はこのハムストリングスが硬くなっている特徴があるとも報告されています。
✔︎股関節の可動域チェック
ハムストリングスだけでなく、股関節自体の動きも確認しておくことでより股関節の状態を把握することができます。
✔︎ケア方法
-胸椎(背骨)とオスグッド
ヒトの重心の位置は胸回りの姿勢に影響を受けます。
いわゆる背筋が伸びて胸がはれている姿勢であれば重心は前へ行き、猫背のように胸が丸まってしまうと重心は後ろに移動します。
猫背のまま動作を行うとどれだけケアを行なっていても重心が後ろに残ったままになり、大腿四頭筋への負担が減らずオスグッドに繋がります。
✔︎背骨の可動性チェック
この動きはそのままトレーニングにも繋がりますので、継続して行なっていきましょう!!
✔︎ケア方法
今回は、オスグッドによる膝の痛みを改善・予防するために必要な日頃のストレッチについてお話ししました!
今、症状がなくてもこれらの動きの硬さは後々痛みの原因となりやすいです。
そのため、日頃からストレッチを行なっていくことをオススメします。
次回のnoteでは、膝の痛みを予防し、パフォーマンスアップに導くトレーニングについてお話しします!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
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