見出し画像

黒い猫(目次)

幼き頃から正しさを求めてきた、賢いだけに不幸な青年。
彼が深く傷ついたのは、多くの人間が『その場限り』『自分だけは』と、
すべきことをしない世の中。
選挙だって、いじめだって、道を歩くのだって……。
世の中が正しくないと気づいたとき(世論なんてものは一過性で正当性の欠片もない!)、彼は全人生(過去と未来)を否定され、何のために、どう生きていったらいいかわからなくなる。