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エッセイ

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還暦デビューの小説家が、漫画家の娘たちとサイコパスの夫との日々を書き綴ります。 毎週金曜更新。
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#おっさんずラブ

三浦翔平さんのこと

 私は「おっさんずラブリターンズ」を観るまで、三浦翔平さんという俳優さんを知らなかった。
 だからこのドラマが始まっても、三浦さん演じる菊之助に対して、正直興味がなかった。
 ところが…ところが……。ドラマが進むにつれて、三浦さんの演技力と魅力の虜になってしまったのである。
 私の偏見かもしれないが、正統派のイケメンというものは、なかなか「面白い」とか「笑える」とはならない気がする。何をやってもか

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菊様のおかかおむすびの秘密

 あれがただのおかかおむすびだと思ったら大きな大きな間違いである。
和泉さんと二人で暮らしていた家のキッチンをよ〜く見て欲しい。カウンターに何があるか。若い人はきっと、それが何かわからないものがあるはずだ。
 細長い黒っぽいものは本物の鰹節、それもおそらく極上の「本枯れ節」という熟成させた鰹節だと思う。そして細長い木製の箱は鰹節削り器。その上カンナ刃調整用木槌まであるのだ!
 あのおかかおむすびは

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菊さま、顔が変わる

 菊さまの顔が変わることにお気づきだろうか。
 和泉さんといる時と、他の人といる時とでは顔が違うのだ。和泉さんといる時は、とにかく可愛い。しかもエロい。
 しかし、他の人といる時は、その可愛さとエロさは引っ込めているのだ。しかもそれは計算ではなく自然なのだ。恋をすると綺麗になるというが、まさにそういうこと。恋をすると、可愛くなる、綺麗になるということを菊さまが証明してくれたのだ。
 三浦翔平という

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おっさんずラブ ロスとの戦い

 おっさんずラブが終わってしまったなんて信じない…。
日本中のOLファンはロスで辛い思いをしていることだろう。
 ロスを少しでも和らげるべく、毎日「点滴」と称して、仕事の前に好きなシーンを観ることに決めた。
 今日の一本目の点滴は「神社シーン」と「桜の花片が舞い散る中での春牧の幸せそうなシーン」「公安ズラブ、あんぱんキスシーン」。
 春田さん牧君、よかったね!菊さま可愛い!エロい! 和泉さんもうぽ

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おっさんずラブの最終回が素晴らし過ぎたので会社休みます

 最終回が素晴らし過ぎて、放心状態である。だから会社休みます(会社行ってないけど)
 観終わった後、余韻を胸にベッドに入ったのだが、朝までずっと菊さまと和泉さんと秋斗の夢を見ていた。残念なことに内容は全く覚えていない。悔しいかぎりである。
 それにしてもなんという完璧なラストだったことだろう。100%なんてものじゃない。300%だ。一人も取りこぼすことなく幸せにしてくれた。
 春田と牧は欠けること

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おっさんずラブ最終話 どうかハッピーエンドくださぁぁぁい!!!

 いよいよ今日はおっさんずラブリターンズ最終話だ。残すところあと一時間半。
この一週間は「♪嬉しいような、怖いようなドキドキしちゃう」日々だった。
 「ロス」はもう確定している。有罪無罪が決まっていない未決囚ではないが、有罪は決まっているという状況だ。しかし刑だけが確定していない。最終回の内容で、刑の内容も決まるのだ。
 菊さまと和泉さんが結ばれない場合は死刑。黒澤部長が本当にあの世へ逝ってしまっ

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菊さまを幸せにしてくれなきゃ絶対許さん!黒澤部長に万が一のことがあっても絶対許さん!

 おっさんずラブ七話。牧の気持ちがわかり過ぎてしんどい。
同性カップルの場合、「子供」の問題は、どうしても避けて通れない案件だろう。自分でも「おおっぴらには言えないですけど」と武川さんに愚痴っていたけど、牧は子供が苦手だ。
 子供が苦手というのは「ピーマンが苦手」だとか「会社に苦手な人がいる」というような場合とはちょっと違う。
 牧はきっと貧しい国で飢えている子供をテレビで観たりすると、すごく心を

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春田はどうやってマリッジブルーを乗り越えたか

おっさんずラブ第六話。もう、もう、もう、泣けました。
一人でウエルカムボードを作りながら、出逢いの頃から今までを振り返って号泣する春田。号泣したのは春田だけではない。日本中のおっさんずラブファンが、春田と牧の愛の歴史を振り返って涙を流していたに違いない。
これまでの二人の歴史は、ファン一人一人の歴史でもあるのだ。
いろんなことがあったよねえ……と、二人のあれやこれやをなぞると、続編を待っていた長い

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存在が罪。新婚旅行

 おっさんずラブ第五話。大暴れあり、イチャイチャあり、切なさあり…。もう巨大なおもちゃ箱をひっくり返したような、アレもコレもソレもの回でした。毎回毎回大満足で、あと何回…と指を折るだけで泣けてくる。
 絶対ロスになるのがわかっているので、どうしたものかと今から心配である。ファン同士て慰め合うしかないだろう。
 春田と牧の新婚旅行、何と楽しげだったことか。後半の大げんかや指輪事件は別として、「だるま

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菊さまと和泉さん、新キャラが作る新しい沼

 おっさんずラブ第四話。ごちそうさまでした!めちゃくちゃ萌えました。
一人で食事に行ったら、半径2メートルの大テーブルに、こぼれ落ちそうなくらいのご馳走が並んでいて「どうぞお召し上がりくださいませ」と言われたような、萌えの大盤振る舞いだった。
 菊さまと和泉さんの公安ズラブがすばらし過ぎて、この先この大量の萌えを消化できるか心配だ。いや、正直嬉しすぎる。このドラマの制作者の勇気と情熱にひれ伏したい

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恋の形見とオムツパートナー

恋の形見とオムツパートナー

 おっさんずラブ第三話も、本当に素晴らしかった!そして色々考えさせられる回でもあった。
牧と武川さんが初めて出会った時、武川さんはまだ四十歳くらいで今の春田さんと同じくらいだったはず。
「若かったから傷つけ合ってしまった」
 武川さんの言葉に、自分の若き日を思い出してうなずいた中高年も多いだろう。
 初デートの時に牧がプレゼントしてくれたイルカのキーホルダーをまだ大切に持っているのは、武川さんが牧

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前期高齢者作家が語るおっさんずラブ愛。第二話の勝手な考察。「黒澤部長の愛の形 嫁姑問題」

「黒澤部長の愛の形 嫁姑問題」
 ネタバレ注意!
 二話のテーマは嫁姑問題だった。武蔵のイライラ、ザワザワは婚約者を奪われた悔しさだけじゃないし、牧の腹立ちも元婚約者への嫉妬だけじゃない。地層を下へ下へと掘り崩してみると、表面に現れた事象の下に複雑な想いや過去があったりする。
私も四十年の結婚生活で経験済みだが、結婚は二人だけのものではなく、いろんな人が関わってくるから第三者がらみの問題が起きるこ

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前期高齢者作家が語るおっさんずラブ愛~家族になるということ~

※ネタバレあり
もう、とにかく第一話は素晴らしかったの一言!!! このドラマに関わった方々全てにありがとうと言いたい。いや、土下座したい。なんならお供物的なものを差し上げたいくらいだ。

「おかえり」「ただいま」のシーン、よかったですね〜!
シーズン1の「結婚してくださ〜い!」の絶叫のあとの「おかえり」「ただいま」の涙涙のシーンを思い出してウルっときた人も少なくなかったはずだ。
 「おっさんずラブ

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おっさんずラブ リターンズ 始まる!

おっさんずラブ リターンズ 始まる!

おっさんずラブ リターンズが始まる!

 この日をどんなに待ちわびたことか(涙)。日本中のOL民の歓喜の雄叫び(おたけび)がそこここから聞こえてくるようだ。
 しかし、元旦から地震、津波。飛行機事故と、日本は大変なことになっている。大切な人を失われた方達、今も救助を待っている方達、避難所で不自由な思いをなさっている方達の苦悩を思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。被災地でもこの日を待ってい

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