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エッセイ

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還暦デビューの小説家が、漫画家の娘たちとサイコパスの夫との日々を書き綴ります。 毎週金曜更新。
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#小説

謹賀新年 noteを再開した理由

私の職業は「物書き」である。ちなみに「職業」を辞書で引くと「生計を立てるための仕事」と書いてある。生計を立てられるほど稼いでないので、職業欄に「作家」と書いていいのか悩むところだ。たまに出版社から「支払い通知書」なるものが届くけれど、この一二年は、小学生に「はい、お小遣いよ」と渡したら「ジャポニカ学習帳とチロルチョコしか買えねえじゃないか」とブチ切れられるくらいの金額である。
娘達は漫画家(キリエ

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僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

今日、ダ・ヴィンチニュースにこの作品の記事を掲載していただいた。

 https://ddnavi.com/interview/663947/a/

 これは今年五月に、多くの書店が休業している中で出版された私の新刊だ。この作品の主人公島津圭司はまだ連載を持ったことのない駆け出しの漫画家。娘二人が漫画家(キリエ)なので、いつか漫画家の視点で描いた作品を書いてみたいとずっとチャンスをうかがっていた。

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