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【自己紹介】由緒正しき高卒家系の僕は、苦労と挫折の末に国立大学院を卒業して、自他の人生をより良くする道を進み始めました。

 あなたに問いかけたいことがあります。「私たちが次世代へと託す最も尊く、高価なもの」とは、一体何でしょうか?この答えは人それぞれ異なるかもしれません。あなたの心の中に浮かぶ答えを思い描きながら、この文章を読み進めてみてください。

1 私はどこから来たのか、私は何者か、私はどこへ行くのか

 はじめまして。心理士りくです。教育と心理学に焦点を当てた発信をしています。私はこれまで、教諭、家庭教師、適応指導教室、日本語教師、県教育委員会、そして心理士――複数の面から公教育を見つめてきました。そんな私の物語に、少しだけお付き合いください。

本当は全面表示したい

 私が生まれたのは、由緒正しき高卒家系。家族の歴史を振り返っても、大学を卒業した者は一人もいません。「教育」や「未来に投資する」といった感覚は、家族には馴染みがありませんでした。そんな背景を持つ中で、私は夢を見つけ、その道を追い求めました。

 挫折や失敗をたくさんしました。人生の目的が分からず途方に暮れたことも、涙を流したこともあります。そんな中で、応援してくれる理解者を得て、大学院まで進んだことは、家族の中で私一人だけの特別な軌跡となりました。私の誇りです。

 しかし、この気持ちを家族と共有したくても、正直なところ話題や価値観が合わないのです。愛は確かにある。でも、単語の意味さえ理解してもらえない状況に、正直悲しくなることも多々あります。

 家族との微妙なズレや、私自身の葛藤を背負いながら、私は日々の中で何かを見つめ直すことが多くなりました。小さな出来事、些細な言葉の中にも、意外と深い意味や気づきが隠れていることに気がつくようになったのです。

2 きっかけ

 あなたは、小さな瞬間や出来事から、自分の生きざまや背景を振り返ったことはありますか?私の人生における重要な節目は、一見ささいな出来事に起因しています。

 学生時代、私は特に目立つわけでもなく、どこにでもいる普通の学生でした。普通であると思いたいのかもしれません。

 ある昼休み、食堂でレポートに励む私の隣に、友人が座りました。彼は何気なく言いました

「そのペンの持ち方、おかしくない?」

 この短い一言が、長い自問自答の始まりとなりました。まるで、その一言で私が「普通じゃない」と指摘されたかのように感じました。当時の私は、四本の指でペンの先端を強く持っていました。「何か書きづらいな」「昔から字を書くことが苦手だな」と自分自身も思っていましたが、他者から指摘されるという事実が、何となく心に突き刺さりました。

 その後も歳を重ねることで、「あれ?」という感覚が募ることが増えました。それはペンの持ち方だけでなく、様々な日常の中での言動や慣習にも現れていました。多くの人たちが自然と?習得している知識や常識を、私は知らないのだと実感する瞬間が増えてきたのです。正直に言います。私は「あ、自分は育ちが悪いんだな」と感じていました。

 働きながら日々を送る中で、自分の未来への不安や疑問が増していきました。毎日の生活は安定していたものの、内心では常に大きな迷いと戦っていました。慢性的な片頭痛で、毎日ロキソニン(解熱鎮痛薬)を飲んでいました。

 悩みに悩んでいた20代半ばのある日、県外のお祭りに参加して、車の中で休憩している時、誰よりも尊敬し信頼している友人から、

「大学院に行ってみたら?」


という一言が投げかけられました。その言葉が胸に響き、私は働きながらの大学院進学を決意しました。しかし、その後待ち受けていたのは、予想以上の厳しい日々でした。


3 苦労と挫折、そして

 大学院試験の勉強を決意した日、興奮と期待で胸がいっぱいでした。しかし、実際にはそう甘くありませんでした。想像してみてください。家での勉強習慣が皆無の中、机に向かい、目の前の教材に集中しようとするも、集中が途切れ途切れ。時には、ただ座っていることすら困難に感じる、そんな日を。それでも、自分の持っている時間、仕事の後のわずかな時間を、ひたすら勉強に捧げました。

 しかし、初めての大学院試験、不合格。心理士試験、また不合格。何度も何度も失敗を重ね、自分の未熟さに打ちのめされる日々でした。その都度、家族や同僚から「なんで大学院に(なんて)行くの?」「もう十分働いてるでしょ?(やめておいたら?)」という疑問の声。彼らの無理解は、まるで重たい鎖のように私を縛り付けました。

 そもそも、私の家族には大学に行った者は一人もいません。それゆえ、家族は「高卒で働き出すのが当たり前」「今の時代は、大学には行ったほうが良いらしいね、よく分からないけど」という風潮でした。また、公立学校は控えめに言って現場主義で、大学院卒の教員もほぼいません。


 ですが、ごく少数の理解者たちからのエールが、私を突き動かし続けました。

「君ならできる」「きっと良いことがある」


彼らの言葉や生き様を見て、私は再び立ち上がり、試験に挑戦。そして、その結果が今の私を作っています。

4 学んだこと、考えていること、していること

 私が得た感情や気づき、学びの中核には、教育が存在します。私は深く信じています。教育とは、次世代に残せる最も尊く、高価なものだと。

 教育に触れる度に思うのは、私たちが次世代へと継続的な豊かさを紡いでいくために、果たして何が必要なのかということ。その答えは、未来を担う子どもたちへの教育の質を高めることだと、私は考えています。

 「でも、教育の質って、具体的には何?」そんな疑問があるかと思います。私の考えはこうです。

 それは、「教師(大人)の質」である。

 確かに、教材や施設、学びの環境も重要です。でも、最終的に子どもたちの心に火をつけるのは、その全てを動かす教師の能力であり、情熱であり、ビジョンです。

 親を除けば、教師は子どもたちの未来を大きく変える可能性を秘めている存在です。私がそう思う背景には、数多くの研究やエピソードがありますが、実際のところ、皆さん自身の経験からも、教師の影響を(良くも悪くも)感じていることでしょう。教師に限らず、大人と括ってもいいかもしれません。

 素晴らしい大人が1人増えれば、人生が豊かになる子どもが10人、100人と増えるはずです。私たち1人の影響力は、1人の人間の枠を超え、多くの子どもたちの未来を明るくする可能性を持っています。

 自分の人生を変えることは難しい。他人の人生を変えることはもっと難しい。そして、子どもたちの未来を形成することは、さらに複雑で難しい。だけど、私は挑戦し続けます。なぜなら、その中に可能性があるからです。

 言葉は、私たちの感情や考えを伝える最も強力なツールです。私はその言葉を使って、自分も、そして他者の人生を、昨日よりも少しでも良いものにしたいと願っています。

 かつての私も、自分自身を理解できず、さらには周囲からも理解されないという孤独を深く感じていました。その時、理解者が私に贈ってくれた言葉が、闇を照らす光となりました。そんな経験をしたからこそ、今度は私から、同じように孤独を感じている方々へ、人生を豊かにする言葉をお届けしたいのです。

 そうした想いから、noteで教員採用試験に対する解説を始めました。心理学用語の解説も始めました。また、多くの人が今より更に豊かになるための記事も書き始めました。これらを通して、少しでも多くの大人がより良い人間となり、次世代の子どもたちがより良い人生を送れる一助となるよう願っています。

 最後に、あなたに一つだけお願いがあります。私の想いやミッションに共感してくださったなら、自分や周りの大切な人々のための行動をしてみてください。私たちの手で、人生をより良くしましょう。共に、明るい未来を築き上げていきましょう。

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