200年咲き続ける花菖蒲【新人読書日記/毎日20頁を】(76)
『歌川広重の声を聴く』、181〜200頁、読了です。
「遊観するに良い場所」の節で、今でもよく知られている名所の「堀切の花菖蒲」が取り上げられています。著者の解説によると、絵に添えられている言葉で、広重は次のように菖蒲園をアピールしているそうです。
この文を読んで、頭の中に艶やかな菖蒲園が浮かんできます。ところが、挿絵では、色の表現として、黒と白の菖蒲しか見えないのです。なるほど、つまり、絵で省略した部分を言葉で補完するという宣伝戦略ですね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?