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「子」との約束 ~『論語』~

心にじわじわとくる言葉との出合いは、突然だ。

子曰はく「ゆうよ、なんじこれを知ることをおしえへんか。之を知るを之を知るとし、知らざるを知らずと為す、れ知るなり」と。                     

あの有名な『論語』の一節だ。(縦書きしたかったけど、やり方がわからず、横書きに。訓読文のみ紹介。)

これに出合ったのは、先日。オンラインプライベートレッスンをしている中国人女子高生Yさんの、古文の期末試験対策で。ちょうど漢文で『論語』をやっていて教科書の中で遭遇。

先生が言われた、「由(弟子の名前)よ、おまえに知るとはどういうことか教えようか。知っていることは知っているとし、知らないことは知らないとする、それが知るということなんだよ」と。

恥ずかしながら、私はこの一節を知らなかった。だから、余計に孔子の簡潔で的を射た言葉に、ガーンと強くたたかれ→後から、じわじわと心にしみこんできたのだ。

自分を振り返ると、よく知らないことでも、「う~ん、なんとなく知ってる」ふりをしていることが多い。つい、聞くのが面倒、恥ずかしいと思ってしまう。でも、「知っているふり」は、「知っていることにはならない=知らない」に他ならないということなのだ。

そうか・・・・。孔子は弟子に教え諭すために、こう述べているけれど、私もプライベートレッスンをしながら、「子」に、教え諭されていた。なんか、目が覚めた感じ。日本にも、「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」という言葉もあるし。

知っていることと、知らないことをはっきりさせる。そして、知らないことは、知らないと相手に伝え、どこまでも知る努力をしなければならないのだ。謙虚さも忘れずに。

いいタイミングで、この言葉に出合えて本当に良かった!

これからは、しっかりわからないことは聞き、一つでも一生の恥を減らしたい・・・と静かに「子」と約束をした。








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