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52才バツイチ女の、お気楽ひとり暮らし日記 #4『オジさまの承認欲求』

用事があり、親友M子の家に立ち寄った。

M子はエステサロンを経営する起業家で、離婚して現在シングル。
もともとは娘の習い事をキッカケに知り合ったママ友で、もう20年以上の付き合いになる。

M子とは第一印象お互い最悪だったのに、今ではなくてはならない存在というから、人って分からないもんだ。

↓※こちらはM子とのエピソード

M子が「ランチしよう」とお弁当を買ってきてくれていた。
私はデザートを調達(in シャトレーゼ)。

オカズがかたよっているのが、なんともM子らしい。

「これ見てよ」。と、お弁当を食べながら、M子がスマホを差し出した。
M子の彼氏からのLINEだ。

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『今日、新しいお取引先が決まったよ!』
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と書かれてあった。M子の彼氏は、2才年下の会社員。
M子は既読スルーしている。

「こういうのちょくちょく送ってくるんだけど…
男の人って、仕事のアピールするの意外に好きじゃない?」と聞いてきた。

記憶をたどってみると…

「売り上げが落ち込んでいた部署に俺が入ったら売り上げが伸びた」
「まだ誰も参入していない地域を俺が開拓した」
「俺の実績を買われて中国に転勤になった(ホンマかいな)」

などなど、確かにそういう言い回しを聞いた記憶が少なくない。

M子「でも、私らって仕事の話、言わへんやん?
”今日こんなお客さんがきてさ~、すごく商品喜んでくれたんよね~”とか、”今日たくさん商品売れたよ” とか、いちいち言わんよな」。

私「うん。言わんなぁ」

ということに改めて気づいた。

元ダンナにしても、元カレにしても、起業家の集まりでも飲み会でも、表現に差はあれど、しれっと仕事の実績や成果を会話に盛り込んでくる男性はたくさん思い出せる。

そして、それは年齢が上がるにつれて増える傾向がある印象。

あるワイン会でも、初対面の同年代~年上のオジさま方、ずっとそんな感じだった。武勇伝の一歩手前の、ギリギリの線をついてくる。

聴いていて全く面白くない。だって関係ないし興味ないし。せめておもしろおかしく話してほしい。あいづちも疲れる。

対して、私の知っている女性たちからは、仕事の成果の話はほとんど聞かない。私の周りだけなのだろうか。

「男の人の方が承認欲求が高いのかもね~」と、デザートを食べながらM子が言った。

自分の立場が上になり、自分が評価する側ばかりだからなのか、
家庭で奥さんに褒められたり、子どもから尊敬のまなざしを向けられたりしていないからなのか、理由は分からないけど。

それを愛おしいと思えるのかは、関係による。

私は過去、そういう話を聞いたとき、「うんうん、すごいね」と聞いて褒めて共感していたけど、それが続くと、なんだか自分が母親というか、指導側みたいな気分になっちゃったんですよね。

『そうかそうか、聴いてほしいんだね、褒めてほしいんだね』と思ってしまって、しばらくすると、

面倒くさ…  ってなる笑

デキる自分をアピールしたくて言っちゃう心理も分からなくはないけど、好意のある女性に言い過ぎると、彼氏候補から脱落する可能性があるから気を付けたほうがいいと思うんだけどな。

保護者の気分になっちゃうと、女はもうときめかないから。



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