🌱BOOK.Lily

Lily
石田ゆり子
文藝春秋

◇好きな女優さんは？という話をしているとき、真っ先に思い浮かぶのが、石田ゆり子さん。

纏う空気感がゆったりしていて柔らかい。
でも、どこか凛としていて研ぎ澄まされている。

顔立ち、それだけでなく、佇まいが、整っていて品があって美しい。


彼女が著した本を読んだ。
発売すぐにも読んだから二度目。私にしては珍しいこと。


ゆり子さんは沢山、沢山、「考える」人なのだと思う。

自分を悩ませたり苦しめたりするものだけでなく、心にほんの少しできた、見落としてしまいそうな違和感ともきちんと向き合って目をそらさず、逃げ出さず、考えてきたのだと思う。

だからこそ、こんなふうに自分自身のことを言葉で表現できるんだと思う。

心、体ともに自分だけの「健やかさ」を見つけられている人って意外と少ないと思う。それは本当にきちんと向き合わなくちゃ見えてこない。
私も自分の「健やかさ」を見つけられて、それを自分自身で保ち、守れる人でありたい。


自分にとっての「いい状態」、そしてそれからずれている状態をわかっているだろうか。気づいてあげられているだろうか。

自分の軸を戻すことのできる作業とは何だろう。

過保護な親がいても

素敵な彼がいても

友だちが大勢いても

大人でも子供でも

結婚していてもそうでなくても

そう、

｢自分の面倒は自分が見てあげなければいけません。｣

石田ゆり子のカケラがたっぷり詰まった、やさしくて、とびきり楽しいフォト&エッセイ。(amazon商品紹介より)