さぼってん

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NY ガールズダイアリーとセックスアンドザシティー 〜どちらの世代にも属さない私〜

私の趣味のひとつ(これを趣味というのかはわからないが)が海外ドラマを一気見すること。 なんという時代になったのだろうか、ボタン一つで大量の海外ドラマにリーチできてしまうのだから。ほんの何年か前まで私の海外ドラマのリーチ先は自転車で10分のところにある怪しげなビデオ屋さんだった。 そのビデオ屋では同級生がバイトしてたから、当時私が好きだった「セックスアンドザシティー」なんてタイトルのビデオは田舎の高校生にはちょっと刺激的すぎて、借りる時同級生がいないようにといつも祈っていた。親

    • 私ってもしかしたらおばあちゃんになっているのかもしれない

      今年の4月に38歳になった。 昔はなんとも思わなかったこと心を動かされることが多くなってきた。 ルイアームストロングの「what a wonderful world」 例えば、木や花たちが咲いているのをなんて素晴らしい世界なんだと感動する。 例えば、空が青くて雲が白くて嬉しい日もちょっと寂しい日もなんて素晴らしい世界だと感動する。 例えば、子どもたちの成長を見守りこの子たちはいつか自分よりも多くの世界を知っていくんだろうと思い、なんて素晴らしい世界なんだと感動する。 私も全

      • Mother is a time traveler.

         駅から家への夜道。とても寒い。寒いのに薄着。母に今日は寒いよって言わたけど、ミニスカートで出かけた。手も足もとても冷たい。早く家に帰りたい。するともうすでにこたつにもぐり混んでいる私が「大丈夫、私はすでに暖かいところにいるよ」ともう一人の自分が話しかけてくる。「もう少しだよ。私がここで待っているから我慢してと」  季節の変わり目には春が近づいて来て、夏には凶暴に育つ雑草が小さく芽吹いているのにも感動した翌日また冬に逆戻りなんてことがある。 一方方向にしか進まないはずの時間が

        • ツバメと私の子育て

          今朝、つがいで飛んでいるツバメを見た。 ツバメほど人間と親和性が高く、愛されている鳥がいるだろうか? お隣の大きな家の安全そうな軒下にも毎年やってきては子育てをしている。 もちろん糞なんかもするのだけど、地面に段ボールなどを置いて見守っている家がたくさんある。 6月で長男が7歳になる。 第1子である長男が生まれててすぐの頃、子育てが大変で手伝いに来てくれた母と2人でげっそりしていた。 普通に子どもを育てるのがこんなに大変だったとは知らなくて、睡眠不足が続いたりして、産後う

        NY ガールズダイアリーとセックスアンドザシティー 〜どちらの世代にも属さない私〜

          さくら並木の下を自転車こいで

          31歳で出産した息子が1年生になった。 葉桜になった桜並木を通って、近所のお兄ちゃんたちと一緒に小学校に通い始めた。 息子の通っていたこども園は保育園枠の子と幼稚園枠の子、両方が通っているので、卒園式は3月の中頃だった。幼稚園枠の子たちはその日が最終日だったが、息子たちは3月31日まで登園した。息子の担任の先生がとても良い先生で、先生もお母さんたちも号泣の感動の卒園式だったが、息子は翌週から2週間は登園した。 登園最終日は、担任の先生が息子を抱きしめてくれて、先生と息子は2人

          さくら並木の下を自転車こいで

          ひとつぶのラズベリー

          我が家の庭が春を知らせてくれる。 ブルーベリーは日ごとに花を膨らませ、去年から植えっぱなしのチューリップの生命力には驚かされる。去年の冬から畑の隅っこで小さく縮こまっていたスナップえんどうもぐんぐんと大きくなり今の時期は唯一の収穫物。 冬の間はおとなしくしていた雑草たちも嬉しそうに太陽光を浴びている。夏になるととんでもなく凶暴になるのだけれど、雑草の成長でさえ微笑ましくなる春。 そして冬の間は枯れた枝になってもう死んでしまったのかと何度も心配させられるラズベリーも新芽を出し

          ひとつぶのラズベリー

          いつかの台風の晩のこと

          大学生のとき、当時下宿していた滋賀から広島まで、お金はないが体力はあった私と女友達は青春18切符で電車をのりつぎ展覧会を見に行ったことがあった。 広島市現代美術館というところがあり面白い展示がやっているので時々訪れることがあった。当時の展覧会の内容は忘れてしまった。全く記憶にない。 ただ記憶にあるのは台風が近づいていて、あっという間に在来線の電車が停まってしまったということ。新幹線ならまだ帰れるような状況だったけれど新幹線で帰るお金ももったいないし、だからといってホテルに

          いつかの台風の晩のこと

          春をまくもの

          昨日は久々に春巻きを作った。大好物だがなかなか自分では作らないのが春巻き。 コンビニで2本ほど横たわる小腹が空いた時にちょうどいいサイズの春巻きを見ると買わずにはいられない。 春巻きを初めて食べたのはオーストラリアにいたころ。日本の可愛らしい春巻きとは違い、とても大きいのがオージーサイズ。英語でも春巻きは「spring roll」と直訳するのだ。「春巻き」にしても「pring roll」にしてもとても前向きでワクワクする名前だと思う。 さて昨日なぜ久々に春巻きを作ったか

          春をまくもの

          ドラマとお菓子

          最近困っていることがある。 海外ドラマにはまっていることだ。それも配信されているものに。 何が厄介かというと、一気に全部見たくなってしまうこと。 海外ドラマはシーズン6、7とかが当たり前で、一度ハマると膨大な量を見なくてはならない。 今日はなぜか、何度も見たことがある「sex & the city」を見てしまった。 30代後半で見ると面白くて、これはいかんととりあえず2話で止めているが、どうも止められそうでもない。 お菓子の袋を開けると一度に全部、しかも一気に食べてしまう。

          ドラマとお菓子

          へんてこまゆげ

          子どもが産まれてから、朝の身支度は15分に短縮された。 以前は歯磨きからメイク、着替えまで1時間かかっていた。 子どもの着替えや歯磨きをせかしながらの15分間なので、どうして以前はこんなに時間がかかってたのかすら思い出せない。自分でもなかなかの進化だなと思う。 ただ時間は15分しかないので、多少の眉毛の書き損じくらいではやり直しはできない。多少どころか「へんてこまゆげ」でもやり直しはできない。 以前だったら、拭き取りで眉毛を綺麗に消してその部分にファンデーションをつけて眉毛

          へんてこまゆげ

          人生の意味

          いきなり大きなタイトルをつけてしまった。 私の人生に起こった一番大切で意味のあることってなんだろう。 たぶん、いやきっと子供を産んだこととかっていうことになるかもしれない。 繰り返し思い出す瞬間がある。 例えば、子どもが産まれてからのこと。近所の子どもたちと公園へ行き、その帰り道の坂道を娘のベビーカーを走って押して、はぁはぁと息をきらしながら見た夕日が綺麗だった時のこと。 例えば、大学生の時、当時の彼氏の家で朝からsexして授業をサボって二人で昼まで眠った時のこと。 例え

          私の体力は小さなサボテン3個分

          昨日は久々に家族と一緒に生駒山上遊園地に出かけた。 関西で生き残った私鉄が運営する遊園地のひとつだ。 小さな子どもを取り込むのに成功して去年のゴールデンウィークなんかは大混雑だったと聞いた。夏、山上は夕方から行くと嘘のように涼しく大阪市内を一望できる夜景が見られるので大人のデートにもおすすめな場所。 コロナの影響で10時から4時までの短縮営業だったが開演から閉園までたっぷりと遊んだ子どもたち。子どもは無駄に自分たちのエネルギーを消費する。「そりゃ家ではいらんことばっかりす

          私の体力は小さなサボテン3個分