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公立中学校の先生をやめた理由_美術の成績を数値化する意味、本当にありますか?

30代テンショク日記#14

昨年、公立中学校の美術教諭の仕事を退職しました。留学するために退職したのだけれど、もっと根幹の理由はこれです。

「大好きな子供たちに、私が信じていない、それどころか無くしたいと思っている価値観やシステムを植え付けたくなかったから。」

通知表、あの形式が本当にいいと思いますか?

あえて強く、私の経験を元に書かせてもらいたい。

基本的にABCの評価や、5段階の評定は学校や教師の都合で、生徒のためのものではない。

本当に生徒のためになる成績は、数値化ではなく、より具体的に彼らの学びの様子を見とったものであるべきだと思う。

彼らの学びに対するフィードバックのない数字は彼らに余計なストレスになる競争心を与えるだけだろう。

実際のところ、たくさんの良心ある先生が、美術の評価、評定の意味、正統性に悩んでいる。

色んな、偉い、ベテランの先生達に聞いても、その場では何となくうまく説明されて、わかりました。なんて、私も返事をしていたけど、結局まやかしだと思う。

そのまやかしを認めたら自分の教師としての資質や正統性を疑われてしまうから、みんな言わないだけ。

その評価、評定のシステムが生徒も教師にも悪影響を及ぼしていることが明らかだった。

子供達にろくでもない教育体験をさせたくない。

だから、学校教育の外からできることを始めたい、と思って退職しました。

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