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kyoko'sいつもの日記

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小学生時代の交換日記に始まり、いつも誰かに読んでもらいたくて人生を通して書き続けている日記。
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記事一覧

一丁上がり

急に、もう助からない病気になる夢を見た。 周囲は「そうなんだー。ま、そんな酷いビジュアルにはならないよ」と言って、誰も心配していない。まだ死ぬには早い年齢の人がいよいよ死ぬかもって言う時に、ビジュアルの心配かぁ。 私の頭の中を駆け巡ったことは 「やっぱりアレ食べておいて正解だった…あの時、あのワイン飲んでおいて正解だった。海外旅行にたくさん行っておいて良かった…嫌なことは何もやらない生活を送ることに決めて正解だった…ゲヴァントハウスも聴いておいて良かった(←直近で1番高額)

12月の週報

さて師走の週報第一弾。 ・通訳トレーニングは途中何度か挫折しそうになりつつ、どうにか続いています。今年最後のテーマは「発酵文化」。発酵は最も古くから存在する食品保存技術の一つで、日本では味噌や豆腐、漬物、納豆など日常に欠かせない食品ですが、フランスでも最近注目が高まっているそうです。その理由としては、化学物質を使わずに食品を加工して味や見た目をよくできたり、消化を助ける働きがあるなど健康にも良いとされる自然派食品だからです。ワインなどアルコール類のエタノール発酵、ヨーグルト、

芸術家たちの試行錯誤①

 早いもので、もう9月…ということは、今年も残り4ヶ月ですね。8月の後半には、東京でいくつか展覧会に行ったので、そのことについて書いてみようと思います。  まず東京都美術館で開かれていた「マティス展」、旅行で不在だったり足を捻挫したりで、閉会ギリギリになって滑り込みで見てきました。毎年、8月15日の都内は道路も街中も比較的空いているのですが、この日も午前中は山手線はガラガラ、美術館もほどほどに空いていて助かりました。  マティスは20世紀のフランスを代表する画家で、ニースのマ

ドビュッシーの誕生日-からの考察

 8月22日はフランスの作曲家ドビュッシーの生まれた日。 ドビュッシーは、その色彩感豊かな音楽からフランスの印象主義の絵画と結びつけて考えられることが多い作曲家です。 他にも日本の葛飾北斎、また視覚芸術以外にはパリ万博で出会ったインドネシアのガムラン音楽にも影響を受けたと言われています。彼の音楽は美意識が非常に高く、曲によって聴こえてくるエキゾチズムは西洋と東洋を融合させた美しさをまとい、アジア人の私たちにとっても魅惑的な音楽です。と、ここまではよく知られたドビュッシーのプロ

いつの間にバラの街@よこはま探訪

 “きっと連休中は混むよね” と、連休前の平日に横浜のバラを見に行ってきた。 横浜はいつの間にかバラの街になっていて、港の見える丘公園と山下公園を中心に街中にはバラの花が咲き誇っている。今年は晴天が続いたので開花がいつもよりも早く、5月3日から始まるローズウィークの前に満開を迎えてしまっていた。  港の見える丘公園は、インスタに上がっている綺麗なヨーロッパ風庭園や、バラのアーチが連なる写真を見たのをきっかけに行ってみた。庭園は素晴らしかったけれど、35キロを超える大型犬のカ

エゴン・シーレ展へ

 会期終了間際になれば混むことはわかっていたけれど、終了10日前になりようやく行ってこられた。 都美ね、何度も行ってるから知ってる知ってる!と、地図を確認せずに上野公園をスタスタ歩き、着いた先は芸大だった。あれー? どこで間違えたのか…Googleを見ながら慌てて戻った。上野の桜はまだきれいだったけれど、人が多かった。  今回の展覧会はシーレの作品だけでなく、師匠のクリムトや他の分離派の画家達の作品もあり、なかなかの見ごたえだった。残念ながら私にはエゴン・シーレも、ウィーン分

2023年元旦

 2023年最初の投稿になりますが、事情があり外出ができないため、去年の初詣の写真を載せておきます。 大晦日に気になったフランスのニュースを3つピックアップしてみます。 1位 前ローマ教皇 ブノワ(ベネディクト)16世が95歳で死去 Le pape émérite Benoît XVI est mort à 95 ans  前ローマ教皇のベネディクト16世が亡くなったとの報道は、カトリック大国フランスでは大きく取り上げられました。ローマ教皇といえば、その前のヨハネ・パウロ

潜在意識の上書き

昨日の夢。 バスの停留所で降り損ね、バスはどんどん坂道を下り、そのうちにニースかカンヌに着いた。喜んで地中海の真っ青な海を見ながら海岸沿いを走っていたら、写真のような雪景色に変わった。 砂浜にも椰子の木にも真っ白に雪が積もっているので、バスの運転手さんに 「雪が降ったんですね」と話しかけたら、 「これは塩ですよ」と言われた。  これは全て塩なのか!と素直に受け入れ、納得してパリに戻るバスを探しながら目が覚めた。 朝起きてからも「あれがウワサの塩田だったのかな?」などと、

モーツァルトのなぞなぞ

◆トップ画像をご覧ください YouTube で見つけた「モーツァルト、自由か死か!」というフランスの番組で、モーツァルトが楽譜の余白に書いたフランス語のナゾナゾみたいな言葉遊びが紹介されていました。わかりますか? このアルファベットやイラストを使ったなぞなぞは当時流行っていたようで、Gienのアンティークのお皿でもナゾナゾ絵皿(判じ絵皿)というのがあります。以前、代官山のブロカントで見つけて面白いと思ったので何枚か買ってみて、頭を捻って必死で謎解きをしたことがありました。

ガーデニングあれこれ

5月は薔薇の庭の季節。 ガーデニングを始めて7,8年になるが、実はこのコロナ禍で何本かバラを枯らしてしまった。 コロナ騒動や猫のお世話…と、言い訳はたくさんあるが、早い話が庭に飽きたのだと思う。 はじめは何がなんだかわからずに、所沢の西武球場で毎年開かれる国際バラのガーデニングショーに行って色や形や特徴もわからずに衝動買いしてきたツル薔薇の苗が、想像以上に育ってしまった。 横浜の家では40株近いバラが咲くのだけれど、そこから余った苗をもらってきて植えたら、近所からクレームが

週報

4月18日  発表会は無事に終わった。 今回は何も滞りなく予定通りに終え、皆さんの演奏を一人一人ゆっくり聴くことができた。パリ時代の友人でたくさん共演もしている加藤えりな先生、名物講師の鷲見恵理子先生、そして伴奏でも大活躍してくださった岩田珠美先生には大感謝。 4月19日  朝起きると2人のピアニストの訃報が入り、SNSが一気に追悼文で埋まった。1人はルーマニア出身の素晴らしいピアニスト、ラドゥ・ルプー。76歳。確か2019年の6月か7月に引退を発表されたけれど、好きなピア

大詰めです

4月7日木曜日  語学は短期集中が良いと聞くので、短期間でフランス語力を取り戻せないか、さまざまなコースを探してみた。かつて10年以上前だけれど、ペダゴジーに関する小論文をやたら書いていた時期があり、フランス語力を補うためにソルボンヌに毎日通っていたためC1のレベルまで持っていた。けれども、その後のブランクが10年以上。プライベートで発音矯正受けながらのレッスンなど考えながら、ふと、通訳コースはどうかと思い立った。言語が理解できる=通訳ができる、ではないことを、向こうに住んで

今週の人気記事ランキング

今週のアクセス・ランキング 書くことが見つからない週末なので、今週のアクセスランキングで上位だった記事を振り返りたいと思います。お付き合いくださいませ。1位はたいてい、twitterやfacebookなどからきてくださる直近の記事になります。2位以下はなんでしょうね、気まぐれ? 1位 サクラ・桜・さくら 記事というより写真だけなのですが、きっと美味しそうな桜のケーキのトップ画像に魅かれて、見にきてくださったのかな。 このケーキが食べられるお店は、駒場東大前にあるGRATB

題名が思いつかない日記

「題名が思いつかない日記」 フルーツとかオリーブとかチーズとか、そんなものばかりをワインと一緒につまむだけの食事がたまにしたくなる。わがままで気楽。ただし、あまりお腹が空いていないことが条件。そして、窓の近くに座って外を眺めながら、現実との乖離を楽しむ。そんな時間を幾度も一緒に過ごしたヴァイオリニストの友人と、きのうお別れをしてきた。  2年間に16回も共演して多くの事を学ばせてもらったけれど、それよりも強く心に残っているのは、いつでも信じられないくらいに優しくて、思いやり