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12月の週報

さて師走の週報第一弾。
・通訳トレーニングは途中何度か挫折しそうになりつつ、どうにか続いています。今年最後のテーマは「発酵文化」。発酵は最も古くから存在する食品保存技術の一つで、日本では味噌や豆腐、漬物、納豆など日常に欠かせない食品ですが、フランスでも最近注目が高まっているそうです。その理由としては、化学物質を使わずに食品を加工して味や見た目をよくできたり、消化を助ける働きがあるなど健康にも良いとされる自然派食品だからです。ワインなどアルコール類のエタノール発酵、ヨーグルト、ピクルス、今の季節ならシュトレンも発酵食品ですね。とても興味深い分野なのですが、最初のテキスト課題を見たら、何やら知らない化学式のオンパレード。発酵とはどのような現象なのか化学式を用いて「わかりやすく」書かれているのですが、生物なんて真面目に勉強したことがないため解読するのに一苦労でした。

これは授業で使った通訳素材、お漬物を作るロボットの「ヌカボット」です。ヌカボットは微生物の妖怪というコンセプトだそうです。このロボットがスピーカーを通して「発酵はうまくいってるよ」または「そろそろかき混ぜて」「かき混ぜないと腐っちゃうよ」などと持ち主に教えてくれます。

・週一回のオンラインでのフランス語レッスンでは、ハマスーイスラエル関連の動画を取り上げています。今取り組んでいるのは元国連フランス大使のジェラール・アロー氏のインタビュー番組。在米フランス大使、在イスラエルのフランス大使を歴任し、イランの核情報など中東情勢にも詳しい安全保障戦略の専門家です。こういった国の重要ポストにいるような人物のフランス語は難しい表現を使うことが多く、その上に早口で情報量が多いので、一人で見ていても半分以上ちんぷんかんぷんです。先生と一緒に見てわからない部分をしらみ潰しに教えてもらえるのは非常にありがたいです。アローさんは機密情報の中から言っても問題ない範囲でマル秘情報を洩らしつつ、戦場の裏で誰がどのような操作をしているか説明しています。イスラム教、キリスト教、ユダヤ教では信仰する神が違うから争いが起こるなんていうのは嘘で、みんなにとって神は同じで一つ、「お金」ですから…と。その通りです。

・12月1日にスタートしたミュージックアドベントカレンダーは、順調に5日目まできました。必死で撮影を続けている最中です。集中力には波があり、そのリズムは人それぞれ違います。何度かテイクを重ねて様子を見ながら好調な波を逃さないように、おだてたり喝を入れたりの、なんちゃってプロデューサーになっています。気持ちの切り替えが上手だったり、諦めずに粘って頑張れたり…普段は見ることのない一面を発見できるという副産物もあり、この企画はやって良かったと思います。

数字ではない写真はクイズだったり、外国のクリスマスの習慣などを紹介しています。青いサンタはサンタではなくロシアのマロース爺さんという霜の精です。ロシア正教会ではカトリックのグレゴリア暦ではなく、ユリウス暦を用いているためクリスマスは1月7日になります。
マロース爺さんは12月31日に新年のお祝いとしてプレゼントを持ってきてくれるそうです。

・レッスンに来た生徒(小学生男子)が、ツリーの置物のフワフワした毛の部分を触りながら「これなーに?」と訊くので、「カビだよ。お豆腐は腐ると白いフワフワした毛みたいなワタのようなカビが出てくるんだよ。これはツリーだからキノコ菌がついるのかもね」と答えたら、信じてしまいました。ががーん😣
きっと、ピアノの先生のツリーの置物にはカビが生えていた、という記憶になっていることでしょう、、、私の頭の中はカビやキノコや酸化現象でいっぱいです。

フワフワの正体は?


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