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一丁上がり

急に、もう助からない病気になる夢を見た。
周囲は「そうなんだー。ま、そんな酷いビジュアルにはならないよ」と言って、誰も心配していない。まだ死ぬには早い年齢の人がいよいよ死ぬかもって言う時に、ビジュアルの心配かぁ。

私の頭の中を駆け巡ったことは
「やっぱりアレ食べておいて正解だった…あの時、あのワイン飲んでおいて正解だった。海外旅行にたくさん行っておいて良かった…嫌なことは何もやらない生活を送ることに決めて正解だった…ゲヴァントハウスも聴いておいて良かった(←直近で1番高額)、Idecoなんてやってなくてやっぱり良かった。あれ、フランス語だけあまり役に立たないまま終わっちゃうな。」
臨死体験をした人が、死んだ瞬間「お疲れさん」とどこからか聞こえた、という話を読んだことがあるけれど、まさに
「はい、一丁上がり!」
「やれやれ!」のような雰囲気だった。そして、ここ数年に起きたことしか思い浮かばず、よく言われる子供時代から今までの壮大な(笑)人生の走馬灯ではなかった。

夢の中でさえ、コレをやっておけば良かったという思いは一つも浮かばなかったので、ほとんどやりたい事を実現している人生なんだと自覚した。
あーそろそろこの世を脱退したいと思うことがあるのは、不満ではなくて諦めているのだろうな。世の中、全然良くならないし。

作るか作らないかまだわからない年賀状のために、クララちゃんの可愛い写真を撮ろうと試みたけれど、数日頑張った末に断念した。
クララちゃんのブチャイク顔は世界を平和にすると思うわ。





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