「人は見た目が9割」は本当か?ルッキズムの是非と限界値
今週もまた、1週間の中間地点を迎えました🎵
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
昔、
「人は見た目が9割」
という本が出版され、読んだ人々から様々な声が発せられていたことを覚えています。
「見た目は大事だと思うけど9割は言い過ぎじゃない?」
「外見よりも内面でしょ?」
当時は、そのような「声」が多かったような気がします、
しかし、時代は流れ、
「ルッキズム」
と呼ばれる風潮が世を賑わすようになってきました。
SNSの普及によって、見た目がよい人がどうしても注目を集めがちになっているのが大きな要因でしょう。
筆者は、
「人は見た目は9割」
という考えは、大方間違っていないと考えています。
一方で、
「ルッキズムは本来の『人は見た目が9割』とは違う」
とも思っています。
では、本来の「人は見た目が9割」は何を表すのでしょうか。
本当に見た目がそれほど重要なのでしょうか。
今回はそのようなテーマで記事を書いていきます。
賛成派、反対派どちらの立場に立っていただいても構いませんので、楽しんで読んでくださるとうれしいです。
人間は予想以上に視覚に頼っている
人間には「認知特性」というものがあります。
人によって、得意な情報のインプットや処理方法が違うのです。
その特性を
目で見ることが得意な「視覚優位」と
耳で聞くことが得意な「聴覚優位」に分けると、
視覚優位が8~9割で、聴覚優位が1~2割だと言われています。
つまり人間は、視覚に頼って生きている人の方が多数派なのです。
「かき氷の味はシロップが違ったとしても同じ味である」
という話をご存知でしょうか。
いちごであろうと、メロンであろうと、目を閉じて、鼻をつまんで食べると、全て同じ味であるという内容です。
それだけ、人間は視覚(この場合は嗅覚も入りますが)に頼って、物事を判断しているという一例です。
味を錯覚してしまうほどに。
また、経営が上手な飲食店は、お店を大きく作らないという話もあります。
お店が小さければ、お客さんは席が空くタイミングを待つために、並ぶようになる。
やがて、それが行列になっていく。
すると、外から見たら、
「行列ができるほど人気な店なんだ」
となる。
実際、筆者も、列が全くないお店と、列ができているお店があれば、列ができているお店に行きたくなります。
(ネット上の口コミなど調べていなければ。)
それだけ、人間は深く考えるより前に、視覚でパッと情報を取得している部分が大きいのです。
その人の生き方が見た目に現れる
筆者は、20代の頃、全国の教育に関する研修やセミナーに行きまくっていました。
多い時は年間60回。
それも、ほぼ全て他県。
もちろん全て自費です。
つまり1ヵ月に4~5回ほどは、東京に行ったり、大阪に行ったり、場合によっては、四国や九州に行き、あらゆる実践や、それを生み出す人々に会ってきました。
すると、次第に
「この人は本物だ」
という直感が働くようになります。
実践がもちろんメインなのですが、所作、立ち振る舞い、顔つき、自然な自信が溢れているか、などで何となく分かってしまう。
中でも埼玉県のある中学校教師の元に5年間ほどずっと通い続けていた時期がありました。筆者が惚れ込んだ人物です。
その先生は、
指導困難校を幾つも立て直し
部活では、2ヶ月で素人が県大会に進み
文部科学省から直接仕事を依頼され、
NHKがずっとクラスの撮影に張り付き、
イエローハット創設者、鍵山秀三郎さんから突然トイレ掃除のお誘いを受けたり、
政党から直接スカウトが来るような方です。
おまけにゲームの腕もプロ級で、全国トップ10入りという異次元の人物です笑
しかも学校業務以外に1万人規模のNPOと統治する仕事+毎週全国各地で講演活動を依頼されています。
365日、子どもの為に仕事をし続け、大晦日の大雨の中で他校に喧嘩をしに行ってしまった生徒をずっと追いかけ続けるような人物。
その方は、予約していたホテルを利用しようとしたら、突然セミスイーツの部屋に案内されたことがあると言います。
ホテルのスイーツルームは、常に一定数空きがある。
そしてフロントの方は、そのスイーツルームに泊まるにふさわしい方を「探している」のだとか。
それを判断する材料が、ホテルの入り口からフロントまでを歩く姿・服装・立ち振る舞いであると言うのです。
それだけ、人の見た目には、その人物の品格とも呼べるものが現れるのでしょう。
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」
という言葉があります。
これは、本当にその通りで、
40歳を過ぎた方は、美男美女よりも、如何に
「人にGIVEをする人生を歩んできたか」
が如実に表れます。
筋トレをすれば肉体によって外見が変わるように、
人を喜ばせるために笑顔をつくり続けてきた人
緊張感のある舞台で戦い続けてきた人
は、使い続けてきた顔の筋肉が違うのです。
その生き様が「顔」や「所作」に現れるのでしょう。
それこそが
「百聞は一見に如かず」
「目は口ほどにものをいう」
といった「見た目が9割」という思想につながるのだと思います。
外見と内面のミスマッチは起こらない
明るくて派手な服、アクセサリーで装飾し、お洒落を楽しんでいる人の中に、根っからの性格が暗い人はなかなかいません。
気分が落ち込んでいる人に、脂ぎった焼肉やステーキをたらふく食べさせると、落ち込みがどこかへ行ってしまうという話もあります。
内面が外見に現れるのはおそらく事実。
そして、
外見も内面に影響を与えるのです。
だからこそ、
品格の高い腕時計を若い内に購入することで、その腕時計に見合う自分になるために仕事の腕を高める
という構図が発生します。
役職もそうです。
昇進すれば、人から見た社内での立ち位置、すなわち「見て分かる違い」が生まれる。
すると、かつての同僚からのコミュニケーションも変わる。
そしてその役職にふさわしい人物になるように実力をつけていくのです。
よく言われる
「立場が人をつくる」
の1つの例です。
このような要素も、
「人は見た目が9割」
には、含まれているのだろうと思っています。
ノンバーバルコミュニケーション
最後にノンバーバルコミュニケーションについて触れておきます。
ノンバーバルコミュニケーションとは、言葉を介さないジェスチャー等を使ったコミュニケーションです。
音声ではなく、視覚情報、つまり「見た目」によって相手に何かを伝える。
小学校では、これは極めて重要です。
例えば、ADHDで衝動性や多動性、不注意が顕著に現れている子どもは、今まであらゆる注意や小言を言われ続けてきます。
すると、教師が何を言っても反抗してしまい、対立構造になってしまったりするのです。
そういった子どもは、音で制するのではなく、ノンバーバルな対応が有効。
不適切な行動をしていたら目でそれを伝える。
適切な行動をしていたら、ハンドサインでエールを送る。
そうやって言葉を介さなくても、お互いを理解していくことができるのです。
その時に大切なのは、教師が「相手を受け入れている姿勢」と「毅然としている姿勢」を内側にもっているか。
そのようなその人の内面を、子どもは「見た目」から感じ取るのです。
まとめ
ルッキズムによって、外見がよく、もち上げられる人は、2種類に分かれると思います。
もち上げられた状態にふさわしいような実力がある人、もしくは、つけていこうと努力していく人。
もう1つは、もち上げられた注目度に値するレベルまで内面が到達できず、ドロップアウトしてしまう人。
だからこそ、周囲から注目されても実力をつけれる器である人は、やはり「見た目」が人間性と比例する。
人間性を高めていきた人は、例え、美男美女ではなくても、見た目に魅力が現れる。
そう考えると、やはり
「人は見た目が9割」
なのかなと思います。
筆者は、明るい服をよく好んで買います。
例え気分が乗らない日でも、明るい服を着て歩いていると、段々と楽しくなってくるからです。
そのような
「見た目と内面のつり合いのルール」
を知りながら、
自分の内面をよくするための外見の工夫や
外見に現れるような生き方
を考えて、この先の人生を楽しんでみるのもいいんじゃないかなと思っています。
皆さんも、よかったら、試してみてください。
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明日の記事は
自己投資1000万円で解明!達成しない方が難しくなる「目標を叶える方法」(一部有料)
です。
これまで、あらゆる目標を、短期間で達成してきた筆者の「目標論」を余すところなく公開していこうと思います。
是非、楽しみにしていてください🎵
皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊
📘今週のLIBRARYのラインナップ📗
(2023.11.20~11.27)
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3ヶ月経過。フォロワー800人・全体PV30000までのロードマップと展望
【火曜日】
PTAの不都合な真実 ウラ側だからこそ見えるPTAの現状と未来
【水曜日】
人は見た目が9割は本当か?ルッキズムの是非と限界値
【木曜日】
自己投資1000万円で解明!達成しない方が難しくなる「目標を叶える方法」(一部有料)
【金曜日】
あなたはいくつ解ける?子どもが行列をつくって挑戦する算数の「難問・良問」
【土曜日】
《元教師》自分の子どもを運動好きに育てるとしたらどうするか?
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