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社会科嫌いなあの子の顔が上がる!歴史の授業3選

日曜日午後♪

今日も1日出し切ってここまでたどり着いた。

ここからは、じっくりゆっくり、
noteを味わう時間をとっていきたいと思います😊


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「あなたは歴史は好きですか?嫌いですか?」

そう問われて、
どのように答えるでしょうか。

小学校の歴史の授業は、
社会の他に分野に比べると、
人気があると言われています。

なぜなら、
小学校の社会が、そもそも、
歴史に興味関心をもたせるように、
そこまで知識を詰め込む形で構成されていないからです。

それでも、
社会という教科に関して、
どうしても、

「知識を覚える教科」

というイメージをもってしまう子どもはいます。

社会科嫌いになる子どもというのは、
大抵、難しい用語の知識を覚えたり、
活用したりすることに抵抗感がある子ども
だと感じています。

ただ、筆者の社会の授業を受けた過去の子どもたちの中で、

「社会がつまらないから嫌だ」

という声をあまり聞いたことがありません。

学期始めはあるかもしれませんが、
段々となくなっていきます。

そこで、今回は、
社会の中でも「歴史の授業」に限定しながら、

「社会科嫌いな子の顔が上がるためにはどうすればよいのか」

を、まとめることができたらと思います。

最初から授業を紹介していき、
最後に分析をまとめるという形で進めていきますね。

子どもになったつもりで、
楽しんでいってください。



歴史の授業❶ 貴族のくらし

では、ここから授業の紹介です。

社会科はどうしても資料を活用する授業。

法律上、学校の授業内ではどのような資料も活用してよいので、教科書をスキャンしたものや、動画の切り抜きなどを数多く散らばらせていきます。

ただ、note上では提示が難しい資料が多い。

よって、
限定的な授業のパーツになってしまったり、
資料が提示できず、
分かりづらくなってしまったりすることは、
ご承知おきください。

これは以前の記事で書いた導入ですね。

本来なら、見えないように▢を設置しています。
でも隠すのは一部

このように問いを出して、
教科書や資料を調べさせる。

社会科は調べる学習と捉えているからです。

常にヒントは提示。

NHK for schoolというサイトにある道長に関する動画。

1~2分で終わる+分かりやすいのでおススメ。

クイズ♪ 挙手で確認。

「へえ~」といった驚きの声があがります。

ここからは、調べるパーツ。
一気に4つ提示してしまいます。

塾に通っている子どもも分からなそうな、
且つ、ワクワクするような問い。

制限時間を与えて、
全てではなくてもよいので、
タブレットを使って調べさせます。

自分でやりたいものを選べるのがミソ。

調べた後は、班の中で交流させ、
こちらが答えを提示する前に、
問ごとに調べた結果を発表させます。

そして、満を持して答えを提示。

ここから文化につなげる。

1つ1つ文化面の重要事項を押さえていきます。

身近な百人一首を扱いながら、
名前の一部を書くし、

「誰でしょう?」と問う。

百人一首は毎日やっていたりするので、
答えることができる子も。

貴族のルーティンを提示。

デメリットもしっかり提示します。

そして、最後は学びをアウトプット

あなたは、貴族のくらしをしたいですか?笑

ここの理由の部分で、
今日の学びをきちんと活用しながら書いているものは評価が高いということも、予め子どもに伝えておきます。


歴史の授業❷ 武士の登場

次は武士の時代への移り変わりです。

資料を隠しているものがとても多く、
分かりにくいものもありますが、
ご理解ください。

導入の大半はこのスタイルです。

ここは答えを出さず、
サラッと次の内容に行きます。

穴埋めは調べさせる。

アニメーションで少しずつ上から見えるようにしていきます。

本当は絵本の画像にしていましたが、
今回は、イラストやの画像で。

あなたは何だと思いますか?

身近な話題から入り、
単元の核心部分に切り込んでいきます。

このようなキーワードなどは、
スライドとは別で板書をし、
それをノートに写させる
こともしています。

そうでなくては、
学びの記録が残らないので。

ただし、
板書の量は最低限。
圧倒的に少ないです。

思い思いに意見を発表。

こういう揺さぶる問いを入れて、
単調な思考にならないようにします。

思考にスパイスを加える感じです。

先生に反対と言うからには、
証拠を探させます笑

スライド上も、
教科書のどこに線を引いたかを提示。

でなければ、
LDの子がどこの場所か分からなくなるので。

この授業は1つだと分かりづらいので、
2時間分をくっつけています。

2時間目の導入がこちら。

前回の流れもサラッと確認。

ここからは、源平合戦を短く語っていくパーツです。

教科書には、
源平合戦の詳細があまり記載されていないのです。

頼朝が負けた流れを説明し、

戦いの様子を数を隠しながら説明していきます。
聞かせっぱなしにはしない。

そして、所々にアクセントとなる問いを入れる。

ここからは、
とても魅力ある話なので、
源義経(牛若丸)と弁慶のストーリーを語りました。

まずは、義経の活躍を描写。

このような崖を駆けおりていったことをイメージさせながら。

許可なく朝廷から官位を受けたことによって、
兄に疑われ、
「義経を討て」と命令されてしまう。

欠かせない弁慶との出会い。

弁慶が清水の舞台から飛び降りたという話も。

とても魅力あるエピソード。

一気に提示すると面白くないので、
クリックするごとに文字が浮かぶようにしておき、しみじみと語るように演出します。

最後まで主君を守るため、
盾となった弁慶。
自害した義経。

華々しく戦いに勝った源氏の、
悲しくも美しいストーリー。

ストーリー語りが終わり、
本筋に戻ってきます。

そして、面白いのがこの部分。

実は、源平合戦というのは、
その先の時代も進んでいるのです。

室町、戦国、江戸、明治。
それぞれの覇権を握る人物の出身が源氏か平氏かというのは、かなり面白いバランスで散らばっているのです。

そして、現代へ。

運動会。
紅白歌合戦。

源平合戦の流れは、
現代にも受け継がれて行っている
のです。

この後は、キーワードを提示し、
そのキーワードを使って要約をさせたと思います。

・・・

運動会が紅白に分かれる起源は、源平合戦にあった。

なんだかロマンを感じる話だと思いませんか?笑


歴史の授業❸ 金閣と銀閣

最後の1本。金閣銀閣。

導入は大体いつも同じです。
誰もこぼれ落ちない。

小学校の歴史は、
時代と時代のつながりが書いていないので、
前後のつながりが分からないまま次の時代に入ってしまいます。

そこを補足説明。

ここからが教科書内容です。

白黒提示には意味があります。

正解は・・・

見えているようで、見えていない。
注目する視点を与えると、
今まで見えなかったものに気付きます。

金閣の造りを階ごとに確認。

なぜこの順番なのか。

ヒントとなる当時の自分の上下関係を提示。

なぜ寺院が最上位なのでしょうか。

金閣の構造に義満の思想が表れていますね。

金閣寺探索ターイム♪

挙手で確認。

やはり3階が最も豪華。

法皇・寺院が最も位が上と考えていた証拠です。

みんな気になるお金の問題!

セリーヌディオンを引き合いに笑

全員が分からないような面白い問題は、
ヒントなしで全部隠します。

「まじでー!!」みたいな声が発生します笑

義満の行ったことにつなげていきます。

ここで動画を視聴。

次は銀閣。

銀閣なのに銀箔が貼っていない銀閣。

教科書で調べさせながら。

ここで「立砂」を教えます。

月と太陽を両方取り入れたお寺。
かっこいい。

そして、ここから、
現代にまで続く日本の文化が生まれた。

次でフィニッシュ。

最後はノートに学びを意見文でアウトプット。
授業の内容を活用できていればいるほどグッド。

授業を通して、
金閣と銀閣の捉え方が一気に変わる。

あなたならどちらに住みたいですか?


あの子の顔が上がる理由

思っていた以上に、
長くなってしまったので、
サクッとポイントをまとめていきます。

❶誰でもできる/身近なネタから入る

授業の最初で取りこぼすわけにはいきません。

よって、誰でもできることから入る。

身近なネタをあらゆる所に散りばめる。

そうすれば歴史嫌いの子も、
ある程度意欲を維持することができます。


❷多様な方法で変化を生む

授業ではよく穴埋め式のスライドがあったと思います。

あれは、教科書や資料を使ってさっと調べることができるパーツ。

重たくないので、
リズムよくすぐ次に行ける。

また、
動画を入れているものもあったはずです。

ずっと教師が主導では、
ある種単調に感じてしまう子どももいる。

よって、
映像を使って分かりやすく解説した1~2分動画を見せるのです。

長すぎるものは集中力が低下するので、
あまり使用しないようにしていました。

加えて、
しっかり調べるというパーツもある。

貴族の授業では制限時間を伝え、
選択させる形で調べさせていた。

そして、最後には、
これまでのインプットを活用して、
アウトプットできるようにしていた
ということ。

インプットが少なければ歴史嫌いの子どもは、
取り組むことに嫌気がさしてしまうでしょう。

だからこそ、
十分な情報量を学んだ上で、
アウトプットさせるようにしていました。

思考力を働かせる問いに設定しながら。


❸1枚のスライドの情報量が少ない

1枚のスライドにたくさんの画像や情報量を盛り込むことを極力避ける。

なぜならワーキングメモリの問題があるからです。

隠す部分も一部だけにして、
教科書や資料を調べれば、
誰でも分かるようなものにする。

そして、教師の言葉は短く。

この1枚1枚のスライドをサクッサクッと進めていくペースが、集中力を持続させます。


まとめ

授業で使っているスライド1枚1枚に、
教師がしゃべる台詞まで書いてある理由は2つ。

1つは、
ノートに学びのメモを書くことに集中していた場合、教師の説明を聞き逃すかもしれないから。

顔が上がった時に、
台詞を見れば何をするのかがすぐにわかります。

2つ目は、
どの先生でも授業ができるようにするためです。

筆者は、
社会科の授業を全て、
このようなコンテンツにしていました。

どの授業もある程度納得するまではつくるので、
大体この記事に載せた授業と同じクオリティです。

ただ、担当回数が少ないということで、
4年・5年はまだ作れていません。

資料は集まっているのですが・・・

これを学校の共有フォルダに入れておいたので、

「コンテンツ使っていいですか!?」
「異動の時にデータ持って行っていいですか!?」

と聞かれ、
存分に使ってもらっていました。

ただ、校内の同僚はいいのですが、
著作権が絡むので、
note上でお渡しできないのが残念です。

とにかく、
社会の授業の肝は、
意欲を失わせないこと。

これに尽きる気がします。

また、様々な授業を紹介できたらなと思います。

授業の導入でよく使っていたパーツについての記事はこちらから。


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