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【日記】4月8日〜4月14日

4月8日
朝、駅に向かいながら明らかにインナーの選択を誤ったと感じる。電車に乗り込むと額に汗が滲む。この時期はこういう場面が多いから困る。

今日は元々お休みの人が多く、朝から自分なりに出来る最速ペースで作業する。それでも初めて対峙する商品になると構造がよく分からず時間がかかってしまう。
そんな中、仲のいい配送さんが自分がいる部署に入って来て「明日も暇過ぎるからこのままなら明日休もうかと思って」と話し出したのでビックリ。どうやら明日は配送さんひとりに対して1件ずつくらいしか仕事がないらしい。ちょっと不安になるくらいの状況。

人数の少なさもあり残業しているとこの人数としてはかなりの数字が出ていると聞かされる。そのうちのどれだけに自分が貢献出来ているか分からない。けれど、充実感に包まれる。

4月9日
またしても春の嵐。駅から会社までの道のりを新卒さんとずぶ濡れになりながら歩く。

休憩時間に元いた部署を自分の代わりに仕切っている派遣さんから「ちょっと良いすか。最近入った派遣さんのことなんですけど」と相談される。どうやら仕事の振り分けが出来ず、さらにはキレ出して手に負えないらしい。悪い面がどんどん浮き彫りになっているようで話を聞きながら色々考える。
と思ったら夕方の休憩時間にはその問題の派遣さんから「あの、ちょっと聞いてほしいんですけど」と言われる。どうやら様々な思惑が渦巻いているようだ。

4月10日
爽やかな春らしい日。
朝、ラジオからゆらゆら帝国「夜行性の生き物3匹」が流れて来たので悲しい気持ちになる。が、最高のグルーヴを耳にして思わず身体が動く。

営業所全体が短い閑散期を迎えているようで、昼の時点で定時上がりを伝えられる。
とは言え、自分は全く余裕がなくひたすら慣れない作業に悪戦苦闘。一応難易度は上がっているので先には進んでいるようではある。

4月11日
朝、会社に着くと本社から昨年度の時間外労働時間が多すぎて労働基準法に違反している、との指摘を受けた。所長が対応してくれたのでことなきを得るも、まさか360時間を超えているとは思わなかった。毎日の早出と土曜日出勤を振替休日にしなかったのが原因か。

引き続き周りは暇な日。自分は汗だくで作業。いよいよ複雑な調整をやるようになった。ラジオからPUFFYが歌う「働く男」やピンキーとキラーズ「恋の季節」が流れて来て励まされる。3日連続の定時上がり。

夜、越美晴「チュチュ」を聴く。川島裕二さんの編曲が素晴らしい。

4月12日
「ファンキーフライデー」が流れるなか、引き続き穏やかな雰囲気の周りをよそにひとり格闘。前日まで出来なかった調整がなんとなく出来るようになるも慣れないせいで生産数が上がらず悔しい気持ちに包まれながら定時を迎える。

夜、高橋幸宏「ア・フラグメント」DVDを見る。数日前にYouTubeで偶然見た"Something in the air"のMVに衝撃を受けたので購入した。夢で見た世界をそのまま映像化したような作品。VHSテープみたいな画質の悪さが独特の世界観をより引き立てている。

4月13日
朝からマッサージに行く。今月から使う筋肉が変わったので「おお、意外な部分が硬い」と気付かされる。
夕方に歯医者へ行くので今日は一日中歩いてカロリー消費。まずは新宿のはずれにあるブックオフまで行く。予定ではそのまま大回りして歯医者のある駅まで行くつもりがあまりに暑いので着替えに戻る。

3か月ぶりの歯医者。今日は久しぶりに最初に診てもらった歯科助手さんが担当。口の中を見た途端「綺麗になりましたね!毎日歯磨き頑張ってますね!見て、歯茎の腫れもかなり治ってる。すごい!」と笑顔で沢山褒めてくれて思わず照れる。ただ噛み締めがかなり強いようで先を考えるとマウスピースは必須ですと言われる。確かに新しい部署での作業はボルトの増し締めが何回もあるのでこれまで以上に噛み締めてしまいがちなのでマウスピースの導入を考える。

夜、越美晴「パラレリズム」を聴く。

4月14日
前日歩き回ったからかゆっくり起きる。

昼にハンバーグ味噌ラーメンを作って食べる。この摩訶不思議な組み合わせは大滝詠一さんがTHE ALFEEの音楽を"ハンバーグ味噌ラーメンだ"と評していたことがきっかけで生まれたもの。味噌ラーメンにハンバーグは案外合う。味がかなり濃いから頻繁に食べない。が、たまに無性に食べたくなる。目玉焼きを乗せたら良い塩梅になった。

昼過ぎにコンタクトレンズを買うべく眼科へ行く。外に出ると気温は夏のようだった。レンズは引き続き同じ度数のままなので見え方のチェックと簡単な診察で終わる。

コシミハル「ラ・ヴォワ・ド・パリ 」「父とピストル」を立て続けに聴く。「ムーラン・ルージュの唄」の儚い美しさに聴き惚れる。"耽美テクノポップ"とも呼ばれたYENレーベル時代の作品も素晴らしいけれど、シャンソンやクラシックを自らのセンスと歌声で鮮やかにアレンジしてみせる近年の作品に強く惹かれる。もちろんスウィング・スローも大好き。

さくらももこ「ももこのまんねん日記」を読む。見開きの右ページに文章、左ページにイラストが載せられているのでサクサク読み進む。カラオケにハマり客人用の部屋をカラオケルームに改造、そこに駄菓子屋が開けるくらいの大量のお菓子とガラス張りの小型冷蔵庫を設置したというエピソードが実にさくらももこさんらしい。
書かれた時期は2009年から2011年まで。さくらさんが震災当時に何を思ったかを少しだけ知る。さらに新型インフルエンザが流行していた時期でもあるので、後のコロナ禍の頃にも当てはまるような言葉がいくつも出て来るのが印象的だった。

夕方、TARAKOさんの声が最後になる「ちびまる子ちゃん」を見る。オープニングテーマが「ゆめいっぱい」でいきなり泣く。これから新しいまる子が始まるけれど、慣れるにはしばらく時間がかかるだろうな。

夜、YMO「テクノドン」を聴く。

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