【銭湯掃除初日 腕が取れそう】

遂に3月1日。銭湯の風呂掃除が始まりました。初めて風呂掃除したのは埼玉の喜楽湯。
飛び込みでやらせてもらって以来です。
これから本業と合わせて週7で働き始めるわけだけれども、仕事感はなかったです。

【とにかく体力勝負】

朝6時に起きて、7時前の電車に乗って天王寺駅へ。

挨拶と自己紹介を終えると、大阪でも屈指の広さを誇る銭湯をデッキブラシで少しずつ磨いていく。石鹸を少しずつ伸ばしながらある程度進んだらお湯を流す。これも大きなバケツでお湯をすくうから腰が曲がってコンボで痛い。
また、デッキブラシで磨くとすぐに腰と腕が痛くなる。

たまに黒ずみが激しいところは研磨剤で磨いたりして本当に少しずつ進んでいく。1時間半近くが経ってようやく男湯が終わり、先輩と一緒に飲み物を飲みながら休憩をする。

【先輩との出会い】

そこで出会った先輩は銭湯をやりたいと言っていた。なんでもおじいちゃんが銭湯をやっていて、息子に継いだけど今は廃業してしまったらしい。ただ、今になって銭湯が好きになり、いろんな銭湯を回ったりしながら銭湯修行をしているらしい。

銭湯をやりたいという思いを持っている人とは中々近場で出会えなかったからめちゃくちゃ興奮した。話は弾んで、早速売りに出されている銭湯が近くにあるという情報も知ることができた。

【仕事後の一風呂】

同じように残り1時間女湯を磨いて、仕事は終わった。疲労感が半端じゃない。メンタルをすり減らす仕事はたくさん経験してきたけど、接客もない体力勝負の仕事をするのは初めてくらいだったので、とにかく疲れた。

仕事終わりには先輩と一緒に銭湯に入り、汗を流した。使うときは今まで以上に石鹸を流したり、風呂椅子を並べ直したり気遣うようになった。

湯船に浸かってまた銭湯の話やゲームの話をして、11時の天王寺駅を歩きながらまた銭湯の話をした。

【初日を終えて】

銭湯の風呂掃除は今年27歳の僕でもめちゃくちゃキツかった。これを家業で継いだおじいちゃんやおばあちゃんが毎日のようにこなしているかと思うと本当に尊敬する。少しくらい隅々まで掃除が行き届かないのは理解ができる。
そして掃除の手法や、掃除道具も銭湯業界は情報交換が盛んではなく、それぞれのスタイルで行っているらしい。最近は少しずつSNSも流行ってきているけど、まだまだ鎖国の業界で他の銭湯が何をしているのかはみんな気になっているようだ。

銭湯経営者向けのポータルサイトとかコミュニティサイトを開設して、そこで使ってる道具とか掃除方法を共有していくのは簡単に作れると思うけど、実際に活用してくれる人はどれくらいいるんだろう。そしてどれくらい求められているんだろう。

まだまだ経営者はご年配の方が多いだろうし、ご協力いただけるのだろうか。

でも希望も見えてきました。風呂掃除の先輩は21歳だし、着実に若者から銭湯の仕事なんて、、、、という状況から銭湯をやりたい!という人が増えてきているんだなあと感じました。

まだまだ続けていきます。

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