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《いつのまにか、ここに要る》【統制環境とキャリア36】

「前にチラッとお聞きした、スタッフの方の話ですが、、、」

『誰のコト?』

「、、、前科のある方」

『そんな言いにくそうにしないでよ。
ウチの働き頭だよ。稼ぎ頭、かな?』

「その方の採用について、お聞きしても?」

『勿論。
ヤギさんに隠しゴトは無意味でしょ?』

「そんなコトはありませんけど、、、
まぁ、知りたいコトがあれば、何とかしてでも、聞きます」

『そ。
だから、何も隠さないし、隠せない。
須神のコトね』

「須神さん、というんですね」

『そう。
前科者で、厄介で、面倒。
でも、ウチのエース。
でも、じゃないな。だから、だな』

「原則4は、どうやって働いてもらうか、です」

『5とおんなじ?』

「重なりますね。
まぁ、原則も構成要素も、有機的な繋がりなので、重なる部分は多いです」

『でも、どんな人材を働かせるか、だっけ、原則5』

「そうですね。
どんな人材に働いてもらいたいか、です、ヤギ解釈では」

『じゃあ、その4の方は?』

「Demonstrate committmentです」

『出た‼️
また、体現なの?』

「そうですね、体現、実践、言動です」

『あれ、言動って、言ってたっけ?』

「言動は、言葉だけでない、行動だけでない、というニュアンスで。
分かりにくくなるので、使ってませんでしたね」

『なるほどね。
確かに、言動だと、言葉だけのようにも、受け取られかねない。
考えてますね、ヤギ氏』

「ヤギシ?」

『、、、続けて。
ここにも、面倒な厄介者が、、、』

「コバヤシさん、、、アナタもね」

『俺は、厄介者で面倒で、面倒が好きで、厄介ゴトが大好きなんだよ。
だから、そういう奴を集める。そういう人間で、会社を創ってる。
大抵、そういう厄介者は、自分を知ってる。自分を学んでる。だから、細かいコトが気になる。
認識と理解の違いとか、ソレ、とか、コレ、とか、代名詞を、、、確認してくる』

「、、、それが、原則4ですね」

『それ、って何が?』

「そう、それ。
まさに、求める人材にどうやって働いてもらうのかという体現」

『、、、人材に働いてもらうように、俺が何かを体現してる、ってコト?』

「そういうコトになりますね」

『、、、解説を聞こうか』

「Attract, develop, and retainですね、英語だと。惹きつけて、育てて、離さない。
KY企画は、それを実践してる。社長が、ご自身で体現してる。
だって、社長自ら、色んなコト、形式的なシガラミとか、言葉遣い、態度、、、
社会的に、社会人として求められる素養がない。
だけでなく、それが魅力でヒトを惹きつけ、惹かれてしまったヒトをもっと育てて、死ぬまで離さない、と宣言してる。
おそらく実際に、死ぬまで離さないんでしょうね」

『、、、』

「細かい部分まで気が付いて、気になって、かな?
代名詞なんかを安易に使おうとすると、どこまでも聞いてくる。
自分が理解できるまで、ただの認識では許せない。自分を許さない。だから、相手は逃げたくなる。相手の気持ちより、自分の理解。
でも、それは自己都合ではない。相手のため、、、相手にとって必要だ、と考えてしまうから。
その目的は押し付けず、言葉にせず。
だから、相手は嫌がる。避ける。逃げ出す。
でも、残るヒトはいるし、要るんですよね、そういう面倒なヒト。
そういう厄介を受け持ってもらいたいヒトもいるから。
代名詞で置き換えられるヒトなんて、いないし、要らない、とか、信じてるんでしょうね」

『、、、分かったような口を』

「、、、そうですね。分かったような口です。
だから、僕はここに、今、いるし、要るんです」

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