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【noteで学ぶ腸内細菌学71番外篇:自分の腸内細菌を調べる方法】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 私たちヒトは腸内に存在する100兆個〜の細菌と共生しており、身体全体(口腔内、膣内、皮膚常在菌)では1000兆個以上と言われています。
 
 さらに腸内に存在する細菌だけでも約1000種類にもなり、それは人によって異なります。

 近年は腸内細菌のメタゲノム解析プロジェクトが進行しており、多くの人の腸内細菌を採取・研究することで、「ヒトと細菌と病気の関係性」「個々の健康管理の多様性」を明らかにするために多くの取り組みがなされています。


 
 腸内細菌はヒトが罹患する多くの病と関連しており、病だけでなく毎日の体調やメンタルヘルスにも大きく関与しています。
 さらに体調だけでなく、「食欲」や「社交性」「何気ない行動」に至るまで、無関係ではないと考えられており、腸内細菌を良好に保つことが人生をより良くするための手段の1つであると言われています。

 と、いうことを各種論文を用いてnoteに書いてまいりました(o・ω・o)フォローしてくださっている方はご存知のことかと思います。
 
 今回は「自分の腸内細菌ってどんな種類が存在してるの?それを調べる方法はあるの?」がテーマ。
 
 医療機関や細菌研究の分野で働く方は検査する機会があるのかもしれませんが、一般人である我々はなかなかそんな機会には巡り合わないですよね。
 そもそも調べることができるのか?
 どれくらいのコストがかかるのか?


 など、未知が多すぎる分野です。

 ということで調べてみました(o・ω・o)

□とりあえず検査キット

Atlas Biomed社が運営する遺伝子解析研究のサービスで、「遺伝子検査」と「腸内フローラ検査」が利用できます。

Atlas Biomed社
 
生命情報学者であるセルゲイ・ムシエンコCEOが運営するヘルスカンパニー。
「最新の遺伝子解析技術を活用し、お客様を真の健康に導く」を理念に、遺伝子検査と 腸内フローラ検査の 2 つの商品を提供している。
 
■科学諮問委員会
・エディンバラ大学の人類遺伝学教授ジム・ウィルソン教授
・米国バージニア州ジョージメイソン大学のシステム生物学部教授アンチャ・バラノバ教授
・計算生物学者タチアナ・タタリノバ教授
・アムステルダム大学ミルカ・ソコロヴィッチ博士
・フローニンゲン大学医療センター疫学部ハロルド・スニーダー教授
・持人工知能とコンピュータサイエンス:ヴァシリス・ジョージアディス博士
・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のイノベーション&エンタープライズ オフィス:ヴァシリス・ジョージアディス博士
・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)アントン・エマニュエル
・昭和大学病院腫瘍センター長:角田 卓也 教授 

 
 会社の情報はさておき、要は「日本でも腸内フローラ(腸内細菌叢)の検査が受けれますよ」という話。
 
 検査プロセスとしては、

①検査キットで糞便サンプルを採取
②郵送後、腸内フローラの分析
③4〜8週間で検査結果が閲覧可能
④検査結果を元に腸内フローラの改善アドバイスが受けられる
⑤3ヶ月後再検査。腸内フローラの改善状況が確認できる
 
※遺伝データは、ISO 13485:2016 認証を受けたオランダの認定EU研究所で分析されます

 となっています。
 検査キットは¥29,800

 まあ、専門機関での腸内フローラ検査と考えると内容・価格はそんなものかな、という感じ。
 
 ただ、データサンプルなどがオフィシャルサイトには載っていないようなので、「どこまで詳しく腸内細菌が解るのか?」が分かりません。
 一応、サイトには以下のように記載があるので

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 共生している腸内細菌がリストで見られる可能性は高い。
 とにもかくにもデータサンプルが見たいな……。


□グリコでも検査が受けれる

 グリコの説明は端折りますが、検査の内容は前項のものとさほど変わらないよう。

①糞便サンプル採取
②郵送後、WEBで生活習慣などのデータ入力
③検査レポートが閲覧可能(検査機関の詳細記載なし)

 コチラの費用は¥22,600(税込)とのこと。
 
 コチラには腸内細菌叢の検査結果レポートサンプルが記載されてました。
 腸内細菌の多様性に関する情報も。

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 その後のフォローアップがあるかないかがAtlas社と異なる点ですね。
 

□うんログ

 グリコが提供する腸内フローラ検査のキットは『うんログ(ウンログ株式会社)』が運営するものだそう。

 腸活に関心がある方なら見たことがあるかもしれませんね。カエルはありました。

 恐らく、グリコが提供する内容とほぼ同等の検査・サービスが受けれます。
 費用は¥22,000
 
 うんログ社は各種メディアで「腸活」に特化した広告を行っているようですので、日常の腸活の参考に落とし込みやすいかもしれませんね。
 
 こうなるとAtlas社の専門性がどれくらい検査結果に反映されているのか、逆に気になってきます。


□専門機関向けメタゲノム解析

 マイメタゲノム社の行う腸内細菌メタゲノム解析サービス。
 ゲノム配列まで解析してくれるとのことで、今回紹介した腸内フローラ検査では恐らくもっとも詳細を調べることが可能。
 ただし、検体の最低数が10人とのことなので、個人で受けるのが難しい。
 さらに解析してくれる内容が詳細に分かれているので、素人が調べてもあまり有効活用できなそうなのがネック。

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 これは腸内細菌の研究者向けですね。
 
「こういう機関が存在してるんだなぁ」くらいの認知で。

 
 今回調べたところ、その他「検査キット」を販売、検査してくれる機関はいくつも見つかったのですが、意外と「どこまで詳細に調べるのか?」を明言している所が少く、本noteへの記載は見送りました。
 あと「門レベルまで」など、検査結果の内容があまり細かくない所も外しています。
 どうせ調べるなら細かく知りたいのが人の性。

 細かく判った方が、自分にどんな腸活の方法が必要なのか考えやすいですしね。

 
 と、いう感じ。
 腸内細菌検査という現在はまだマニアックな内容を取り扱ってみましたが、興味を持って参考にしていただけたら幸いです。

 
 カエルも、先ずはうんログで調べてみるかなぁ(o・ω・o)Atlas社の分析力も気になるし……。

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