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司法書士学習再開への道

前回、還暦数年前に思い立ちスマホ学習を続けてきたけれど結局挫折したことを書きました。内容がチンプンカンプンになったのと仕事との折り合いがうまくつかなくなったからということも書きました。話は還暦過ぎに移ります。60歳になる年に長年勤めた社会福祉法人事務局を辞めました。正確には定年退職ではありません。定年まで1年残していました。色々要因はあったのですがもっと負担の軽い仕事に移りたいということがありました。ちょうどコロナが始まった年でもありました。しばらくプラプラしている経済的な余裕もあるはずはなく引き続き勤め始めたのがマンション管理人の仕事でした。とある大手デベロッパーの管理会社でした。負担が軽いと思って始めたのですが逆でした。800世帯を超える巨大なマンションを一日中歩き回るハードな仕事で膝を痛めてしまい3ケ月で辞めました。今はまた別の社会福祉法人で働いています。ここでの勤務は自分に合っていたようでいつの間にか2年半が経過しました。あと2年半。このまま平穏に年金支給年齢の65歳まで勤務できそうです。仕事は高齢者の送迎ドライバーです。運転は嫌いでなかったし前に勤めていた社会福祉法人事務局でも朝晩送迎業務をこなしていたのでお手のものでした。この慣れた仕事をやるようになってから時間的にも精神的にも余裕が生まれ再び司法書士試験の勉強をしてみようという気持ちが起こってきたのです。人生何がキッカケになるかなんて誰も分かりません。後からあの時のことが今に繋がったんだと思うのみであります。今の仕事はストレスが全くありません。毎日遊びに行っているようなものです。その環境が再び司法書士試験学習再開への道を開いたのです。しかしながら学習を再開するにあたりこれまでと同じやり方をやっていてはまた挫折することは自明の理でした。一見無味乾燥に見える法律学習を長続きさせる、楽しい仕掛けが必要だと感じていました。挫折してしまう理由はこれまでの学習経験から分かっていました。それは法律用語の抽象度の高さ、別の言葉で言うと日本語で書かれてあるのだけど何を言っているのか分からない。これに尽きると思いました。何とかここを突破する方法はないものか、そればかり考えていました。物覚えが悪い自分でも分かるように説明されている本はないだろうかと悶々としていたある日、たまたま立ち寄った本屋でとある本と出会ったのです。それが山本浩司先生のオートマシステムでした。この本の画期的なところは初学者でも無理なく法律用語の意味が分かるところにあります。初学者が法律学習でつまずく原因を山本先生は熟知しており、第一章から羅列的に説明するようなことは一切せず難解な法律用語を私のような物覚えの悪い人間でも分かるように説明されています。それだけにとどまらず読んでいて面白いのです。エンターテイメントとしても楽しめるところにこの本の凄みがありました。この本を読み進めていると山本先生の法律愛が伝わってきます。まさに神本です。この本と出会ったことで私の法律学習は苦行から楽しみに変わりました。それは劇的な変化でした。もはや私のやっていることは勉強ではありません。面白い本を読む読書です。


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