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わが家の裏庭に、サウナ小屋ができるまで。
「いつか小屋を作ってみたいな〜。作るなら、サウナ小屋がいいな〜」
スウェーデン人の夫が、そんなことを言いはじめたのは昨年の12月ごろのこと。以前のわたしなら、こんなふうに即答していたはずです。
「え!!! 自分でつくるの?
しかもサウナ小屋? 無理無理、、、」と。
今住んでいるのは築40年の和風物件。限られた予算だったので、自分たちでリフォームすることを条件にエイッと思い切って決めました。引っ越してきて1年半ほど経ちますが、今でもあちこち直しながら住んでいます。
家を買ってからというもの、キッチンの設置、床張り、排水などなど、苦労しながらもなんとかやり遂げてきたので、もしかしたら大体のことは自分たちで出来るんじゃないか、、、、と気持ちがどんどん大きくなってきています。
そんなわけで、夫からサウナ小屋が作りたいと聞いたときは、「へー、おもしろそう。つくってみたら?」と答えていたのでした。
こんな感じにゆるやかにはじまったわが家のサウナプロジェクト。ちなみに、サウナと聞くとフィンランドのイメージを持っている方も多いかもしれませんが、おとなりのスウェーデンでも身近な存在です。公共プールには必ずと言っていいほどサウナが併設されていて、夫も子どもの頃からよくサウナに入っていたのだとか。
イメージをふくらます。
小屋を作ると決まってから、まずのぞいたのはpinterest。「小屋」「サウナ」など入力すると、世界中のかっこいいイメージ写真がずらりとのぞけます。家のリフォームをするときも、むちゃくちゃお世話になりました。
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木の素材を感じられる、ザ・山小屋みたいな感じがいいかもね。外の景色が見える窓はつけたいねと、ざっくりとイメージが湧いてきました。
先生は、 Youtube。
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実際にDIYしている動画をいくつかのぞいているうちに、ざっくりとした作り方がわかってきます。
おおよその作り方をYoutubeで理解して、くわしい寸法などはWEBで調べていく。こんな感じに進めました。
今回だと「根太の間隔」や「窓の設置方法」など、安全面で必要なところは基礎に忠実に作ることにしました。
寸法、設計。
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おおよその寸法やデザインは、設計専用のものではないのですが、夫が使い慣れているfigmaで作成。
無駄なく資材が使えように、尺のサイズで作るのを意識しました。
サウナ小屋作りスタート。
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サウナ小屋の土台を作るために、土を平にしていきます。 来る日も、来る日も、ひたすら掘ってはならす、掘ってはならす、、、、のくりかえし。
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子どもたちもうろちょろしながらの作業なので、なかなか進みません、、、、。
土がだいぶ平坦になってきたところで、今度は頑丈にするために、砂利で土台のベースを作っていきます。
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基礎部分がだいぶできました!なかなか良い感じ。床の基礎ができたら、今度は側面の壁をつくっていきます。
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はじめて完成した壁と、夫と子どもたち。10年後に見返したら、泣いちゃうんじゃないだろうか、、、というような写真が撮れました。
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透湿防水シートを全面にエアータッカーでバシバシ張っていきます。だんだん夫が現場の人にしか見えなくなってきました。笑
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扉もつけたら、急に小屋っぽくなりました!寒い中作業は続きます。
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あたたかさをキープできるように、隙間にみっちりと断熱材を敷き詰めました。上も、右も、左も、ふわふわのもこもこ。
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次は、部屋の中に木のパネルを張っていきます。夫は早く仕上げたくてしょうがないようで、暇さえあれば小屋作りに励んでいます。
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部屋のなかに薪ストーブも設置。フィンランドサウナ、ロウリュができるように石もたっぷり。
防火用のレンガ壁、この荒い感じの仕上がりが、山小屋っぽくて好きです。
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ようやく仕上げの作業。ひたすら外側に木のパネルを張っていきます。
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来る日も来る日も、地道に張っていく、、、。
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外壁がおわったら、最後は屋根を仕上げていきます。(写真:屋根上に作業する夫)
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ジャジャーーーン!完成しましたー!
思っていたよりも、いい出来で正直びっくり!(夫よ、すごいぞ!ありがとう!)
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小屋のなかにはフィンランド サウナのヴィヒタ(白樺の束です)と、温度計、砂時計。
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子どもたちもジュースやりんご、ぶどうなどのくだものを持ち込んでもぐもぐ食べたり。おもちゃで遊んだりして、けっこう長く入ります。(北欧でも6ヶ月くらいから赤ちゃんもサウナに少しずつ慣れていくそう)
サウナ入る?と聞くと、入るーー!!と元気いっぱい返事がくるくらい、子どもたちもサウナ好きに育っています。
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窓から、いい光が差し混んできて、この景色も好きです。
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夜はライトを持ち込んで絵本を読んだり。ビールを飲みながらのサウナは、もう、最高です!
これからサウナ小屋が年月とともに、古くいい味わいになってくれたらいいな〜と思っています。
何か新しいことをするときに自分でつくるという選択肢があるってすごく大きなことなのかもしれません。
料理だったらジャムを買うときもあれば、自分でつくるときもある。そんなふうに、家のことも「自分でできる」という選択肢があることで楽しみが広がるし、アイデアも今までにないものが浮かぶんです。
大げさかもしれませんが、人生のたのしみがひとつ増えた気持ちさえしています。
そんなわけで、新しいおもしろさを知ってしまったわが家は、家のことで忙しく、しばらく落ち着きそうもありません。
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