それでもオフィスに行く理由(7/7+1)
似て非なる「デジタルツイン」オフィス
ここまで、「それでもオフィスに行く理由」を考えてきました。
オフィスに埋め込まれていた時間と場所が解放され、仕事の秩序が大胆に再編されるなかで、やはり中心に位置づけられたのがオフィスでした。
しかし、そのオフィスは、昔とは似て非なるモノ。フィジカルなオフィスとデジタルなオフィスが共存した「デジタルツイン」です。
そして、2つのオフィスは、補完的な役割を果たします。
フィジカルなオフィスは、創造的作業や交流を促すエリアを中心に、ワーカーに選ばれ続けるきめ細かなエリアを用意し、デジタルなオフィスは分散した人や資源を可視化するとともに、稼働データを取得してフィジカルなオフィスにフィードバックするといった構成です。
ワーカーからみれば、デジタルなオフィスとは常に接続しており、時間マネジメントによって必要な場面でフィジカルなオフィスを選ぶ。
会社の中心にデジタルツインのオフィスが座るので、オフィスに行く理由をあえて問う必要がない、というのが結論です。
読んでいただきありがとうございました。
次回は、最後に触れた「デジタルツイン・オフィス」について整理してみたいと思います。
(丸田一如)