それでもオフィスに行く理由(7/7)
7.会社の顔(象徴)となる
今も変わらぬ会社の顔としての役割
オフィスに行く理由として最後にあげたいのが、オフィスは会社の顔であり、象徴であることです。これは、昔も今も変わりません。
オフィスは、立地場所、周辺環境、建物グレード、室内環境といった空間的な情報群が作り出すイメージが、会社の人格を表層します。
お客様をお迎えして打ち合わせする際に、オフィスを活用することは、会社への理解を深め、信頼を獲得するための手段として重要です。
また、フィジカルなオフィスを維持するには、それなりに手間やお金がかかります。手間のかけ方、お金の使い方を見るだけでも、会社の様子をうかがい知ることができます。
ワーカーに対するメッセージ
それ以上に大きいのが、オフィスはワーカーに対する会社のメッセージになる点です。会社が考える働き方は、フィジカルなオフィスに端的に現れます。
より良い働き方を考え続けているというメッセージをオフィスに込め、それを具体的な空間として発信し続けていかないと、オフィスはワーカーに選ばれる場所になりません。
長い論考だったので、次回「8.まとめ」を設け、整理してみたいと思います。
(丸田一如)