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12月31日 実は伸びてる?そば業界

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→町の蕎麦屋さんの収益構造は?



毎月最終日は「そばの日」です。

大晦日といえば年越しそば。ということで、そば店について調べました。
まず、そば店が外食業界の中でどのような位置付けにあるか見てみましょう。なお、統計上は「そば・うどん店」で一緒にされていますので、ご容赦ください
一般社団法人日本フードサービス協会による「外食産業市場規模推計」によると、令和2年(2020年)の推計値で、「そば・うどん店」は9,613億円(前年比26.9%減)の市場規模を持ち、飲食店カテゴリにおいて5.3%を占めています。
外食市場全体が30.7%減との比較でいえば減少幅は小さいとはいえ、かなりの減少です。

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長期トレンドで見た「そば・うどん店」の市場規模推移がこちら。青い線が「そば・うどん店」なのですが黄色の外食全体が減少傾向にあるのに比べると健闘していることが分かります。

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2017年までのデータでも外食全体と比べて伸びています。

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(出典:社団法人日本フードサービス協会、厚生労働省)


全体では市場が伸びていることが分かりました。

そば・うどん店のはどうでしょう?


厚生労働省「飲食店営業(そば・うどん店)の実態と経営改善の方策」(平成26年9月)と、総務省「経済センサス活動調査」(平成30年3月28日)によると、

平成13年 35,086事業所
平成21年 32,992事業所
平成28年 25,347事業所

15年間で3割弱、1万近く減っています。

1事業所あたりの従業員数は、以下の通り。

平成13年 6.0人
平成21年 6.0人
平成28年 6.9人

これは、小規模な家族経営の事業所が減り、チェーン店が増えていることによるものと考えられます。

気になる1店舗あたりの売り上げですが、厚生労働省「平成24年度生活衛生関係営業経営実態」で営業形態別のデータが紹介されていましたので転載します。

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これによると、1日あたりの売り上げが多い順に、

立ち食いそば・うどん店 52,093円
うどん専門店      48,083円
そば・うどん店     47,562円
そば専門店       36,161円

となっており、そば専門店は客数が少ないことから売り上げが少なくなる傾向であることが分かります。

→そば・うどん店、先程の1日の売り上げから年商を推計すると1,000万円から1,900万円ほどです。原価、人件費、賃料などを考慮するとかなり厳しいと思われるが、まちのそば屋さんはどのように経営しているのだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。


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