Microsoft社の分析で裏付けられたテレワークでの1on1の有効性
在宅勤務も4ヶ月目に。いろんな「あたりまえ」が崩壊中。1on1を在宅勤務向けにアレンジして試行錯誤していましたが、方向性間違ってなかったみたい、というメモ
最後まで読んでいただけると得られそうな情報は?
✔︎ Microsoftさんの調査とは?
✔︎ その結果から分かること
✔︎ で、どうしたら良いか
1、テレワーク下の社員の働き方がどう変わったかを分析
Microsoftがテレワーク環境での社員の働き方をある手法で分析したそうです。
その手法というのがMicrosoft 365(おなじみWordやExcel、Outlookのメール、スケジュール、Teams等)の利用状況が毎週どのように変化したかを分析する、というものです。
個人的にはこの分析サービス自体知らなかったので、すげー、とか、怖えー、とか、いろいろ感じてしまいましたが、脱線すると長いので置いておいて。
で、その分析結果ですが、
• ミーティング時間の合計は10%増えたが、1回のミーティングの長さは短いものが増えた(具体的には30分以下のミーティングが22%増えた一方で1時間以上のミーティングは11%減った)。
• 労働時間は増えたが、上司と1on1が多かった従業員の労働時間の増加は、1on1が少なかった従業員より抑えられた(下グラフ参照)
いかがでしょう?増加が約半分に抑えられていますね。
これは上司との1on1を通じてやるべき仕事の優先順位や時間の使い方などを上司が支援したから、と分析されています。
2、この分析から考えたこと
確かにたった1つの会社、それもグローバルなIT企業のことですから、そのままどの会社にも当てはまるとは言えないと思います。
その上で、ですが、個人的には1on1の効果がデータで示されたということに大きな意義を感じました。手探りで進めている中でこれは大きいです。やはり、自分自身で納得できていないことをメンバーにやってもらうというのは気持ち悪いですし、上司の迷いは伝わってしまうものなので。
それから、あわせて載せたミーティング時間に関するデータも私にとっては気付きがありました。確かに自分のチームでもミーティング数は増え、一回あたりのミーティング時間は短くなっています。しかも15分、というものがほぼ毎日入っています。あらかじめミーティングを設定する場合、テレワーク前であれば最短でも30分でしたから、気付かない間に常識が変わっている、ということに対する気付きです。
今時点の私の結論としては、オフィスでそれと知らずに行っていたコミュニケーションのうち、仕事に必要なものが全て表に出てきている、と言えるのでは?ということです。
3、で、どうしましょう
仕事に必要なコミュニケーション全て、と考えると、今の量で足りているのか?という疑問が湧いてきました。
Microsoftの分析では、ミーティング時間の総量は10%しか増えていません。
1時間以上のミーティングが少なくなっていることで効率化が図れている分もあるのでしょうが、それで十分なのか気になるところです。
っと、ここまで自分の場合だけで独り言をつらつら書いてしまいました。あまりにもいま自分が知りたかったことなので。ご容赦ください。
もし今、あなたがテレワークをしていて、オフィスで仕事をしていた時と同レベルのパフォーマンスが得られてないな、とか、なんとなく元気がないメンバーがいる、あるいはそもそも元気があるかどうかもよく分からない、というような悩みや気になることがあるのならば、とりあえず1on1、やってみる価値はあるのではないでしょうか?
1on1というと、ちょっと前からブームみたいでいろいろな解説本が出ています。結構大変だな、という印象お持ちかもしれません。でも、それらの1on1とテレワーク下でやる1on1は分けて考えていいと思います。
オフィスであれば毎朝おはようと挨拶を交わす時の表情、声などの雰囲気で得ていた情報も、これお願いね、という一言に対する反応も、電話対応で苦労していそうならば、どうした?とかけられる声も、今はない訳ですから。
メンバーの皆さんもあなたのことが見えていないのは同じではないでしょうか?こちらの投稿で触れたアンケート調査にあるような腹の探り合いはもったいないです。
まずはやってみましょう。すでにやっている方はもっと頻度高くすることを検討しても良いと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいたお時間分だけでも参考になったことがあれば嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?