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5月24日 コロナ禍でゴルフを始めた人を継続顧客にするマーケティングアイディアは?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→コロナ禍で始める人が多かったゴルフだが、今後も継続してくれるようにするためにはどのようなマーケティングが考えられるだろうか?

1903年のこの日、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンした、「ゴルフ場記念日」です。

ゴルフ場。
この環境下、始める人が増えていることが報道されています。

実際のところどうなのでしょう?
経済産業省の「2回目の緊急事態宣言下でも活況だったゴルフ練習場・ゴルフ場で分析がなされていますのでデータをご紹介します。

まず、様々なサービス業の活況度を示す第3次産業活動指数から、スポーツ施設提供業の内訳業種の推移データです。

主に屋外でプレーするゴルフ場やゴルフ練習場は、ともに1回目の緊急事態宣言の際は大幅に低下したものの、夏にかけて急速に回復し、2回目の緊急事態宣言が発出された後も好調が続いている一方、室内となるボーリング場やフィットネスクラブは低調となっています。

次に、売上高の推移データです。

こちらも1回目の緊急事態宣言で3〜5割近く減少した後、急回復していることが分かります。特に、練習場の回復が早い、というか、プラスに転じていることがわかります。

これは、売上高は「利用者数」×「一人当たり売上」に分解すると、練習場は利用者増がそのまま回復につながっているものの、ゴルフ場では、利用者は回復したものの、飲食やキャディーをつけないなどの感染症対策によって1人当たりの売上高が以前より低くなっていることが要因です。


もう少し長期のゴルフ市場についてみてみます。

経済産業省の「令和元年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(個別スポーツの需要喚起策可能性調査)報告書」によると、1996年には約2.5兆円あった市場規模は2018年には1兆3,210億円と半減しています。そのほとんどがゴルフ場に対するものです。

ゴルフ参加人口はどうでしょうか?
同報告書によると、1991年に1,784万人、参加率17.8%でしたが、2016年にはそれぞれ890万人、同7.9%となっています。

ちなみに、ゴルフダイジェストオンラインの決算資料の「世界のゴルフ市場によると、日本はアメリカに次ぐ第2位のゴルファー数だそうです(下図)。

こうしたゴルフ市場ですが、将来を占う上では年齢構成も重要な要素です。

2016年には50代以上が占める割合が半数を超えていますので、若者の取り込みが課題といえます。足元、新たに始めた人たちを定着させられるか、がゴルフ市場の将来を左右しそうです。


最後に、矢野経済研究所のゴルフ用品の市場についてのデータをご紹介します。クラブの種類別のデータもあります…


→コロナ禍で始める人が多かったゴルフだが、今後も継続してくれるようにするためにはどのようなマーケティングが考えられるだろうか?



最後までお読みいただきありがとうございました。

ゴルフ場。減ったとはいえ大きな市場ですね。多くの産業でユーザーの高齢化は悩みですからどうなるか気になります。

このような投稿を一昨年7月から続けています。以下のマガジンにまとめていますのでご興味あればご覧ください。



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