口語俳句 作品集 8 〜春まつり〜
「 春まつり 」
~口語俳句〜
春が来てやがて去りゆくバス停よ
春告げ鳥しみじみ耳にとどいたぞ
いるところどころへいわよ春の鳩
この村はたとえば日本タンポポよ
春の雷野やまそろそろ目覚めるか
想像よ咲いてはふぶくさくらの芽
つぎつぎかあかい芽吹きの吉野山
畑を打つひとのすがたも郷土史よ
雪とけて日がふりそそぐ海になれ
遅い日よ瀬戸に灯ともる島いくつ
◇
菜のはなよすえひろがりに筑波山
傷つけて傷ついていま野にあそぶ
空じゅうが芽吹きのときか河川敷
しずかさよ池にいのちののこる雁
つまむ手よ思いおもいに花種蒔く
生老病死やがてまた生しゃぼん玉
空透けていちばん星かはるまつり
ビル群は山の字に似てはるのくれ
てんぷらよ花咲くようにふきの薹
はるの灯よコンビニレジの24時
◇
つばめの巣ふえゆく声を見守るか
燕の巣ふたつならんでにぎわって
摘んできた丘のまるさよよもぎ餅
灯のしたよゆめあたためる春炬燵
もぎられるチケット、春季美術展
塔のどかときおり鳩を翔たせては
菜のはなの駅よ伊予灘ものがたり
飛んでゆくドローン映像はるの崖
親と見てちかいとおさよおぼろ月
ともす灯よ背すじをただす雛人形
02月19日〜03月01日
現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です
ふだんの話し言葉・句読点・記号・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き
なども活かして必要最小限使用しています
下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です
◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体
◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
∟==話し言葉(口語体)
◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い
◇その他 記号・句読点・外国文字など
◯生成AIの利用 について
下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です
◇生成AIに担当してもらった点
いるところどころへいわよ春の鳩 句意が通じるか
春告げ鳥しみじみ耳にとどいたぞ 季語を置く位置
雪とけて日がふりそそぐ海になれ 助詞の比較検討
生老病死やがてまた生しゃぼん玉 語句の比較検討
しずかさよ池にいのちののこる雁 2つの案の比較
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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