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口語俳句 作品集 10 〜初桜〜


「 初桜 」
~口語俳句〜

そよかぜよ空ふるわせて初ざくら


一輪よこころほころぶはつざくら


都市にこそ並木通りのあさざくら


舞うそらよさくらに浮かぶ天守閣


いけの面よ桜のかげのありどころ


ちかづけば紅のうすれて山ざくら


てのひらを波があらえばさくら貝


あらわれる彼岸ざくらの咲く村が


さかみちよみなあゆみ入る花の雲


夜ざくらよ月とも違うほのあかり

一凛よ日ざしのおくにはつざくら


花遍路日々をふぶくということか


うみからのかぜにふぶくか島花見


あおぐたびしだれてくるか八重桜


つぎつぎに飛花となりゆく一木よ


接心よそとあかるんであさざくら


五重の塔花びらとしてふぶきだす


しめ縄か十歩はなれておおざくら


スカイツリー揺さぶる花よ花の中


咲きみちて花舞いちって灯の宴よ

まちのなかさくらのなかよ大阪城


交番よかたわらに舞うあさざくら


さいげつがしだれて桜ものがたり


舞うさくらかぜある空をない空を


しろく照りあかく陰るかさくら山


ゆく雲よにしからふぶくさくら山


はなふぶきそらいちめんよ河川敷


あしもとをさらさらながれちる桜


じぶんまでふぶきだしたか花見酒


夜ざくらよほのと宇宙の闇のなか


03月17日〜03月29日


現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です

ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き

なども活かして必要最小限使用しています

下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
         ∟==話し言葉(口語体)


◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い

◇その他 記号・句読点・外国文字など


◯生成AIの利用 について

下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です。

◇生成AIに担当してもらった点

一輪よこころほころぶはつざくら 完成までの支援

てのひらを波があらえばさくら貝 2つの案の比較

舞うそらよさくらに浮かぶ天守閣 語句の比較検討

スカイツリー揺さぶる花よ花の中 語句の比較検討

じぶんまでふぶきだしたか花見酒 季語の比較検討


◯俳句の目標 

いま心にとめているもの
取り組んでいるものを挙げておきます

「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」

「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」

これらについて、毎日の投稿などで
月日をかけて探っていければと思っています


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


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