マガジンのカバー画像

俳句 作品一覧

2,405
俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

鐘が鳴ったり雪になったり大晦日

鐘が鳴ったり雪になったり大晦日

季語▷おおみそか( 暮 ) 現代俳句

今年も記事をご覧いただきありがとうございました
よいお年をお迎えください

除夜の鐘ここらはなさけある町よ

除夜の鐘ここらはなさけある町よ

季語▷じょやのかね( 暮 ) 現代俳句

俳句は余情を楽しむ文芸です
除夜の鐘、23時頃から撞きはじめるようです

「自選7句 2020 冬」

嶺に雪死ぬも生きるも身をもって

行くみちのままにそだてよ七五三

この星をあたたかくするしら息か

ボイジャーは今どのあたり冬銀河

ヘッドフォン雪舞う空の静かさよ

その夜にむかって聖樹かがやくか

釣鐘は打つもの雪はたまわるもの

「自選7句 2020 秋」

地球とは孤児かもしれずあまの川

月を見て三日こころのしずかさよ

また一人あかるみに出て十五夜よ

たなばたよ恋でさかえてきた地球 

まんてんの星きよめるか虫のこえ

ほんもののひびきか奈良の秋の鐘

たくさんの船たくさんの秋の暮れ

「自選7句 2020 夏」

そのはてに都市いくつもよ夏の河

これ以上踏み入らず山ほととぎす

蓮いちりんいのり代表するように

平およぎ海をひらいてゆくことよ

顔あげていた夏ブルーインパルス

聴くまではきこえず坂の蝉しぐれ

日本じゅうおなじじだいを夕涼み

「自選7句 2020 春」

つぎつぎとそら染めてゆく紅梅か

オカリナか山河にひびく春のおと

地球から借りたからだで野に遊ぶ

しずかさよまわりにぎわう花の宴

じんるいのゆめのはじめの畑打よ

ロケットが飛びたった空まさに春

マンションの春灯やがて星のなか

虎河豚をごりごりさばく静けさよ

虎河豚をごりごりさばく静けさよ

季語:ふぐ( 三冬 )

俳句は余情をたのしむ文芸です
ふぐ調理師、
試験方法や難易度は各県で違うそうです

心から浮いたここちの柚子風呂か

心から浮いたここちの柚子風呂か

季語:ゆずぶろ( 仲冬 )

俳句は余情をたのしむ文芸です
今日は冬至、南瓜や餅・お粥などを食べる風習もあります

着ぶくれてとおぞらを見て純朴か

着ぶくれてとおぞらを見て純朴か

季語:きぶくれ( 三冬 ) 純朴➠じゅんぼく

俳句は余情をたのしむ文芸です
着ぶくれは、厚着をして丸々としていることです