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【数学の歴史】パターン認識から係数へ

こんにちは。くるくるぼっちです。
今日は、数学と言語の話を……と思ってたんだけど、その前に人の脳の発達と進化について話そうと思います。

パターン認識から係数

人類が最初に発明した演算は係数である。
人が数を数え始めて一体、何万年経つのだろうか。
1万年? それとも10万年……100万年かな?
それは、係数の定義によって変わってきます。

まず、私たち人間含め多くの動物たちは
「量」を瞬時に把握する能力が備わっています。

相手の体が、自分より、「大きいか」「小さいか」
敵の数が、仲間の数より、「多いか」「少ないか」

『ここで闘うのか』
『逃げるのか』

この一瞬の判断には、相手が「大きすぎる」や「多すぎる」の量的な認識を元にしているのです。

この大きなマンモスに勝てるのか!? 逃げた方がいいか?

ただ、これではまだ、係数とは呼べませんね。
ただの、「パターン認識」と言ってもいいかもしれません。

じゃあ、いつ人類は単なるパターン認識から、
指や、刻み目や、数の名前などの記号を用いた、係数へと移行したのでしょうか。

それを知るにはまず、人間の進化の話が必要になってきます。

人類の脳の進化

現在、発見されている化石からわかるのは、今から少なくとも700万年前……。
「チンパンジーに似た動物」が直立歩行を始めた時に、人類の進化は始まった、らしい。ということ。

あるくよ

二足歩行

ずーーーーっと昔の話ね。
アフリカの気候変化により、広大なジャングルは草原(サバンナ)に変わりました。「チンパンジーに似た動物」はジャングルから出てきて、サバンナで食料を探すことに。
すると遺伝子の変異によって、直立したり、立ったまま走る事が上手になった者たちが出てきました!
そして、なぜか、彼らは生き残る可能性が高かったのです。

さて、二足歩行ができるようなると、自由になった手で道具や武器を作ったり、食物を運んだりできるようになります。
これらもまた、彼らの生存率を高めることとなりました。
そして、手を使うことが脳の成長を大いに助けることになるのです。

手と脳の間のフィードバック・サイクル

最初の人類の脳のサイズは、現在のチンパンジーの脳のサイズに近かったと考えられています。その大きさから始まり、約500万年かけて脳は350ccから500ccまで増大しました。
二足歩行の進化により、手と脳の間にフィードバック・サイクルが生まれたからです。これが脳を増大させた一つの要因だと考えられています。

が、しかし、二足歩行それ自体にはそこまで大きな脳は必要なかったのです!(おや?)

およそ、約300万年前から、人類の脳のサイズは急激の増大し、約300万年の間に3倍に増え、平均、1,350ccという今日の人間の脳のサイズになりました。この、急激な成長の要因となったのが、のどと脳の間のフィードバック・サイクルによるものである。

手も使えてコミュニケーションもとれて大きい動物にも対抗できるように!

のどと脳の間のフィードバック・サイクル

人類の脳を急激に成長させたのは、『言語』を獲得したことによる影響が大きいと考えられています。発声を獲得し、言葉を紡ぎ出すことで、のどと脳の間でフィードバック・サイクルが生まれました。

300万年前、人類らしき者たちは、うなり声や金切声を上げていました。
しかし、次第にそれは『言葉』になります。
そして言葉は『言葉の組み合わせ』になり、言葉の組み合わせは『概念』になります。

こうやって、単なるパターン認識は、実際の係数に進化したのです!

言葉も数字もいまや人間社会に必須な能力です

言語能力は孔雀の羽?

コミュニケーション能力が高まると、より効率的に狩猟採集ができるようになります。だが、これだけでは、言語能力に恵まれた遺伝子を持つ者が優先的に生き延びたことは説明できません。

きっと、言語が、孔雀の羽の役割を果たしていたのだろうとこの本の著者は言っています。つまり、言語能力に長けたものが求愛行動に優れていたのではないかという仮説であります。

個人的な感想ですが……私も、言語能力の高い人はモテると思います!

まとめ

パターン認識から始まって概念を手に入れて実際に数を数える……。
この話は割と何度も聞いているけど、それと進化の話がリンクしたのは面白かったな。

あと、よく料理で、『塩少々』とか『適量』とか言うでしょう。
あー言うのもざっくりと量を把握するパターン認識の一つだと思うの。
あれって、得意な人もいるけど、全くわからない人もいるよね。
例えば、お店でおいしいお料理を食べた時、
どんな調味料をどのくらい使っているのかって、わかる時あるの。
そういう人が、むかーし昔は生き残っていたのかな。って思う。
今だとそんな生死に関わる問題じゃないけど、マンモスがきた時とか、自分で戦力測れなかったら死んじゃうもんね。

そして、数体系の獲得の話。
人類が二足歩行になったことにより、脳が成長したことは以前から何度も聞いた事があったので特に新しい発見ではなかったんだけど、
喉で発声ができる様になって、言葉が生まれ、言語を獲得することで、急激に脳が成長したと言うのは新しい見解でした。
とはいえ、すごく納得した。そりゃそうだよね。
言語ってそれだけ脳を使っていると思う。思考することにも繋がってくるし。

って話でした。

参考資料

動画

多分、この辺が、パターン認識なんだろうな。

これが概念。

これが数体系。

これが、猿と人間の発声の違い。

色々リンクしてくるね。
おもしろいね。

それじゃあまた!

おしまい

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