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【健康経営】無意味なワケと本当の健康経営の取り組み方

こんにちは!
習慣の達人くるーめです。

私、財閥系コテコテJTCに勤めるごく普通の会社員ですが、「健康」については語れますよ。

2022年6月から、1日も休まずに毎朝走り続けています。今日現在で、600日は続けています。

今回は、ビジネスで既に市民権を得ている「健康経営」について考察します。

1.健康経営とは

なとなく聞いたことはある健康経営。まずは言葉の意味を確認しましょう。

<健康経営>

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。

企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。

健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つです。

経済産業省HP抜粋

表向きは、企業の生産性向上のためと言っていますが、発想の根幹にあるのは最後の部分です。

働き手がいなくなる超超高齢社会の衝撃を緩和するために、『現役の就労世代に長らく働き続けてもらう手段』なんです。経産省の説明スライドにある通りです。

経済産業省「健康経営の推進について」抜粋

経済産業省が掲げる政策の理念は「労働人口激減」の影響緩和。

にも関わらず、企業の実装レベルに落とし込む際には、強引に「企業価値向上、生産性向上」と目的がすり替えられています。

「人口減対策」と「企業の生産性向上」。目的がチグハグだから、「健康経営」の価値が正しく理解されず、企業が中途半端な取り組みをしているのが実態です。

健康経営優良法人

経済産業省は、「健康経営優良法人」という認定制度を作っています。

健康経営に取り組む企業を、国が認定し、企業は対外的に従業員思いのホワイト企業だとPRできると言うもの。

日本企業にありがちな、形だけの中途半端な施策の典型ですね。

<認定要件の大項目>

❶経営理念
 健康宣言の社内外の発信

❷組織体制
 担当者の設置、健診データ提供

❸制度・施策実行
 ・定期健診、ストレスチェック
 ・ヘルスリテラシー向上の研修
 ・運動機会、長時間労働対策、禁煙

❹評価・改善
 取り組みの評価と改善

❺法令遵守・リスクマネジメント
 労基法、労働安全衛生法の遵守

健康経営の何たるかも分かっていない人たちが、書類だけを整えて、「している風」を装う不毛な制度。

だいたい、健康経営の主役であるべき従業員自身は、ほぼ出てきません。会社が健康経営だと騒いでも、従業員の大多数が無関心な訳です。

2.健康経営のウソ

「健康経営は大事!」と言っている人の95%は、ポジショントークです。

健康経営を推進している風を装うことが、立場上で求められているだけ。人事部や採用担当者、広報部の人たちですね。

または、「健康経営」という言葉で、関連商材を売り込もうとしている営業マンです。(健康食品、宅トレ用具、ジム入会、歩数連動型の保険等)

それらの人が本物か看破するには、こう問いかけましょう。

「健康経営、あなた自身は何してますか?」

大体は、これらの答えが帰ってきます。

・始業前に職場でラジオ体操をしている
・なるべく階段を使うよう心がけている
・会社のウォーキングイベントに参加している
・週末にジョギングしている
・週2日ほどジムに通っている
・月に2回はゴルフしている

始業前の職場全体ラジオ体操は、銀行などのJTCでありがちですが、「してる風」を装う、まやかしの最たるもの。

これら答え、類似の答えをする人は、本当の意味での健康経営を理解していません。付け焼き刃のヘルスリテラシー研修で得た知識を基に、「言わされている」だけ。

正直、話を聞く価値もありません。

健康経営の旗振りをしている人事部や総務系の人たちは、本当に「健康」なのでしょうか。

健康だよ。大きな病気もなく10年以上も働き続けている。

こういう人は「健康」の意味を履き違えています。「健康」とは、病気じゃない状態ではありません。

健康経営は、健康管理を強化して、生きいきと長らく働き続けるための取り組みなんかじゃありませんよ。

本当の健康経営を見ていきましょう。

3.本当の健康経営

本当の健康経営を具体的に表現すると、次の形になります。

従業員が、毎朝、出社前の運動(筋トレ・ジョギング等)を習慣にしている。

これを、組織中の旗振り役が自分自身で実践し、組織の全員が個々人で取り組んでいる。これこそが、健康経営の唯一解です(キッパリ)。

なぜかと言うと、出社前に運動することで、従業員の生産性が爆上がりするからです。

集中力が高まり、積極的になり、ポジティブになり、時間を大切にするようになり、残業しなくなり、早寝早起きになります。

自己肯定感、セルフエフィカシーが高まり、時間管理能力が高まり、リーダーシップが磨かれ、自律性が養われます。

この状態に、大多数の従業員が至れば、かなり強固な組織となります。

そうです。本当の健康経営は、従業が本来持つポテンシャルを最大限に引き出して、「戦う精鋭たちの集団」へと変革する経営手法なんです。

健康経営優良法人の認定を受けている企業の役員や担当者は、これがわかっていません。

自分自身が朝の運動を通じて覚醒した経験がないので、ピンとこないのです。

4.健康はB/Sに表れない

ドラゴンボールで例えますよ。
(アラフォーオサーンなので、、)

本当の健康経営は、「従業員の大多数を伝説のスーパーサイヤ人にする取り組み」です。

健康経営に取り組んでいない企業は、覚醒していないモブキャラ従業員の集合体みたいなもんです。

同じ従業員でも、お話にならないレベルで、戦闘能力の差があります。

出典:ドラゴンボール

健康経営を定量的な共通の尺度で示すことは難しく、バランスシート上には出てきません。

でも、B/S上は同じ会社でも、健康経営に取り組むA社と、何もしていないB社の社員力の差は歴然。投資家なら、どちらの株を買いたいでしょうか。

仮に今現在、両社が同じ利益率だったとしても、持続可能性や、将来への期待値が全く異なります。

健康経営優良法人の認定企業も、形式的に「何かしている風」を装っているだけなので、モブキャラの集合体に過ぎません。

では、どうしたら覚醒したスーパーサイヤ人だらけの精鋭部隊になれるのでしょうか。

5.健康経営の実践

本当の意味の健康経営を実装する方法。

簡単です。書類を整えるのではなく、健康経営の旗振りをする役回りの人たちが、毎朝、運動に取り組めばいいのです。

毎朝、出社前にランニングして、筋トレして集中力を高める。仕事に臨むマインドを磨き上げる。バキバキに整った状態で仕事に入る。

まず自分自身が実践し、朝トレ(ランニング・筋トレ)で生産性が爆上がりすることを体感する。

そうすれば、自ずと「本当の健康経営」を広めたくなります。会社としては、従業員が朝トレすることへのインセンティブを用意するだけです。

6.まとめ

本当の健康経営を理解している人は、ほとんどいません。

理解していない人が、理解していない従業員に「運動しよう」と呼びかける。これでは、説得力ゼロですし、大多数の従業員が無関心となる訳です。

もし、本当の健康経営を実践したいと思うのなら、その人がまず朝トレを習慣にしてみましょう。話す内容がガラッと変わってくるはずです。

ご依頼いただければ、「毎朝走るJTC会社員」として講演しますので、ご連絡くださいね。

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