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どん底で得た本質的な学び〜RIC・ウツ編#10

心の距離が近いほど、「ためを思って」で傷つけてしまう。

ほんとは、過剰な不安や期待の裏返し。

ゆとりのなさが融通の効かない信念になって、優しさで傷つけあって、どん底へと沈んでいく。見栄えは成功している風になっても、心はしんどいばっかり。

クタクタになるまでやっても、心の底からの「ああよかった」は湧いてこない。

・・大切な人が亡くなって、初めて思い込みに風穴が空いた。

彼は私のことを思って、死んだ。
でも私は彼のためにと言いながら、結局は自分を守りたいだけだった。

深い喪失感の中気がついたときには、もう彼はいなかった。

ずいぶん時間がかかって、当たり前のことを知った。

何をするにしても、相手あっての自分なのに。

相手のことを深く知ろうともせずに、自分自分と行動すると、結局自分が求める結果にはならないのに。

互いの気持ちをそのまま受け止めることを知った。

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人生のどん底には、人生の本質的な学びが潜んでいる。

夫が亡くなってから、しばらく喪失感の海の中にいるようでした。

ずっと魂が抜けたように過ごしていた。

だけれど今思うと、あの頃に一生分の学びがあったと感じています。

どん底にいるタイミングこそ、それでも生きているに値する気づきが潜んでいるのかもしれません。

あるいはただ、私がずっと目を向けなかった人生の課題を後回しにしていただけなのかもしれません。

いずれにせよ、私は自分の課題をきっかけに死と直結している感覚を深掘りしていくことになり、自分の生きている意味が見えてきたような気がします。

はらってもはらっても拭いきれない根源的な自分。

死と直結している感覚。欲望。業。

恐れ、怒り、憎しみや嫉妬。そして悲しさや虚しさ。
目を逸らさず、とことん向き合って存在意義が見えてくる。

私はそういうものと向き合って、空っぽになりました。嵐が去って、スカッと快晴の空が見えたようでした。

もしあなたが今苦しい時期にいるのだとしたら、一生ものの深い学びをしているところかもしれないという可能性に目を向けてみてください。


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