あなたの悩みはありきたり
車輪の再開発
車輪の再開発という言葉があります。
「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること」(wikipediaより)
IT業界でよく使われる言葉であり、
要件を満たしたコードを自分で考えて作るのではなく、すでに作られたものがないか探して利用する方が時間短縮になり良いというものです。
問題をすべて自分で考える必要はなく、
あるものは使いましょう。
ということです。
これはプログラミングだけでなく、
あらゆる問題に対して言えます。
哲学の車輪
私たち 現代人の多くは悩みを抱えています。
現代人と言いましたが人間の悩みは古代からあるということが、古典を読むと分かります。
そしてその悩みは現在私たちが持つ悩みと大差ありません。
つまり私たち人間は古代から現代にかけて、
科学技術を進歩させてきましたが、
精神的な進化はそれほどしていないようです。
私達の抱える悩みはありきたりなのです。
であれば、
現在私たちの抱える悩みを過去に生きた人たちが 悩み、解決したのではないかと考えてみるのが良さそうです。
すると大半の問題は解決していることがわかります。
もちろん、それらの解決は過去の賢人それぞれの答えがあるわけですが、
そのどれかが自分にぴったりはまる、もしくは解決のきっかけになるようなものである可能性は高いです。
それだけ同じ悩みを少なくとも2000年以上持ち続けているのです。
悩みを自分の頭の中だけで解決しようとすることはすでにあるプログラムを使わず、ゼロから回りくどいプログラムを書くことになる危険性を高めます。
ゼロから生み出されたものということは、
長い時間をかけて批判されたり補完されたりすることなく、精錬されていないということになるからです。
ゼロから開発していくと、
その先の発展に使える時間を削ることになります。
過去の賢人の知恵を土台にして、
更に先に進みましょう。
娯楽としての悩み
だいたいの悩みは過去に十分考えられているとしても、もう一度自分で悩みたいということもあるかもしれません。
例えばプログラミングにで、
簡単なコードであっても、
それを自分で作ってうまく動くことを確認して達成感を得ることができます。
このように あえて どんどん先に進むのではなく時間を固めるように確かめながら ゼロから考えてみるということは問題解決の思考力を高めたり 達成感 充実感を得るために有効です。
悩む時は悩むと自分で決めて悩むという意志が必要です。
悩みに翻弄されると時間を無限に浪費してしまいます。
この時間だけ考えて、
あとは賢人の知恵を借りよう。
という心構えが必要です。
答えを見たらダメというのは学校のテストだけです。
無駄な縛りです。
先人が残したものを有効活用することは素晴らしいことです。
一定時間悩むにしても、最短で解決するにしても、自分でどちらを選択するか決めることが重要です。
哲学者の言葉の中には、
便利な車輪が数多く存在します。
ありがたく使わせていただきましょう。
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