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役立つかどうかなど、どうでもいい

あ!この言葉面白いな。

と、思ったらとりあえずメモする。

ん?この単語はどういう意味だろうか?

と、感じたらとりあえず辞書を引いたり、ググる。

どのメモアプリに書いたほうがいいかとか、どのメモ帳に書くのがいいかとか、そういったことにこだわる気持ちも分かるけど、優先すべきは、「今」この瞬間に頭に浮かんだ疑問、心に響いた言葉を書き残すことだ。

感情には鮮度がある。

今この瞬間に調理しないと、すぐに腐る。

感情は新鮮なほうがいい。けれど、思考は寝かせたほうが良い。

感情は生鮮食品で、思考は農業のようなものだ。

新鮮なほうが美味しいものは、新鮮なうちに。

じっくり育てたほうがいいものは、熟したときに収穫するのだ。

だから。

感情が新鮮なうちにメモに残したほうがいい。そして、メモに残すということは、「種」を蒔くような感じだ。

蒔いた種は芽が出るかもしれないし、出ないかもしれない。

だが、種を蒔かない限り、芽は絶対に出ない。

この種を蒔いたら絶対に芽が出るから蒔こう!と思ってメモしても、無駄である。

そんなことを気にしながらメモしていたら、書き残したいことがどんどん過ぎ去っていく。

芽が出るかどうかなどどうでもいい。今の自分の感情に素直になることだ。

大事なことだけをメモするほうが合理的に思えるかもしれないけど、それこそ非合理的である。

そもそも、今の自分にとって何が大事かどうかなど、分からないからだ。

大事なことかどうかじゃなく、心に響いたかどうかに従えば良い。

その新鮮な感情を書き残すことによって、感情を瞬間冷凍できるのだ。そして、後から見返したとき、当時の新鮮な感情が蘇ってくる。

また、メモしていたテーマ、単語、感情がきっかけとなり、創造の種となったりする。

どこでどう役立つかなんて、メモした瞬間は分かりっこない。そもそも、後で役立てようと気合を入れてメモした内容ほど、全く役立たずに闇に葬られることになったりするのがオチだ。

だから、とりあえず、書き残す。

あっ!と思ったら、書く。メモする。

自分の頭の記憶力なんてアテにしてはいけない。すぐに、自分の頭以外の記録媒体に残すのだ。

そうすることで、世界そのものが壮大な記録媒体となり、世の中が創造の源で溢れることになる。

必要かどうかとか、役立つかどうかとか、考えれば考えるほど、自分の感情を置き去りにしてしまうことになる。

一番置き去りにしてはいけないのは、自分の心だ。

心を置き去りにした抜け殻のメモなど、いくら書いても空っぽのままだ。

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