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”行政向け”に作る資料は、一般企業向けと全然違う。と改めて。。

ここ半年で、行政向けの、
企画書や報告書関連の資料を、
250枚以上作っていることに気づいた。
随分と大量に・・・・書きまくってる。。。。。

これだけやると、『これ絶対確認しとけ』的なマストな作業や注意事項が出てくるんだけども、今回は、《公募関連(施設等の管理運営系)》に絞って、少し書こうかな。よって、本日の内容は、非常に面白くない。とても。
そして、表題とあんまりマッチしない内容はあしからず。

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で・・・地方自治体や官公庁とお仕事をすると、
沢山の「民間企業との違い」という壁にぶつかる。

まず、そもそも、資料作成云々の前に、公募要領や仕様書について『読めない』問題が発生する。(これ、私だけかもしれない。とにかく”読む”が苦手)なんで読めないかって・・・。

●とにかく、文書の量が多い
●内容によっては難しい、普段使わない言葉や漢字が並んで、ググりまくる
●量が多すぎて、要点行方不明になりがち

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そう、一言で・・
失礼を承知で正直に書くと、《量が多くて読みにくい》。
よって、読む気がなくなる。(おい、仕事しろ。)
これを、他責とも言う(反省しろ、自分)。いや、でも事実だ!

なので、まず絶対にすることは、

印刷。全部、印刷。

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もうね、PCで見るだけじゃ無理。
SDGsだとか環境配慮だとかは理想だけど、PDFだけでチェックは、無理。
見落とす。印刷して、大事な部分はマーカーしないともう、ほんとにわけわかならくなる。

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印刷と、マーカー、赤ペンの準備ができたら、
次に、参加条件と与条件の確認。

当然、随契の場合もあるし、何年もかけて関係構築して
その様な形にすることもあるけども、そうでない場合は、意外と、
参加条件と与条件を見落としたり、確認を怠ってしまうことがある。

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この2点のチェックを怠ると、例えば、『そもそも参加資格ないのに準備進めちゃった』的な無駄の発生や多方面に迷惑をかけることになる。

特に、与条件に関しては事前にいかに、確認やすり合わせが出来ているか。
というのはすごくすごーく重要。

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決まりごとはもちろんだが、ザっとこんなことがあげられる。
超絶、ザックリだけど。ようは、最低限、『自由・制限・責任の範囲と所在』に目を光らせるということ。

●のちに交渉できる範囲
●事業、収益面等で余白が持てる部分
●経済条件
●条例等、どこまで自由なのか制限があるのか、交渉できるのか
●責任のすみ分け、範囲(官民それぞれの)
●法的な問題(例えば、●●区域だとか)
●言うまでもなく、行政の一番求めていること
(経費削減なのか、地域連携なのか、価値創出なのか。。等)

加えて、意外と大事なのが『隠れたリスク』の予想と確認。
(結構、後から色々出てくることもある)

言い出したらキリがないが、この与条件の想定と確認がどれだけできるか。
これが、形にする上ではとても重要で、のちにトラブルになりかねないリスクが隠れていたりする。

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そのため、

・与条件確認事項の書き出し
・ほかの人にもチェックをしてもらう

この2点は絶対だ。自分の目だけだと、視点は偏るものなので、しかるべき人2~3人に、同じようにチェックをしてもらうことが、大事だよなあと。
あとは、色々調べたり、行政担当の方とコミュニケーションをとったり、
現地確認したり、確認とすり合わせ方法は様々だ。(期日的な問題で、それがかなわないケースもなきにしもあらず。)

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このあたりが出揃ってくると、(もちろん他にもやることはあるけど、割愛)資料作成に着手できる。

ここで、また一般企業向けと全く違う壁にぶつかる。

ずばり、【資料の作り方】。(やっと、本ブログの表題っぽい内容!)

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これがですね、まるで民間向けと違う。
これも公募内容や各自治体によって違うけども、
大体が、《指定の様式》というものがある。
その指定の様式ってやつで、結構多いのが、ワード!
ワードに詰め込む系!(もう、目がやられるヨ。)

それも、大体フォントのサイズは10以上だとか、ページは4ページ以内だとか、指定があることも結構あって、もれなく、《読みにくい資料》になる。

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でも、それでいい。
いや、当然、要点をまとめる必要や工夫はした方が良いけども、
文字が多かろうがなんだろうが、何よりも、《公募内容や行政が求めていること、審査基準内容に沿ったことが書かれているか。》これが重要である。
つまり言い換えれば、いかに要領を読み込めているか。が必要なのだ。

そして、載せきれないことや、ビジュアルで魅せたい内容に関しては、
別紙で逃がす。という作り方をしたりする。

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私は、行政関連の仕事をするときに、ふと思い出す言葉がある。

ズバリ!【郷に入っては郷に従え】。

うん。まさにこれ。お役所にはお役所のやり方、文化、地域性がある。
それをまずは知って、寄り添っていくのだって、官民連携のために必要な、姿勢の1つだよな。と、『読めない大量の資料』を目の前にして、自分に言い聞かせていたことを思い出した。そして、ナウ、また、大量の資料を読みこんでいる真っ最中である。

今日はここまで!

ちゃんちゃん。



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