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ともだちっていいな

僕たち家族が、まだ長野に住んでいた頃、
息子は安曇野にある野外保育園に通っていた。


そこは、お父さん先生とお母さん先生の
2人で運営されていたとても小さな保育園。


3才から5才までが、クラスに分かれることなく、みんなで一緒に遊び、


お昼ご飯は、先生の田んぼや畑でとれた
お米や野菜が並ぶのだ。


息子はその保育園で、3年間
毎日笑って、泣いて思いっきり遊んだ。


そして卒園後、僕たち家族は兵庫に移住した。


卒園式の日に先生から聞いたのだけど、
昨日、保育園生活最後の日、


いつもはみんなでお昼ご飯を食べているだけど、
その日は保育園で一番の親友の(Hくん)と
外のベンチでふたりだけで食べていたそうだ。


親友のHくんと息子

Hくんと息子は一度、
ふたりで園を抜け出して冒険したことがあった。

僕の家は、保育園から大人の足で歩いて、
15分くらいのところにありました。

その日たまたま仕事がお休みで家にいた僕は、
玄関の外で子供の話す声が聞こえたので
玄関を開けると、そこには息子とHくんがいたのです。

僕は「みんなでお散歩しにきたの?」
と聞くと、息子は「ふたりだけできたんだー!」
とニコニコで言うのです。


園内で車を乗り回して遊ぶ息子とHくん


その時のふたりのやんちゃな笑顔と、
とてもキラキラした目が忘れられません。

その後、保育園まで二人を送り届けたのですが、
お父さん先生にめちゃ怒られたようで、
彼らの大泣きする声が、帰り道に響き渡っていたのでした・・・(苦笑)

そんな大泣きも、ふたりにはいい思い出になっているんだろうな。


あの日のふたりは、
ベンチで何を話していたのだろう。


ともだちっていいな。




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