ゆったりと歩く今を噛み締める
これから話すのは4月のこと。
まだ3ヶ月とも言えるけど、3ヶ月で色々なことがあって色々なことを考えたとも言える。状況も思考もだいぶ変化した。
大学を卒業してゆとりができた時に、じーんと温かい気持ちになったエピソードを。
とあるご縁で今日初めて出会ったおばあちゃまと、駅までの道をゆっくり歩く。桜のつぼみが膨らみ始めて、心なしか世界がピンク色。空の青も美しい。
「昔はここはね〜」なんて思い出話を聞きながら、
足が動いてる感覚を感じるほどゆったりと歩いた。
歩いているこの時間が、とても愛おしく感じた。
「歩く」ということに気を向けたのはいつぶりだろうか。
家から駅までの道は時間との戦いだった。授業と授業の合間も次の予定のために急いでいた。週末も予定と予定の間を時間を見ながら焦っていた。散歩をしている時も、頭の中はやるべきことリストでいっぱいだった。
大学生活は本当に忙しかった。
終電で帰る日がほとんどで、終電を逃すと決めた日も何度もあった。23:00に帰れたら嬉しかった。予定はパンパンだった。
自分のやらなければならないこと、組織に所属しているからこそやらなければならないこと、やっておくべきだと思うこと、誘ってもらった予定。そこに、自ら「やりたいこと」は少なかったように思う。いつも「やらなければ」と「やるべき」に追われていたんかな。
帰り道の電車は、まるでゆりかごのようだった。必ず爆睡していた。終電で寝過ごして数駅先まで行ってしまってタクシーで帰ったり、寝過ごして戻って寝過ごしてを繰り返して寝ぼけながら電車で行ったり来たりしたり。
帰っても眠すぎて布団に辿り着けなかった。ソファで寝たり、トイレで寝たり、脱衣所で寝たり、湯船で寝たり、シャンプーしながら寝たり。家は寝るだけの場所だった。
日中も常に眠気に襲われていた。
今思えば限界すぎる(笑)。何やってるん自分。あの時は何かをしていないと不安で、寝ることや休むことさえもネガティブなものに捉えていた気がする。
今の私は、「ゆっくり歩くって素敵なことだよ」と自分に伝えてあげられていますか。定期的にこう質問して、自分のゆとりを確かめたい。
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