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ベニシアさん、ありがとう。そしてしばしのお別れですね。

コラム577:ベニシアさん、ありがとう。そしてしばしのお別れですね。

 ベニシア・スタンリー・スミスさんという英国人女性をご存知でしょうか?京都の大原の古民家に居を構え、ハーブや自然について、日本と英国の文化について、著書や活動で発信を続けてきた方です。残念ながら今年、6月に72歳でお亡くなりになりました。私は、園芸は下手の横好きですし、ハーブも好みが偏っていて、虫もあまり得意でないので、ベニシアさんのお暮らしを真似するのは全く無理なのですが、心の中では、とても憧れていました。この機会に、著作『ベニシアからの言葉の贈り物』(Kindle、世界文化社2016年)をご紹介したいと思います。

 ベニシアさんは、英国の貴族の家系に生まれましたが、自ら、インド、東京、大原と居を移し、大原の古民家を改装しつつ、そこで生涯を過ごされました。(朝日新聞2023年11月11日付)

 私が感銘を受けていたのは、彼女の、自然を大切にする姿勢、自然との共生、ハーブの深い知識と実践などです。本物の植物から、ハーブミストやハーブケーキをつくりだすレシピに、いつも憧れていました。

 彼女の言葉をいくつか紹介いたします。

 「身の周りで成長していく命あるものの姿が目に入るように、私は一日一日、ペースを落として暮らすようにしています。」

 「あくせくしたい人なんていないはず」

 「人間にも様々な才能があるように、植物にもそれぞれ特別な能力が与えられています。」

 ‘If we slow down, our life lasts much longer.’

 ‘The true rich are those who can enjoy what they have.’

 ‘Your time is the greatest gift you can give to your family.’

 「日本の田舎にある伝統的な工芸品は、美そのもの」

 「私たちは、日々の悩みや心配事で頭がいっぱいになり、身の回りの自然の美しさに気づかないことがよくあります。」

  ベニシアさんは、きっといまは、天国で、素晴らしいお庭を作っていらっしゃることでしょう。私もいつか、訪れてみたいと、思います。

以上

2023年11月15日

クララ

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