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とうもろこしの思い出……🌽🌽🌽

 夏になる、母が蒸かしてくれた、とうもろこしを思い出す。
 最後に食べたのは8年前の夏だ。
 そのあと、熱中症に2回なって、肺がんも見つかって、2ヶ月入院して亡くなったが、夏までは元気だったので近所の人たちがびっくりしていた。
 実家の庭から細い道を隔てて小さな畑があった(いまはただの空き地だが)
 母はそこにとうもろこしや、夏の野菜を植えていた。
 母の朝は早い。
 朝が明けるとともに起きて、畑で野菜を収穫して、キュウリを漬けて、とうもろこしを蒸かし、娘に電話を掛ける。
 まだ、6時前だ。

 この季節の母の行動はよく知っているから、早朝の電話でも慌てて出る。
「おはよう、とうもろこしが蒸けたから取りに来い」という。
 すぐ行かないと機嫌が悪いから、妹の朝ご飯を用意して実家に向かう。
 1時間に1本の快速電車に乗り、五井駅から小湊鐡道に乗り換えて、実家の最寄り駅で降りて、実家まで歩くと最速で1時間くらい。
 実家にたどり着くと、
「上がる前に買い物に行ってこい」とメモを渡され、近所のスーパーに行く。
 買い物から帰ってくると、ラーメン屋さんからラーメンが届いて、ふたりでラーメンを食べる。
 懐かしい夏の思い出だ。

 とうもろこしは採れたてを蒸かすのが一番おいしい。と母は信じていたので、おいしいとうもろこしを家族に食べさせたいと思って、毎年植える場所をずらしながら栽培してくれた。
 
 帰るころにはキュウリのぬか漬けができていて、重い荷物を担いで帰った。
 あの頃から暑かった。

 昨日は出かけようと家を出たら、暑くて、稲毛で電車を降りたら、稲毛のほうが涼しかった。
 昨日は千葉県は牛久が一番暑かったようだ。
 それじゃ、うちだって暑いはずだわ。
 
 夕方弟が熱中症ポイから、明日はねえちゃんの買い物はなし。医者に行くというから、今日は一日心配していた。
 やはり熱中症で点滴を受けたら楽になったようだ。

 みなさんもお気をつけて。

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