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街の酒屋から始まったKURANDの【これまで】

こんにちは。KURAND公式note編集部です。

今回は、KURAND株式会社のこれまでを紹介します。2016年新卒入社し、現在は人事を担当しているKatsuhiroさんに伺いました。

〜2012年:街の酒屋からのスタート

Katsuhiroさん:代表の実家の酒屋は1935年に創業。約90年近い歴史を持つ、東京都の足立区にある街の酒屋で、現在の代表は四代目になります。街の酒屋さんとして店舗を営業しながら、1985年頃に大手居酒屋さんとの取引が始まりました(※1)。そこから2015年頃まで、大手居酒屋さんにお酒を納品する、業務用酒販店であり、売上の大半が業務用でした。

現在の代表が2012年に実家の酒屋に戻ります。当時の酒販業界は業界全体が薄利多売なビジネスであり、業界の未来が見にくかったこと。また、多くの酒販店に限られた銘柄しか置かれてない品揃えに疑問を抱いたことから、今までにない酒販店をつくりたいと思い、新しくオンラインストア事業を立ち上げる準備をします。

しかし、お酒の販売には免許制度があり、当時の酒販店の免許ではインターネット販売ができませんでした。当時の取引先を頼りに、東京都北区の酒販店から酒販免許を譲っていただき「リカー・イノベーション株式会社(現:KURAND株式会社)」を立ち上げました。

インターネット販売が可能な酒販免許を手に入れ、手始めに当時の酒販店の在庫を販売するオンラインストアをリリースしましたが、業務用酒販店だったので、大手酒造メーカーの商品しか取り扱いがありませんでした。缶ビール等、コンビニやスーパーで購入できる大手酒造メーカーの商品だけの品揃えだけだったので、わざわざ当時のオンラインストアで購入する人はいなく、すぐにオンラインストアはクローズすることになります。

この失敗の経験から、商売は差別化のある商品を揃えなければいけないこと。今までのように、商品を仕入れて売るだけの酒屋は今後は続かないかもしれないこと。これらを学び、自分たちで商品を企画し、自分たちで販売する、今までにない新しい酒屋、現在のKURANDのビジネスモデル「SPL※2」を考え、オンラインに特化した新しいお酒の製造小売の事業スタートすることにしました。

前述の通り、大手酒類メーカーの商品しかなく、地方の酒蔵の日本酒や焼酎や果実酒の取り扱いはほぼゼロだったので、全国の酒造会社を巡り、新規取引先を開拓していきました。全国の酒蔵を訪問することで、まだ表に出てないけど、美味しいお酒を作っている蔵が多いことを知りました。魅力的な酒蔵を巡って取引交渉はするものの、当時の業務用酒販店である弊社には、地方酒蔵のお酒を販売する力がありませんでした。そのため、最初から現在の製造小売事業「クランド」のビジネスモデルを始めるのは難しい状態でした。

2013年〜2017年:Webメディア事業と店舗事業

Katsuhiroさん:自社商品を企画するためには、製造ロットを販売する力が必要です。そのために取引先と、取引量を増やす必要があり、まずはオンラインストア以外の事業を立ち上げることにしました。2012年〜2017年頃まで、酒類専門Webメディア(※3)や、お酒のイベントを開催したり、日本酒の定期購入サービスや、日本酒や果実酒に特化した飲み比べ店舗を展開(※4)していきました。その結果、酒類専門Webメディアも国内最大規模になり、店舗も約30店舗展開したことで、販売力が強くなり、全国の酒造会社の取引先件数と販売量も増え、少しずつ自社商品を企画することができるようになりました。パートナー酒蔵と商品を企画して、店舗で提供していました。現在の人気商品である「理系兄弟」「酒を売る犬 酒を造る猫」が生まれたのもこの頃です。

2018年〜2022年:オンラインストアのリリースと成長

2022年11月にリニューアルオープン

Katsuhiroさん:自社企画商品が20商品ほどに増えた2018年に、当初から構想していた製造小売事業のオンラインストア「KURAND(現:クランド)」をリリースしました。リリース時は日本酒と果実酒がメインでしたが、クラフトビールやワインといった新商品を開発、アニメや芸能人の方等のカルチャーとコラボレーションしたお酒の開発や、人気企画「酒ガチャ」の成長を通じて、オンラインストアは多くの方にご利用いただくようになりました。その後、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で店舗事業は縮小することになりましたが、おかげさまでオンラインストアは成長を続けています。

2022年に、オンラインストア事業に集中するために、社名を「リカー・イノベーション株式会社」から「KURAND株式会社」に変更。そして11月に、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」にリブランディングを行いました。招き猫のキャラクター「くにゃんど」が誕生し、より視覚的にも楽しみながらお買い物ができるオンラインストアに生まれ変わることができました。また、多くのお客さまにご利用いただくことで、お客さまの声も集まり、今までにない新しい商品も続々とリリースすることができる体制ができました。2023年には埼玉県八潮市に、広さ約2,500㎡の物流センター「KURANDロジスティクス」を立ち上げ、当初思い描いていたビジネスモデルを、少しずつ実現することができています。

オンラインストアの成長は役員インタビューもご覧ください

リブランディングの様子はこちら

KURANDロジスティクスはこちら

2023年〜:日本一にぎやかで、愛されるオンライン酒屋へ

Katsuhiroさん:90年近く続く街の酒屋が私たちの「原点」です。酒屋である以上、お客さまには新しいお酒との出会いを、次々にご提供していきたいと思っています。そしてお客さまと直接コミュニケーションがとれる製造小売業だからこそ、お客さまの声から、今までにない新しいお酒の企画開発も可能になります。

リリース当初は20商品程度でしたが、現在は販売しているクラフト酒も、500酒類以上になりました。現在も月に約30の新商品をリリースしています。これから今以上に採用も強化し、ビジョンの「クラフト酒の世界をひらく、日本一にぎわい、愛されるオンライン酒屋。」を目指し、お酒の楽しさをお届けしていきます。

現在は全ポジションで採用強化中ですし、新卒採用も行っています。平均年齢は29歳で、業界のなかでも若い方が多く、柔軟な発想を歓迎する社風です。弊社の事業にご興味ある方は、ぜひ採用ページもご覧ください!

※1:2021年に業務用酒類販売事業からは撤退し、当初のお取引先とは2017年に取引終了しております。

※2:SPLとは、アパレル業界のSPA(specialty store retailer of private label apparel)の「apparel」を「liquor」に変えたものです。SPAは、製造から小売までを垂直統合した販売業態のことを言います。他の業界でいうと、ユニクロさんや、ニトリさんがこのビジネスモデルです。

※3:「クランド」に事業集中するため、酒類専用Webメディアは、2022年に他社に事業譲渡しております。

※4:店舗事業は現在、関連会社(株式会社サケマーケット)で運営しています。

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以上、会社のこれまでの紹介でした。KURANDでは「お酒の新しい価値をつくり、世界中のあらゆる人々の人生に、楽しさ、豊かさ、幸せを届ける。」のミッションのために、新しいメンバーを募集しています。「KURAND Recruit Book」もご覧ください。

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