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「クスノキの番人」を読んでみた

こんにちは

東野圭吾さんの「クスノキの番人」という小説を読みました。

キッカケはたまたま電車の広告を見かけて、面白そう、と思ったという軽い気持ちから。
小説を読んだのは久しぶりでして自分でもめずらしいな、って思いつつ、東野圭吾さんの小説(ドラマや映画は見ました)は初めて読ませていただきましたが、初めの印象通り面白かったです。

ということで今回はクスノキの番人を読んでみての感想を中心にお話していこうと思います。

これから読む方もいるかもしれないので、細かな内容に触れないように気をつけていきます。

それでは始めますね。

■クスノキの番人

舞台は神社境内にある御神木の楠の木。
1人の青年と彼の叔母にあたる女性との間で起こる不思議だけどなんだか気持ちが温かくなる物語です。

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れ、依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるという。 依頼人に心当たりはないが、玲斗は従うことに。依頼人は千舟と名乗る年配の女性で、驚くことに伯母でもあるというのだ。
あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと それはクスノキの番人です」と。

クスノキの番人 あらすじ

人から人へ、本当にその人が思っていた事はわからないものですし、反面自分から人へ伝えるってちょっと照れくさかったり、気まずかったり、相手との距離が近ければ近いほど、そんな気持ちになってしまいます。

なかなか上手くいかないものです。

そういった部分を織り交ぜながら、東野圭吾さんらしく、謎、の部分を残しつつ物語が展開します。
主人公(青年)がクスノキの番人として、取り巻く人間模様の中で成長していく姿と合わせてクスノキにまつわる謎が徐々に解明されていきます。

ファンタジーなところもあり現実世界においてあり得ないだろうと思いつつ、だけどこんなことが出来るのなら必要な人はいるだろうなっていう思いにもなります。


■これってデザインにも言えるかも


想いを託すとか込める、あるいは届ける
こういうことって現実世界でもあるよなぁ、って思うんです。

ボクで言うと、それは自分の作品
姿形になる前には、どのような文脈を組込むか、ということを考えます。
でも、それは作品を構成するための合理的な部分。

障具
気持ちの在り方や向き次第でどんな形にもなっていくと思う。

それとはまた違って
例えば、長く同じ時間を過ごすもらいたいとか作品に触れると気持ちが柔らいでほしいとか、という感情的な部分

自分自身がどんな気持ちで作品を作ろうとしているか、というホント最初段階で、向き合う姿勢、みたいなところです。

「クスノキの番人」を読み終えた時、物語で起きていたように自分も作品を通して気持ちが伝わるって良いな、シンプルにそう思っちゃいました。

そんな風に置き換えて余韻に浸っていたのを覚えています。

木と和紙の椅子の空間
温かな気持ちになってもらえたらいいな、が根底に。

作品についてお話する時に、あまりにも一方的に想いをゴリ押ししてしまうのも相手からしたらなかなかキツイですから、程々にお伝えしていけたらなぁなんて思います。


ということで、
東野圭吾さんの小説、クスノキの番人。
ちょっと読んでみようかなって思いましたらぜひね、手に取ってみてください。
リンクもしておきます。

それでは今回はこの辺りで失礼します。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

ではまた



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