広報の仕事は無限大。熱意と意志で「やりたい」をカタチにしてきた広報パーソンの取り組み
■自己紹介
こんにちは!サステナビリティ推進室 広報IR Gの齊藤(ゆかねえ)です。
クラダシではそれぞれをあだ名で呼び合う文化があるのですが、私は(ゆかねえ)と呼ばれております。
結婚・出産などのライフスタイル変化もあったり、いい意味で?ジョブホッパーなので、転職歴は多いほうでクラダシは9社目のはずです。副業もバリバリやっていた時期もあるので、これまでたくさんの会社の広報PR業務やマーケティング業務に関わり、副業も含めると12~13社くらいで働いてきたと思います。
総じてどの会社でも広報PRやマーケティング、コミュニケーションデザインに従事し、広報PR歴はかれこれ12年くらいになってしまいました・・・。
改めて振り返ると、長いこと広報PR領域のお仕事をしているなと感じます(笑)
前職のコーヒー商社で、スーパーで販売していた商品が商慣習である1/3ルールで返品され、商品の行き場に私自身が苦しんだこともあり、クラダシを知りフードロスなどの食の社会課題を解決する広報業務にチャレンジしたいと、入社しました。
■広報・PRの仕事って何してるの?
クラダシは「広報IR」という形で現在はグループを作ってますが、私がクラダシで行なっている業務は「広報PR」が主務になります。
つまり、「組織と組織をとりまく『パブリック』との間に『関係』を築く」ということです。
企業や行政、団体などが、「Public(世の中=生活者、メディア、取引先、株主投資家、従業員など)との間に、Relations(良好な関係)をつくっていくこと」を指します。
入社して1年半が経つのですが、私の現状行なっていることは、まさに「クラダシを取り巻くステークホルダーに対して、クラダシを知っていただく、ファンになっていただく」という活動なのですが、さまざまなマスメディアなどの媒体を介して、「クラダシのファンをふやす」活動です。
さらに、マーケ領域のような仕事も自らやりたいと立候補して一部担当しています。
なぜマーケ領域も?と思う方も多いかもしれませんが、「PRにはコミュニケーションをデザインすること」も含まれていると思っています。
以前、外資系の企業にいた際は、コミュニケーションデザインという部署の中で、マーケも広報PRの領域も同じチームでした。私の中では部署の垣根はありません。
特に今の時代、マスメディアを介したコミュニケーションだけでなく、SNSなどのソーシャルやnoteなどのオウンドメディアなど、ステークホルダーとのタッチポイントがたくさん増えてきています。
多様化したタッチポイントごとに、どんなストーリーを伝えたいのかというコミュニケーションをそれぞれ設計することがとても重要だと思います。
「各ステークホルダーにどう反応してもらいたいか」、「どうしたらクラダシのことを好きになってもらえるか」から逆算して、コミュニケーションを設計しています。
また、クラダシはミッションに「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」、ビジョンに「日本で最もフードロスを削減する会社」を掲げ、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を通じて、フードロスの削減に取り組んでいます。そして同時にSDGs17の目標を横断して支援しているのですが、フードロスの現状や背景、問題点は私自身もクラダシに入るまでしっかりと理解していませんでした。
そんな原体験もあり、まだまだ伝わりきっていないフードロスなどの食の課題を、どうしたら身近に感じて自分事にしていただけるのかを考えました。共感を生み出すためには、しっかりと存在意義(パーパス)や想いを言語化してお伝えする機会を増やすことが必要だと思うので、そのための場作りにも積極的に取り組んでいます。
ハードな毎日ではありますが、日々楽しく働いています。
■実際にやっていること
実際に齊藤がどんな仕事をしてきたのかを、3つにまとめてご紹介します。
①マスメディアを通じてクラダシのことを知っていただく活動
②クラダシが社会課題(フードロス削減)解決のためのハブとなり、発信していく活動
③お客さまとのリアルなコミュニケーションの場の創出
①マスメディアを通じてクラダシのことを知っていただく活動
1つ目はマスメディアを通じたクラダシの発信です。広報PRの仕事の中で、最も想像しやすい活動だと思います。
私がクラダシに入社した時期は、メディアの露出は多いものの戦略的にマスメディアとコミュニケーションは取れていないという状況で、とにかく日々の問い合わせや案件に対応するのが精一杯の状況でした。
メディアリストはあっても、しっかりとしたリレーションほぼゼロだったので、まずはクラダシを応援してくださるマスメディアを増やそうと、関係構築や会社の事業と世の中の動きに合わせた広報戦略の作成に取り組みました。
広報チームのミッションとして、「クラダシのファンをふやす」を掲げているのですが、ファンをふやすためにコミュニケーションの理想形を整理する必要があります。いつ、どこで、誰に、どのように「クラダシ」ないしは「Kuradashi」を紹介いただきたいのかを整理し、会社の案件の内容や時期に合わせて優先度を決め、世の中の流れに合わせてどの時期に露出の山場を作るのかなどを設計しました。
1年または半期ごとにスケジュールを引いて、世の中の流れに合わせて、共感いただけるストーリーやメッセージを組み立てていくんですが、今のタイミングでこの案件のローンチをするのではなく、時期をずらしたほうが世の中の流れに合いそうだなとか、もう少しストーリーを盛り込まないとメッセージ性が弱いなという時には、メッセージの作り込みから関与しています。
例えば、テレビ露出を狙うために施策や画を足したいときには、マーケやMDチーム、経営戦略室に相談し、確実にマスメディアへの露出を増やせる機会を作りました。
発信するネタがない場合には、広報チームでまったくゼロから企画するなどして、クラダシの発信力を強めていきました。ただ「依頼されてプレスリリースを作って出す」だけが広報の仕事ではありません。
特にこの半年(22年度下期)の広報戦略は、オフライン店舗のオープンが2件とIPOが続くこともあり、かなり早い段階から経営戦略室やマーケティング部などとディスカッションを重ね、広報チーム主導で、様々な施策を行わせていただきました。
なぜなら、2つのオフライン店舗の案件の露出を最大化することで、IPOの注目をより高めたいという狙いがあったからです。
5月26日にオープンした「たまプラーザ テラス店」のオープン時の広報戦略においては、グランドオープン前に東急モールズデベロップメント社と記者会見を行ったほか、メディア向け内覧会を開催。多くのメディアの方に実際に店舗を見ていただきながら、こだわりや想いをお伝えする場を用意したほか、プレオープンデイを2日間行ない、メーカーさまをはじめ、一部コアユーザーさまをご招待し、初の常設店舗をゆっくり体験いただく機会を創出しました。その結果、オープン前にテレビ露出などを多数獲得。その反響を受け、オープン日には店舗のオープンを待つお客さまが朝から並んでくださり、盛況なオープン初日を迎えることができました。
KISARAZU CONCEPT STOREは、店舗のVMDも広報チームで提案し作った案件です。アパレルがメインのコンセプトストア内にKuradashiの食物販ブースができることで、これまで接点のあまりない若い方にもKuradashiを知っていただける機会が増えると想定し、店舗のVMDもコンセプトや若い方に合わせてアレンジしました。
また、店舗に置くポスターのメッセージ作りや、もったいない食材を使ったメニューのストリー作りなど、取り上げられたいイメージに合わせて、細部まですべて広報チームが早々に経営戦略室に提案し、一緒に作り上げました。
また、私がクラダシに入社した時期は、SDGsへの関心が高まりコロナ禍でもありました。だからこそ食品をお得に購入できるECサイトとしての「Kuradashi」の引き合いは多かったものの、露出の大半を占めたのは代表の関藤とサービスとしての「Kuradashi」の2通りだったので、下記にも取り組みました。
▽クラダシが取り組む社会貢献活動の発信の拡大
お得に購入できるECサイトのイメージが先行していたので、社会課題の解決にもつながるというメッセージをしっかりと発信したいと考え、クラダシが取り組むフードバンク支援やSDGs教育、地方創生事業などの発信を強化していきました。
▽サービス、コーポレート広報共に世の中の動きに合わせたフードロス問題の発信
季節商品などをフックとしたフードロス問題の発信の強化、調査リリースなどの発信頻度を増やすなどし、「フードロス問題に取り組む企業といえばクラダシ」という認知の強化に取り組みました。
▽関藤以外のクラダシのメンバーの露出
たくさんのメンバーの魅力を発信し採用広報につなげていきました。
季節商品の取り組みでは、バレンタインの翌日2月15日からの販促企画を実施しました。バレンタインシーズンが終わって捨てられてしまう可能性がある商品の存在を知ってもらうため、ECサイト連動でリアルなPOPUPイベントを行ない、テレビで取り上げていただいた他に、PR TIMESが主催するプレスリリースアワード2022でエンパシー賞も受賞できました。部を横断してみんなでアイデアを出しながら、ワンチームで取り組んだ企画で素晴らしい賞を受賞でき、とても感慨深い取り組みの1つになりました。
②クラダシが社会課題(フードロス削減)解決のためのハブとなり、発信していく活動
2つ目の取り組みは、食のサステナビリティ研究会の設立とともに、クラダシ初のフォーラムを開催したことです。
日本が掲げる「2030年までにフードロスを半減」という目標達成や、付随するさまざまな食の課題解決をクラダシが推進していくためには多くの仲間が必要です。
また、ソーシャルエンジンとしてクラダシがハブになりたいという代表の想いをよく聞いていたこともあり、10月の食品ロス削減月間に合わせて、クラダシ主催のtoB大型イベント(フォーラム)開催を提案しました。
広報チームから生まれたアイデアなので、私を含めた広報メンバー主導のもとで開催しました。まさに世の中の動きに合わせて、広報チームがゼロから企画運営したイベントの一例です。
他社さんだと、toBの大規模イベントの実施まで広報が行なうことはあまりないと思いますし、大型のフォーラムを広報主導で実施できたことは本当に大変でしたが良き思い出です(笑)
そして、今年の秋に2回目のイベントを開催予定ですので、楽しみにしていてください。
③クラダシのコアユーザーさんを巻き込んだファンベース活動(ファン化)
3つ目は、クラダシアンバサダーというアンバサダー活動の提案とインスタライブなどを用いたリアルなユーザーとのコミュニケーションを始めたことです。
SDGsの高まりやコロナ禍の影響もあり、Kuradashiのユーザーはありがたいことにどんどん増えていたのですが、私が入社した時期は、ほぼ双方向でのユーザーとのコミュニケーションはできていない状況でした。
せっかくならユーザーの皆さんと交流もしたいし、もっともっとクラダシのファンになってほしい。私たちもユーザーがどんな部分にひかれてクラダシに興味を持ってくださったのか、なぜ会員になってくださったのかを知る必要があるし、タッチポイントを作りたいと、実は入社前から提案していたんです。そんな想いを汲んでくださり、入社後からユーザー向けの企画もやらせていただいてます。
これまで、周年をお祝いするユーザーイベントの企画や運営、アンバサダープロジェクトの推進やインスタライブなどを実施してきました。
私がプロジェクトのオーナーを務めてはいるものの、ユーザー企画は部署を横断し、マーケティング部、MD部のメンバーなども交えた数名でのプロジェクトとして運営しています。
ユーザーのことを考えながら、もっとクラダシを好きになっていただいたり、サービスをよくするためのアイデアを他部門のメンバーと共有し、施策を考えたりする過程はとても楽しいです。みんなで同じ目線で、実現したい未来に向かって歩めているなと感じられますし、何よりもユーザーの皆さんとの時間は、とても勉強になることばかりでもっとKuradashiを良いサービスにしていかなくてはと強く思います。
▼クラダシオフィスツアーイベントレポート
■仕事のやりがい
ここまでつらつらと書いてきた通り、メディアの方に記事として紹介していただくことや、マスメディアに露出させることだけが広報PRの仕事ではありません。
世の中の流れに合わせてどういうタッチポイントで、どういうメッセージを発信していこうかなと、「コミュニケーションデザイン」するという視点で広報PRという仕事に取り組むと、露出を獲得する以外にも、やれることはたくさんあって、そこが広報PRの面白いところだと私は思っています。
なぜなら、世の中の流れを感じながらコミュニケーションをデザインすることは、社内と社外を俯瞰できる広報PRというポジションだからこそできることだと思っているからです。会社と社会をつなぐハブ役、他部門と部門をつなぐハブ役として、情報の橋渡し役として、貢献できることがたくさんあるんです。とてもやりがいのある仕事だと思っていますし、だからこそ、12年もつづけられているんだと思います。
この1年半、色んな案件に口を出し、各部に提案をしてきたことが実を結び、少しずつですが、社内の皆さんにも広報って大事なんだなとか、広報チームを早めに巻き込んでおくと良さそうと思っていただける機会が増えてきました。それがとても嬉しいです。
■今後実現したいこと
クラダシは6/30に上場したので、これからは上場会社としてIRと連携しながら、広報PRを行なっていくフェーズになります。今後は投資家の方をさらに意識した広報PR活動も行なっていかなくてはと思っていますが、広報チームとして掲げるミッションは変わらずに、「クラダシのファンをふやす」こと。そのために他部署と連携し、引き続きアクセル全開で活動していきたいと思っています。
■採用候補者への一言
フードロスをはじめとする食の課題や世の中に山積する社会課題を解決するために、クラダシにはまだまだ多くの仲間が必要です。クラダシでは、一緒にフードロス削減・ソーシャルグッドの輪を広げる活動を行なってくださる仲間を募集しています。
私の記事をここまで読んでくださった方はすでに伝わっているかと思いますが、クラダシは、自分がやりたいことや提案したことは、やらせていただけるチャンスが多いんです。
そのため、自分で0→1を生み出したいような方には魅力的な環境かと思います。
今年は新卒採用もOPENしました!中途採用も引き続き募集しています。興味を持ってくださった方の応募をお待ちしております!
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