宮川邦彦/cafe旅人の木
コーヒーのことを書いたnoteです。 すぐに実践できそうなこと、日々の気づき、よく尋ねられることとその回答などを、僕の視点も交えながら記していきます。 コーヒー初めてみようかな? なんとなく遠ざかっちゃったな…。 もっと美味しく飲みたいな。 そんな人たちに是非読んで頂けると嬉しいです。 コーヒーは無くても生きていけますが、あると幸せです!
小さな飲食店を自営することについて書きます。 cafe旅人の木での経験と、僕個人の考えをまとめる記事です。
ひさしぶりの出張コーヒーは沖縄。 岐阜から沖縄の今帰仁村(なきじんそん)に移住した勅使川原夫妻が、毎月23日限定でオープンされる「はなうた書房」さんにて。 さすがに距離が距離なので、何ヶ月も前から準備。 11月20日(月)(朝4時過ぎに出発)から24日(金)までを出張期間とした。 声を大にしておくが、出張コーヒーだ。仕事である。 これを書いている今は仕事を終えて3時間ぐらいだろうか。 もう…最高すぎて帰りたくない。 語彙力不足につき、それ以上の表現が出て来ない。
7日目にしてようやく、これなら大丈夫という判断ができた。 新しいコーヒーのことである。 以前にも書いたような気がするけど、コーヒーは焙煎しながら味見ができない。 いや、できなくもないが、焙煎途中で取り出した豆を挽いてコーヒーを淹れてる間にもはや別物になってしまう。 (焙煎度ちがいの飲み比べコスタリカが大変お世話になりました) 料理であれば味見して塩コショウや砂糖、しょうゆを加え再度チェックし、少しずつ狙いの味わいに軌道修正が可能。 コーヒーが厄介なのは、焙煎度の件
ノーベル賞受賞者のうち、8割9割ぐらいの人は専門分野以外の芸術活動に取り組んでいる。 科学者だけどピアノ弾いてるとか、彫刻とか絵を描くとか。 しかも、ただの習いごとではなく、そこそこのレベルの高さで。 みたいなことを本で読んだ記憶がある。 専門分野から離れて没頭できる活動が、自分の専門分野に大きく寄与するらしい。 ふだんの専門分野に対する考えが、別の没頭できる活動中に脳内で温められ、何かのタイミングでパッと新たな形で閃くそう。 別の活動が芸術じゃないといけないわけ
焙煎度が異なればコーヒーは別物。 同じ産地銘柄であっても、わずかに共通点は見つかるかも知れないけれど、やっぱりちがう。 たとえば、あなたが「自分はエチオピアが好きだ」と思っていて、その好きなエチオピアの焙煎度が【中煎り】だったとする。 別の店のメニューにエチオピアを発見したあなたは、迷うことなくそのエチオピアを注文する。 しかしそれが浅煎りであれば「めっちゃ酸っぱ…」となるし、 深煎りであれば「苦っ!」となる。 結果、大事故である。 たとえば、あなたが「自分は白
2022年10月1日より、コーヒー部門のデザインとラインナップを一新。 その1ヶ月前、ちょうど1年前の今頃はめちゃめちゃ自分との対話を繰り広げていた。 きみはどうしたいのか? 改めて自分の生き方を問われているような感じがして、頭の中が自分の声でグルングルン。 毎晩の寝つきもわるく。 挙げ句、風邪の症状が一切ない(コロナも陰性)のに、約10日間も発熱つづき。(36.5℃と38℃の間を行ったり来たり) 知恵熱ってこういうことを言うのね、と身をもって体験した38歳の9月
待っていたらあっという間に終わりそうなので、こちらから迎えに行くことにしました。 秋を。 どの季節をとっても美味しいブレンドしかリリースしない、というか社長が許さない(「君はどう思うのか?」と問われる)ので必然的にそうなるわけですが、秋はちょっと特別。 夏のサッパリ系のテイストから一転、濃厚な味わいがポイントに。 さらに、ただ濃いだけじゃなくスルッと飲める、同時に成立しなさそうなものが共存するのが特徴。 なんとも言い難い、「複雑さ」のあるコーヒーです。 そんなナイ
ネーミングのパワーとはすごいもので、チョコをショコラと書くとオシャレだし、カフェオレをミルクコーヒーとすると馴染み深く感じる。 ミルクで抽出するコーヒーも御多分に漏れず、「ミルクブリュー」と呼ばれる。 個人的には「みるくぶりゅー」の方が可愛いのではないかと思うのだが、それはさておき。 ミルクブリュー。 この2、3年ぐらいで夏コーヒーのトレンドになってきているコーヒーの淹れ方の一つ。 コールドブリュー(水出しコーヒー)に倣ってミルクブリュー(ミルク出しコーヒー)。
コーヒーに関わって13年目にして、とんでもない発見をした。 否、見落としである。 ともすれば、再認識か。 ところで、自分のあたりまえが、他者のあたりまえとは限らない、なんてよく聞く話だ。 コーヒーはブラックで飲むとか、シフォンケーキは生クリームと一緒に味わうとか、すき焼きには生卵とか。 ちなみに僕は生卵の白身が苦手なので、すき焼きはそのままいただきたい。 さて、水出しコーヒーにおいても同様の話である。 水とコーヒー粉を合わせてつくる、コーヒー屋にとってはもはや夏
同じ豆を使って、同じ濃度になるようにホットコーヒーとアイスコーヒーを淹れたら、その味わいはどうなるか? 結論から言うと「思ってたのとは意外とちがう」。 もちろん、熱い冷たいという温度以外の部分である。 同濃度であればアイスコーヒーはホットよりも苦味と酸味が際立つ。 理由は味覚と温度の関係。 とくに甘味と旨味。 温度が低すぎても高すぎても、それらは感じづらく、体温ぐらいの温度帯が最も感じやすのだそう。 たとえば、溶け切ったアイスクリームや常温のジュースは甘ったるい
いまさらだが、アイスコーヒーと真摯に向き合うようになった。 コーヒー屋の仕事についてから13年ぐらい経ってようやく…。 というのも、コーヒーを評価する(ソムリエさんのように点数をつけたり味わいを表現したりする)ときはホットに対してしか行わないから。 淹れたての状態から徐々に温度が下がって、室温に至るまでの過程すべてにおいて、そのコーヒーを評価するのが一般的。 正直なところ、アイスコーヒーを評価するなんてことをしたことがなかった。 とはいえ、コーヒー屋である。 おま
最近は暑さも手伝って、割と早めに帰宅している。 というのも毎年この時期は、お客さんの数が少なくなるので、「営業中の仕事」も少なくなるから。(仕込みや準備はあるけど) おかげで自宅の冷蔵庫内の食材を、いたむ前に美味しく頂ける。(いいのかわるいのか…) ともかく、鮮度が良い食材を楽しめるのは最高だ。 コーヒーにも鮮度がある。 ただ、これが色々あって、どの時点でもって「鮮度がいい」と解釈するかは人それぞれ。 豆を挽いてからの時間。(これは早いほうがいい) コーヒーを淹
89点でも不合格。 なんと厳しい世界なのだろう。 ちなみにコーヒーの世界では 90点以上…トップスペシャルティ 80点以上…スペシャルティ みたいなランク(グレード)がある。 コーヒーが89点で不合格ならコーヒーとして何を扱えばいいのか、ちょっとよくわからない。 自分の中の合格点の基準を90点以上にするといいらしい。 僕らは「めっちゃいいわけではないけど、そんなにわるくない」ゾーンの取捨選択に時間を取られてばかり。 テストで75点ならわるくないし、80点ならそ
この2日間、めっちゃ寝た。 …気がした。 実際は8時間睡眠。体感では12時間ぐらい。 たぶん、これが良質な睡眠なのかも。 おかげで心身ともにすこぶる快調。 最近心がけているのが「タイムオフ」。 文字から想像できるのは、 ・仕事ばかりじゃ良くないよね。 ・ちゃんと休まなきゃね。 といった感じだろうか。 もちろん、そういったことでもあるけど、それだけじゃなく、どうやって休むか?という【休息倫理】にフォーカスした内容。 8時間睡眠を取るとか、集中的に仕事に取り組
次の月曜はお休みです。 急遽、所用のためお休み。 というのも興味ある分野のお誘いを頂きまして。 去年ぐらいから、農業の分野に興味を持ってました。(突然の告白) で、月曜日はそのセミナーというか体験というか、そういうお誘いです。 すいません。つい先日、SNS各種で7月は通常通り営業ですとお知らせしたばかりなのに。 だけど、なんとなく「いま」行きたいと思ってしまったもので、自営の特権を行使。(濫用と紙一重?) 旅人の木で農業やるとかいう話ではないけど、(そうなったら
やってまいりました。 中学校で。 本題は「カフェ経営者の話を聞こう」。 文字だけ見れば完全に脱線である。 加えて、僕が中学生だった頃は、コーヒーよりも圧倒的に麦茶。 そもそも彼らは飲めるのだろうか?という一抹の不安を胸に。 結論から言うと、6割ぐらいの出来。 こんなこと(コーヒー教室)もやってるよというのを軸に色々と経営にまつわる話を展開予定だったのだけど。 ふだんの教室(ホームグランド)との差もあって、思ったよりもスムーズに行かず… 途中で先生たちからのナ
ただいま絶賛自分を発掘中。 自分の足跡を見返すようなイメージで。 振り返るといえば3年前にも同じようなことをしていた。 このときは「開業者の話を聞く会」として、これからカフェを始めたい人、現在進行形で準備中の人、あるいは純粋に話を聞いてみたい人たちが多数来てくれた。(関係者の方々、その節はありがとうございました!) 今回は、もっと若い人たちに向けたセミナーにお呼ばれしまして。 (終わったらまた詳細は文字起こししてみます) 彼らはどんな話が聞きたいかな?とか、その短い