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ロースクールは本当に失敗だったのか?

平成の大失敗の1つとして司法制度改革をあげる人もいる昨今、ロースクールは本当に失敗だったのか?をもう一度考えてみてもいーんじゃないかなと思っています。(いきなりですが)


僕だって流石に、

●合格率8割にするって言ったやん?
→実際1割強くらい
●え、たたた貸与?
→ロースクールと司法修習で500万円程の借金
●新しいタイプの弁護士を!
→絶望的な就職難

みたいなところは、キッツイなーと思います。
もともと優秀ですげーいい奴なあの子らが、たまたまプレッシャーや相性みたいなところで合格できず、生きづらさを感じてるのを見ると「なんだかなー」とは思わざるを得ません。


そしてこれらの最大の問題は、

「弁護士目指すような人たちが、どうなろうと自分とは関係ない」

という全体の風潮。
これ被害妄想だったら申し訳ないんですが、たしかにあると感じています。

もしこれが「医療」とか「子育て」みたいな世間と関わりありそうなテーマだったらもっと話題になっていたと思います。

言い方あれですが、

エリート層が多少苦しんでてもさ?

みたいなやつ。

いやいや、ちょっとまってよ!
僕らのときなんて、大学卒業後の進路で若干のモラトリアムもありつつ、それでも「誰かを救いたい」という内に秘めた想いでその道に進むことを決めたような人ばっかりですよ?
言うなれば、ちょっといいやつ気味の普通の大学生ですよ?


それを、国家の施策で振り回して、人生を生きづらくしたことについては、もうちょっと怒ってもいいなと感じています。

こちらの、ちきりんさん記事が結構リアルですので興味がある方は。


とはいえ、司法試験に合格できなかったことをもって人生が固まるわけでも何でもないので、そこは大丈夫。固執せず次に進めば、浪費したと思っていたロースクール期間が、投資だったと思い返せるタイミングはきっとくるから。今見ている世界ほど「世界」は堅くないから、やわらかでなめらかだから。


と。

「お前どのポジションで話してるねん」

というのはあるにせよ、本心なんで。




そういうネガティブ面があることを抑えつつ、

ロースクール制度ができてよかったことはなかったのか?

そんな風に問いを立てると、これはこれで僕は結構あると思っています。


というのもこの間、弁護士の若手の人たち飲み会をしたのですが、かーなり色んな分野に飛んでいていおもしろかったんですよね。


もしロースクールができなかったら、

クラウドサインが今みたいに契約の形を変えてなかった

かもしれないし、

メルポリのように、メルカリが政策企画分野に進出してない

かもしれないし、

エアビーが、日本で流行ってなかった

かもしれないし、

アカツキが上場していなかった

かもしれない。


最後のは確実に言いすぎなんですが、歴史に「もし」はないにしても、ロースクールがきっかけになって新しい動きが生まれているというのは確かにあるんですよね。

僕自身も、「ロースクールができる」という状況がなかったら、弁護士を目指してたか正直わかりません。



そしておもしろいところとして、上記の人達には「弁護士」というところ以外共通点がないんですよね。でも、だからこそ「多様」。
「弁護士」という同質性を定義できることで、それぞれの活動やバックグラウンドを多様と呼べるようになったと思ってます。

市場における「弁護士」の数が増えて、新しいマーケットを探す動きが生じてきて、「いままでめんどいけど、まーそのままでいっか」みたいなところにベンチャーマインドで切り込んでいる人達を見ると単純にワクワクするし、そういう人たちが「弁護士」という共通言語で話せ、集まり、また新しいことが生まれる状況を作ったことは、ロースクールの功績なんじゃないかなって思っています。

賛否あるのかな?

とはいえ、おあとがよろしいようで。



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#conote #起業 #スタートアップ #ビジネス #ベンチャー #仕事 #弁護士 #ロースクール



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