Kumiko2.0@思想家・随筆家

30代、女性、地方都市在住、既婚、大卒、会社員。外国人チームにて拙い英語で働く。日々思…

Kumiko2.0@思想家・随筆家

30代、女性、地方都市在住、既婚、大卒、会社員。外国人チームにて拙い英語で働く。日々思索を行い独自の哲学を構築する。 特に何かの役に立つわけでもない自分語りを筆の赴くままに記す。 https://note.com/kumiko120g/n/n5c33700de4e5

最近の記事

耳が聞こえない同僚と働いて思ったこと。障碍とはなんぞや。

前勤めていた会社に、生まれつき耳がほとんど聞こえないという女性がいた。大きな会社だったので、ひょっとしたら障碍者雇用だったのかもしれない。とはいってもその部署の業務内容はほぼパソコンででき、コミュニケーションもほぼ100%チャットやメールで対応可能だったので仕事に支障はなく、仕事ができて頼りになる先輩であった。 彼女はいわゆる読唇術(口話・こうわ)を身につけており、口を大きく開けてゆっくり話せば唇の形で話の内容を理解してくれたし、耳が聞こえないながらもヘレン・ケラーのように

    • ときめきメモリアルの思い出とメンタル強い系友人のお話。

      「ときめきメモリアル」というこっぱずかしい名前のゲームがある。今は2とか3とか女性用とかいろいろ出たらしい(未プレイ)が、ここで話しているのは元祖「ときめきメモリアル」である。 私が初めてやったのはプレイステーション版であった。当時私は中学生。学校も部活も満喫していたのだが、それを超えてゲームが好きすぎて家で暇を見つけたゲームをしていた、私的ゲーマー最盛期のころであった。 ファイナルファンタジーとかスーパーマリオとか星のカービィとかゼルダの伝説とかスターフォックスとかトル

      • 不幸オーラを撒き散らしていたオノさんと、メンタル強い系同僚が絡んだ瞬間のお話。

        以前勤めていた会社に、ある日オノさん(仮名)という人が入ってきた。当時の私の年齢は20代後半で、部署の同僚達もだいたいそれくらい。オノさんは40前後だっただろう。私たちより少し年上で、それなりに社会経験がある人だった。 真っ黒い短髪に中肉中背、スーツを着こなす普通のサラリーマンと言った感じで、入社直後は柔らかな笑顔を絶やさず、「DAN DAN 心魅かれてく」のFIELD OF VIEWのボーカルみたいな爽やかな雰囲気があった(『 FIELD OF VIEW Ⅱ』は名盤で何度

        • 望まない言語を勉強することになってふてくされたり、乗り越えたりしたお話。

          大学1・2年生が履修する第二外国語、というものがある。第一外国語はご存じ英語である。英語はほとんどの大学で必修である。第二外国語は英語のほかにもう一つ学ぶもので、これも多くの大学で理系文系問わず必修だと思う。言語は大学によるがだいたいフランス語、ドイツ語、中国語、あたりからひとつ自分で選ぶ。私の大学(当時)ではあとロシア語があった。私のいた学部ではさらにもう一つ希望によりスペイン語、韓国語(当時は朝鮮語と言っていた)、ラテン語(今思えばまじでラテン語やってみたい)から第三外国

        耳が聞こえない同僚と働いて思ったこと。障碍とはなんぞや。

          超絶モテまくった友人に聞いた、「〇〇な男はモテない」たったひとつの条件。

          私の知る中でトップクラスにモテただろう友人(男)がいる。自分から話すことは決してないが、仲のいい私があれやこれや聞き出したら、まあまあ出てくる出てくる、経験人数はえええ?というほどの数字だったり、1日に最高10人に告白された経験があったり、同時に最高3人のストーカーがついたり、まあやりたい放題である。私が知り合ったのはその超絶モテ期を過ぎて落ち着いた頃であったが、まあ確かに見目はいいし、身長は高いし、話は面白いし頭はいいし仕事はできるしスポーツマンで学歴は見栄え良く、納得とい

          超絶モテまくった友人に聞いた、「〇〇な男はモテない」たったひとつの条件。

          憤ったりびっくりしたりしながらナンパについて考えてみたお話。

          道を歩いていると、ときどき声をかけられることがある。ナンパと言うやつだ。時々、ナンパされるのは美人だけだと思っている人がいるが、全くそんなことはない。現に私はごく平々凡々な容姿だし、別におしゃれでもない(前付き合っていた人(イケメン)に、『Kumikoの容姿偏差値は49』と言われたことをまだ根に持っている)。女性なら誰でも声をかけられるものだ。ナンパされるかどうかは、容姿より、声をかけやすい雰囲気を持ってるか、どこを歩くかによって大きく変わる。東京の渋谷とか、大阪の梅田~なん

          憤ったりびっくりしたりしながらナンパについて考えてみたお話。

          随筆家に憧れたあの頃のお話。夢は叶うとか。

          小学生の時、兼好法師の随筆「徒然草」の漫画が家にあった。勉強しなさいとは言わないものの教育にそれなりに熱心な母が、いつのまにか買って置いてくれていたのだ。その母の方針で我が家には漫画は学習漫画しかなかった。「なかよし」や「ジャンプ」を心ゆくまで読めないフラストレーションを解消するように、私はこの「徒然草」1・2巻を何度も何度も繰り返し読んだ。 この漫画は本当によくできていた。今思い出しても、100万部とか売れてアニメ化されて大ヒットしていいんじゃないかと思うレベルだ。絵もう

          随筆家に憧れたあの頃のお話。夢は叶うとか。

          化粧は何のためにするのか、ふと気づいたお話。

          百貨店の一階のフロアで。ドラッグストアで。いつも不思議に思うことがある。世の中の女子たちはなんでこんなにメイク道具が好きなんだろう。キラキラ輝く口紅一本5000円。色とりどりの香水一本8000円。凝った装飾のファンデーション、ひとつ1万円。私はこれを、高いなあと思う。このうちいくらが原価で、いくらが広告費なんだろう。パッケージにいくらかかってるんだろう。商品イメージ以外にそんなに大きな違いがあるんだろうか。全部「ちふれ」で揃えて節約していたら、1年で海外にいけるんじゃないか。

          化粧は何のためにするのか、ふと気づいたお話。

          色んな人に「○○やったら?なんとなく合いそう」と言われたり言ったりしたお話。

          みなさんは今まで、「トライアスロンやったら?」「海を泳ぐレース出たら?」と言われたことはあるだろうか。多分だけど、ほとんどの人は一度もないと思う。私はある。というか数回ある。しかも2〜3年ほど前のある時期に集中して。 当時はトライアスロンもオープンウォータースイム(海や川を泳ぐ競技)もやったことがなかった。ただ、月に一回ほど市民プールで1〜2km泳ぎ、毎日通勤で片道15分ママチャリに乗り、年に一回ランニング大会で4kmだけ(ジョグで25分くらい)走ってるひとだった。元水泳部

          色んな人に「○○やったら?なんとなく合いそう」と言われたり言ったりしたお話。

          人より速いことを目指して頑張って走っていた頃のお話。

          私は頑張らない人間だ。趣味でトライアスロンをやっているが、「頑張らないこと」をモットーにしている(なおトライアスリートの中で少数派の模様)。トライアスロンの3つの競技、水泳・バイク・ランの、どれもゆっくりだが特にランは頑張らない。基本1km7分ペースとジョグのペースで行き、きつかったらすぐ歩く。ランの練習も数か月に一度。トライアスロンでなくランだけの大会でさえ、きつかったらすぐ歩く。レースには毎月出てるし運動も好きだし、毎週2〜3回のバイクトレーニングはすっと続けているけれど

          人より速いことを目指して頑張って走っていた頃のお話。

          絡まれ体質とその改善のお話。無意識に危険を避けるということ。

          一時期、道とかでやたら変な人に絡まれる時期があった。 普通に駅前の混んだ道を歩いていて、運悪く人とぶつかりそうになって避けたらチッと舌打ちをされ大きなため息をつかれたとか、公的施設のピアノ練習室を借りにいって、ひとつしかない予約機を長時間独占しているおじさんがいて長蛇の列になっていたので「急いでるんですが…」と話しかけると怒り出して最終的に「バカ!」と怒鳴られたとか(今思えば他の話しかけ方があったかなとも思うが)、自転車でほかの自転車を抜いたら、その人がわざわざ追いかけてき

          絡まれ体質とその改善のお話。無意識に危険を避けるということ。

          ちやほやされることについて考えたり、話したりしたお話。

          私の命名した「ちやほやされないと死んじゃう病」というものがある。 昔働いていたところのお局がそうであった。慣れているから通常の仕事はこなせるが、全く大局観やマネジメント視点のないままリーダーポジションにおり、部署は管理不足で混乱しまくっていた。しかし彼女は実にお姫様体質で、少しでも違う意見を言うと大きなため息をつき機嫌を損ねるので、彼女が発言するとスタッフたちは一様にみな「その通りですね!」と迎合した。彼女が「今日暑くない?」と言うと誰かが「温度調節しますね!」と席を立ちあ

          ちやほやされることについて考えたり、話したりしたお話。

          オンラインで知り合うって、対面で知り合うのと違うの?とかいうお話。

          私は今、グローバルな環境の会社に勤めている。会社の公用語は英語で、経営陣も外国人がほとんど、社員の半数が外国人で、アメリカやイギリスだけでなく中国、インド系、中東、その他ヨーロッパ人などさまざま。日本に住んでいる人ばかりでなく、世界各国、現地から働いている人もいる。顧客も日本人だけでなく世界中にいる。関わる人皆かなり多国籍である。幅が広い。 そんな環境にいると、日々発見がある。日本ではわりと「常識」であることが、ある外国人の中では全くそうじゃなかったりするし、それどころか、

          オンラインで知り合うって、対面で知り合うのと違うの?とかいうお話。

          人を愛すれば必ず愛は返ってくるのか、とかいうお話。

          若い時、「心から好きで自分も心から相手を愛したら、必ず愛を返してくれるはずだ」と思っていた。それはある意味は正しくて、家族や親戚との信頼関係は基本的に長いこと維持できているし、学生時代の友人も、心を開いたら相手も心を開いてくれて、今でも交流がある人はたくさんいる。 ただ、絶対ではないことを、後々知ったのだ。 ひとつはブラック企業。一度、私はITの制作系の仕事についたことがある。クリエイティブな仕事には前から興味があった。昔から文章を書いたりデザインを考えたり、コンテンツを

          人を愛すれば必ず愛は返ってくるのか、とかいうお話。

          引っ越しをして経済活動の大原則を学んだお話。

          あるとき、何度目かの引っ越しをした。当時転職だのなんだので疲れていたので、荷造り付きのパックをお願いした。ネットの見積もり比較サイトで見積り依頼を送信したら、夜中なのに電話とSMSがバンバンやってきて、後日数社に実際に来てもらって正式に見積もりしてもらって比較・検討し、「荷造り付きなら、部屋は今のままで大丈夫です!なーんもしなくてOKです!当日も、横になってゴロゴロしていて構いません!」と、やたら説得力のあるおじさんオペレーターに電話で言われたので、それではとお願いしてみた。

          引っ越しをして経済活動の大原則を学んだお話。

          コンタクトを作りに行って、専門家の仕事について考えたお話。

          数年前、いつも使ってるコンタクト屋でコンタクトを作った。クーポン誌の裏表紙にデカデカと広告を載せている、中心街にある大きなところだ。余談だが私は今も使い捨てでなく常用コンタクトを使っている。2年に一度は必ずここに来るのだ。 スタッフたちは、レジの人も視力を測る係の人も、みんな若くてきれいで笑顔でとってもテキパキしていた。「こちらにどうぞー」「視力測りまーす」「眼圧測りまーす」。ただ言われるがままにしていたら、ベルトコンベアで運ばれる部品のように、流れるように手順が進んでいく

          コンタクトを作りに行って、専門家の仕事について考えたお話。