今村久美(認定NPOカタリバ/公益社団法人ハタチ基金)

10代の学びと教育の支援をするNPOカタリバを20年前につくり、ずっと代表者させてもらってます。取り組みの中で感じたこと、自分の備忘用に、人から教えてもらって学んだこと、触れた本や映画、ニュースで感じたこと気づいたことなどをまとめるノートとして使ってみたいと思います。

今村久美(認定NPOカタリバ/公益社団法人ハタチ基金)

10代の学びと教育の支援をするNPOカタリバを20年前につくり、ずっと代表者させてもらってます。取り組みの中で感じたこと、自分の備忘用に、人から教えてもらって学んだこと、触れた本や映画、ニュースで感じたこと気づいたことなどをまとめるノートとして使ってみたいと思います。

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いつきてもいい居場所が、オンライン上にあることを伝える卒業式。

生きていると、うまくいかないなあと思う、いろんなことがあります。ただ大人になると、選択肢はひとつではなく、常にオルタナティブを選択できることになっています。 職場が合わなければ仕事をやめて、次に働く場所を探せばいいし、 ご近所とうまくいかなければ、その土地から引っ越してもいいし、 夫婦関係がどうしても難しければ、離婚する権利だってある。 もちろん様々な事情が許さなくて、そんなこと決められない人もいると思いますが、選択する権利は持っています。 しかし子どもたちは違います。 ま

    • 目的のない対話、それ自体が宝物

      朝日新聞の「耕論」でお話をする機会をいただきました。 あの震災は、当事者として被災した人たちはもちろんそうだったに違いありませんが、よそものの立場で被災地に関わろうとする私にとっても、それまでの経験や信念などほぼ全ての再構築が求められる日々であり、それはとても難しいことでした。 今よりも11歳も若くて、今よりも盲目で、しかも義憤に駆られていた当時の私のような人間は、最も厄介だったかもしれません。 悩みは尽きませんでしたが、それは違うよとか、勘違いしてるよとか、心配しなくて大

      • 『最後だとわかっていたなら』 Norma Cornett Marek (1940 - 2004)

        あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて 神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう あなたがドアを出て行くのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは あなたを抱きしめて キスをして そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが 最後だとわかっていたら わたしは その一部始終をビデオにとって 毎日繰り返し見ただろう あなたは言わなくても わかってくれていたかもしれ

        • 全てのこどもが幸せに生きる権利を守るこども家庭庁への期待と要望

          先月25日、来年4月からスタートする「こども家庭庁」設置法案が閣議決定されました。 閣議決定された「こども家庭庁設置法」全文はこちらをクリック 私は、この法案は日本のこども政策の重要な転換点になると考えており、賛成しています。 この設置法案の一番初めに、とても大切な、今後の日本のこども支援政策の基本理念が明記されています。 当たり前のように見えるかもしれませんが、実はこの『こどもの権利利益の擁護』の一文を法律に明記するのは、そう簡単なことではありません。  例えば学校に

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        • 新しい学校のかたち
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        • 今村久美のBook Log
          今村久美(認定NPOカタリバ/公益社団法人ハタチ基金)

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          不登校の子どもたちの存在を絶対に見逃さない、からはじめたい(第130回中央教育審議会総会 参加メモ)

          2月8日の昨日は、中央教育審議会(以下 中教審)に参加しました。 ※中央教育審議会とは 中教審には、小学校から高校までの学校教育をどうするかを考える初等中等教育分科会など、いろんなテーマの会議があるのですが、この「総会」というのは、それらすべての会議の全体を束ねる「日本の教育の方針」(スコープがでかい・・!)を検討する場、ということになります。 今回の「総会」では、教育振興基本計画という「5年に一度策定するこの国の教育政策の目標と施策」について、2023年から新しいクールに

          ユースセンター起業塾第2弾!カタリバで働きながら、地元にユースセンターをつくる『起業準備コース』はじまるよ

          全国津々浦々 10代に伴走する人と居場所をつくるあなたを応援したい。そんな想いで、社会起業支援のETICと、10代支援のNPOカタリバがコラボして、ユースセンター起業塾がはじまります。 第一弾はすでに立ち上げる人にお金(最大1500万〈3年〉)と伴走支援をする『事業創造コース』は、現在募集中です。 そして第2弾。まずはカタリバの職員として中で働き修行しながら構想を固めていく2年間『起業準備コース』がスタートします。 こちらは、月給30万と、立ち上げる地域と行き来する交通費な

          最年少市長はある朝、犯罪者にされた。 嘘を指示する日本の不都合な本当の話。

          2013年、全国最年少市長として話題になり、その1年後、突然逮捕された 藤井 浩人 くんの著書が、昨年末発売開始されました。私と同じく岐阜県出身で、彼は美濃加茂市の市長でした。 簡単に言うと「詐欺師にみんなではめられた」ということのようですが、日本の司法は正義の味方であると信じたい私としては、なぜ一審の無罪判決後に、検察による控訴で、本人の言葉での説明をする機会を一度も与えずに有罪判決をが出たのか、意味が分からないままでした。 昨日一気に読みながら、事件の詳細は理解が深ま

          学校ガチャは終了の新しい当たり前を目指して(1月8日オンライン登壇します)

          中教審でご一緒している 堀田 龍也 先生主催の、教育関係者向けのセミナーにお誘いいただきました。今週8日(土)14:00~16:30でオンライン開催、無料です。 現状、公教育は平等、ということになっていますが、公教育を助けるシステムは行政ごと学校ごとになっていることが多いです。学校という建物や、一律の資格をとった教職員の数などは一律の基準をクリアしていているから、教育は平等に質の担保をしているようにみえるけど、例えば、先生の多忙をサポートするための仕組みや、学校に行けない生

          教育NPOを立ち上げて20年目。自分たちだけでできないことがたくさんあるから、“場をつくる仲間”を応援したい。

          私が代表をつとめる認定NPO法人カタリバが、来月で設立から20周年を迎える。 靄の中、思い込みの強い2人で「NPOカタリバ」と名乗って、取り組みをはじめた。当時は想定していなかった素晴らしい出会いの中で、たくさんの広がりができた。 カタリバは、今では年間約10万人の10代に支援やプログラムを届けている。学校や地域に常駐してカリキュラムづくりから深く関わることもあれば、オンラインで子どもたちに学びの機会を提供することもある。 職員は140人。保護者や子どもの伴走支援を担う

          校庭で数学の授業に出てもいい? 岐阜の『バーバパパのがっこう』が示す、学校の新しい当たり前

          岐阜市に、「バーバパパのがっこう」ができた。 ・・という記事が今年4月直前の3月30日に、バズった。→記事はこちら このバズった内容は、4月1日、岐阜市に新しい不登校特例校「草潤中学校」ができた、という話。 (絵本「バーバパパのがっこう」は、子どもたちが荒れに荒れてたいへんになってしまった学校を見に行ったバーバパパたちが、「ルールでしばった指導ありきじゃなくて、こういうやり方もあるんじゃない?」と親たちや先生に代案を示すという、公的オルタナティブスクールづくり、のようなお話

          【book log】ザリガニの鳴くところ

          『ザリガニの鳴くところ』 70歳の作家、ディーリア・オーエンズ氏の小説家デビュー作。 物語は1950年代。 事情がある人しか住み着かないアリカ南部の未開の湿地で孤独に生きる少女の人生の物語。動物行動学の研究者である作者は、大自然との対話の中で丁寧に見出してきた彼女の専門性と哲学から、いまこの世界に伝えたいことを、語らせているようにも読める。 弁護士が陪審員に呼びかける最後のスピーチは、そのうちの一つだったとおもう。 『もう知らないふりはやめましょう。 我々は彼女のことを

          【book log】クララとおひさま

          カズオ・イシグロ氏の「クララとおひさま」。 太陽光発電で動くAI搭載「人口親友」が、人間の心の動きを高度な環境設定含めて情報処理しながら理解を深める。一方、人間の、富裕層の子どもたちは向上処置という遺伝子操作を受け、いい大学に入ることを目指す。 親たちが開くパーティすらも、「楽しさ」ではなく、いい大学にいくためという意図から、バックキャスティングした設定がある。 話題になっているからこれから読む人に失礼なのでこれ以上は書かないけど、私も参加している様々な審議会で「良きもの」

          「遺族の作品だから」ではなく、作品自体をまっすぐ評価してほしい。その想いは、届いているように私には見えた。

          先週末、映画「あなたの瞳に話せたら」自主上映会×トークライブを開催しました。当日は、コロナ対応で会場50%制限とし80名限定(お断りした皆様申し訳有りませんでした)。オンラインでは1,300名の方々に御参加いただきました。 ページトップの写真は、イベント終了後の劇場で、撮影の瞬間だけマスクを外し、撮影しました。 企画開催によせた私の想いは、こちらのnoteに書きました。 映画を上映した後は、鈴江奈々さん(日本テレビ アナウンサー)の進行で、佐藤そのみ監督と、監督とおなじ

          「おはよう」と言われたのに、機嫌が悪くて無視をした。それが妹をみた最後だった。

          私が佐藤そのみ監督とはじめて出会ったのは、彼女が高校2年生のとき。東日本大震災の津波で、とてもたくさんの子どもたちが命を落とした大川小学校の校庭で、監督の妹”みずほちゃん”も帰らぬ人となった。 監督のお父さんである佐藤敏郎さんは中学校の先生。私は東北支援で近辺に住んでいた。お仏壇に参らせていただくためにご自宅に訪問したら、そのみさんが、進学のこととか、これからのことを考えていた。 私の目線でみずほのことと、大川小学校で起きたこと、そしてこの地域でおきていることを、映画に残

          noteをはじめてみた。

          ある日、7年右腕左腕左脳右脳全部を同期させながら一緒に仕事をしてきた仕事のパートナーから、「実は他から声かけてもらっちゃって、こんな歳で異分野でチャレンジできるなんてもう人生的に最後かもだから、せっかくだし転職してみたいと思ってまして」と言われた。Google meetの画面越しに、ちょっと申し訳無さそうに。だけど好奇心が隠しきれないワクワク感がわかってしまう。気分的には、「そろそろ倦怠期入ってると思ってたんだけど、別の人から告られちゃって、別れてください」的な感じ。 ここは