熊坂仁美

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熊坂仁美

Webメディア「サーキュラーエコノミードット東京」4/22オープンに向けて準備中。 東北大学大学院経済研究科 博士課程1年。テーマはサーキュラーエコノミーと地域。実生活では #東京サーキュラー生活 を実践中

マガジン

  • 60歳からの人生設計

    いよいよ人生も最終ラウンド。どう生きるか?思うところを綴ります。

  • 住んでみた北欧

    サステナビリティ、サーキュラーエコノミーをテーマに北欧の長期滞在。

最近の記事

社会人大学院から国立大博士課程へ〜受験&入学顛末記【60歳からの学び直し】

4月3日、東北大学大学院の入学式が行われ、出席してきた。修士の時には入学式も卒業式も出なかったので、高校卒業した1978年の慶應大学入学以来、実に46年ぶり(半世紀近い!)の大学入学式である。 不覚にも涙した理由 会場は仙台で一番大きい箱、ゼビオアリーナ。それでも学生総数16,000人の大きな大学なので、学部と大学院の二部制で行われた。今年の院の新入生は修士・博士合わせて約2,000人とのこと。 留学生が多いので、式はほぼバイリンガル、アカデミックな雰囲気で行われた。初

    • 賃貸でもOK「壁掛けホワイトボード」で家を研究室にしてみた

      いよいよ始まる研究生活 先週、入学式とオリエンテーションが行われ、いよいよ今週から大学院の授業が始まる。修論が終わってから卒業式や引越などもありサボりにサボっていただのだが、そろそろ博士課程の学生として腰を据えて研究を進めていかなければならない。小休止のつもりがはや3ヶ月。もはや待ったなし、まき直しに迫られている。 修士の時には市ヶ谷にある大学院の自習室を自分の研究室代わりにしていたのだが、博士では大学院は仙台なので、拠点である東京の自室でもろもろ進めなければならない。

      • 葛飾北斎と永六輔の意外な共通点【江戸の街歩き】

        ふと見つけた北斎の墓 土曜。合羽橋での買い物からの帰り道、元浅草付近を歩いていたら、旧跡の看板が目に入った。「葛飾北斎の墓」とある。 北斎は大好きで、生家跡に建てられた墨田区にある北斎美術館は訪れたことがある。でも墓がどこにあるかは知らなかった。なんと、家の近所だったとは。 お詣りしようと寺に入っていくと、墓所の入り口でご老人に声をかけられた。ちょっとよく聞き取れなかったので、「北斎さんのお墓に」と言うと、こちらです、と案内をしてくれた。この寺(誓教寺)のご住職とのこと

        • 「これ本当に必要?」を疑ってみる【東京サーキュラー生活 #5】

          掃除機は自分に必要か 引越当時、掃除機をどうしようか考えていた。今や掃除機もスティックタイプからロボットタイプまでいろんな選択肢があるので迷ってしまう。 特に最近はロボットタイプが人気で、前にも紹介した家電サブスクのレンティオでは、ルンバi2(新品39,800円)が中古だと月額980円のキャンペーンをやっている。しかも最低期間の縛りなし。福島の家では長年ロボット掃除機を使っていてその便利さはよくわかっているので、一瞬いいかも、と思った。 しかし、よくよく考えれば東京の部

        社会人大学院から国立大博士課程へ〜受験&入学顛末記【60歳からの学び直し】

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        • 60歳からの人生設計
          12本
        • 住んでみた北欧
          16本

        記事

          「人を家に招く」のハードルを下げる【東京サーキュラー生活 #4】

          家に人を招きたい 新居はまだもろもろ整備の最中だけど、さっそく友人のマッキーが高級シャンパンを持ってお祝いに来てくれた。記念すべきファーストゲストだ。 東京暮らしをするにあたって、廃棄を出さない循環型のサーキュラーな生活をすると決めたのだが、実はもうひとつ決めている生活スタイルがあった。 それは、人を招く家にすること。 といっても、ホームパーティとか、おもてなしとかそんな大層なものではなく、外で飲む代わりにうちで飲む「家飲み」に近い。福島では家の台所にカウンターを設

          「人を家に招く」のハードルを下げる【東京サーキュラー生活 #4】

          キッチンを整えて幸福度を上げる【東京サーキュラー生活 #3】

          北欧で学んだ「快適さの追求」 2ヶ月半の北欧暮らしで最も影響を受けたのは、QOLを追求するようになったことだ。QOL(Quality Of Life)とは、生活(人生)の質のことで、私の解釈では「常に快適であること」だ。 これは全く単純な話だ。一日24時間のうち、1分でも多く快適な時間が過ごせれば、それだけ幸福度が上がるし、逆に不快な状態が続けば幸福度はだだ下がりする。60年生きてきて思うのは、何でもない毎日の生活が最も大事で、幸福度を決めてしまうということ。特に自宅は

          キッチンを整えて幸福度を上げる【東京サーキュラー生活 #3】

          60代一人暮らし、始まる。【東京サーキュラー生活 #2】

          区切りの春です。 先週、無事引越を済ませ、台東区の1DKの一室に落ち着いた。 とりあえずの荷物を入れたスーツケースを引きずり、東京に向かう新幹線の中で書いたこのFacebookの反響が大きくて少し驚いた。 先日の修士の学位授与の謝恩パーティでは、某先生に声をかけられ、しっかり見てくださったらしく「あのFacebook、エモかったですよ。過去いちエモかった。写真が良かった」と言われた。この年で、18歳のときと同じことをしている、というところに共感いただいたらしい。 そう、

          60代一人暮らし、始まる。【東京サーキュラー生活 #2】

          新居の家財道具をどうするか【東京サーキュラー生活#1】

          モノに頭を悩ます日々 今週末の引越の準備で追われている。 私の場合は今の家はとりあえずそのまま残すので「退去」の必要はなく、完全な引越と比べるとかなり楽なものだと思う。 にもかかわらず、やることの多さに圧倒されている。 そしてそのほとんどが家財をどうするか。つまり「モノ」をどうするか、ということだと気づいた。 どんなモノを部屋に入れ、どんな配置をし、どんなふうに使うか。 どんなモノがあれば部屋を快適に、素敵にできるのか。 どんなモノがあれば家事が効率的になるのか。

          新居の家財道具をどうするか【東京サーキュラー生活#1】

          「東京サーキュラー(循環)生活」始めます

          二拠点→地方でリモート→東京に引越 世の中がまだコロナに支配されていた2年前の3月。市ヶ谷の大学院に行くことが決まり、オープンしたばかりの浅草橋のコリビング「THE DAY」に入居した。コリビングとはリビングの共有という意味で、ビジネスホテルをリノベした個室型のシェアハウスである。キッチンつきの広くて開放的なリビングルームが魅力の施設で、現在も満室が続いている。 単位を取り終えて大学院に通うことがなくなってからは福島の家に戻ってリモートワークをしていたのだが、ここにきて対

          「東京サーキュラー(循環)生活」始めます

          社会人大学院修士課程で何を得たか

          矢のように過ぎた修士2年目 このnoteで過去いち反応があったのは、社会人大学院の1年目を振り返ったちょうど1年前のこのポスト。学費や二拠点生活コストのことなどもリアルに書いたからだと思う。やっぱりみなさん「いくらかかるか」に興味あるんですね。 そしてあれからまた1年の時が流れ、修士課程のゴールでもある修士論文もこの1月に提出、口頭諮問を経て無事受け付けていただき、今月末、政策学修士の学位をいただけることになった。 M2(2年目)は2ヶ月半の北欧滞在もあり、M1よりさら

          社会人大学院修士課程で何を得たか

          【北欧を旅する】スウェーデン「マルメ市」再エネ100%の電気バスが圧巻(動画あり)

          「ウェルビーイング」「環境」をテーマに北欧を歩く 昨年4月、フィンランドに長期滞在する前にスウェーデンとデンマークの旅をしたのだが、PCを整理していたら、そのときの動画素材がたくさん発見された。そのときGooglePixelを動画カメラとして使用していて、レポートしながら撮りながら町歩きをする、ということをやっていた。今改めて見直してみると、結構いいコンテンツがたくさんあったので、これを軽く編集して、noteに載せることにした。というか、なぜ今ままで放置していたのだろうかw

          【北欧を旅する】スウェーデン「マルメ市」再エネ100%の電気バスが圧巻(動画あり)

          サステナブル・ミー〜「持続可能な自分」のための快適日常

          (写真は「やすらぎの里」でいただいた、発酵調味料が入った薬膳カレー) 「持続可能=Sustainable」という言葉を今年は以前にも増して耳にするようになるだろう。年明けから、持続可能だと信じていた伝統の町々が、持続不可能に向かう悲しい様を目の当たりにした。 持続可能性は自分の研究テーマで、修士論文のタイトルは、『持続可能な地域社会に資するサーキュラーエコノミーの研究ーフィンランドと日本の比較からー』というものだ。これは地域についての論文だが、持続可能性は人の生活にも当ては

          サステナブル・ミー〜「持続可能な自分」のための快適日常

          2023年、変革の年を終えて

          2023年。とにかくすごい年だったなと思う。ためしに自分の十大ニュースをあげてみたら、十では収まらず、十三になった。そしてその一つ一つが結構でかい。これまで60年以上生きてきて、こんな年は記憶にない。 1年をざっくり大きくわけると、前半は北欧、後半は修論書き。前半は動き回り、後半は机に向かう、という極端なことをやったと思う。 そして奮闘しつつもなんとか修論を書き終え、今、伊豆のファスティング施設で年末を迎えているが、もうすっかり「やりきった」感があって、心も体もからっぽ状

          2023年、変革の年を終えて

          人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

          このセピア色の写真は大学3年のとき。福島の家を整理していたら出てきた。このとき21歳。人生4分割では第1フェーズを終え、第2フェーズにかかろうとしていた時である。この2年後に結婚し、1年後には長男を産んだ。一度目の大きな転換である。 このあとどんな人生が待ち受けているのか知るよしもなかった自分に今、何かアドバイスするとすれば、「あまり回り道をしないようにね」だ。この40年、そのときそのときは一生懸命だったけれど、考えもなしに行動するタイプで、結果的に回り道ばかりしていた気が

          人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

          「エッフェル塔写真問題」私はこう思う【住んでみた北欧】

          海外からの発信の難しさ 今週、SNSで炎上した例のエッフェル塔写真問題は、「海外体験の発信」という自分との共通点があるので、僭越ながら意見を述べたいと思う。 この春からの北欧での見聞をFacebookとnoteで発信してきたのだが、想定以上にたくさんの人が関心を持ってくれた。会う人ごとに「note楽しみにしてます」と言われるし、Facebookでの反響も大きく、先日の誕生日には北欧の投稿について言及してたメッセージが多かった。それは本当に意外だった。 というのは、実は海

          「エッフェル塔写真問題」私はこう思う【住んでみた北欧】

          8月1日、人生の第4フェーズの幕開け。

          今年も無事に誕生日を迎えることができて、順調に年齢を重ねている。 7月30日の誕生日は友人たちに祝ってもらえた。ほんとにありがたい。いいときも悪いときも寄り添ってくれる愛すべき友人たちは、間違いなく自分がこれまで築いてきたかけがえのない財産だ。 今日は8月1日。北欧滞在を終え、誕生日も迎え、私の持論である「人生4分割」の第4フェーズがいよいよ始まったようだ。 「人生4分割」とは、人生を20年刻みで80歳までで4つにフェーズ分けして考えるというもので、noteに書いたらかな

          8月1日、人生の第4フェーズの幕開け。