熊坂仁美@サーキュラーエコノミー

ライター&リサーチャー。社会人大学院修士2年。 サーキュラーエコノミーを研究しに、4/…

熊坂仁美@サーキュラーエコノミー

ライター&リサーチャー。社会人大学院修士2年。 サーキュラーエコノミーを研究しに、4/20〜北欧に長期滞在。現在、新規事業立ち上げと修士論文に取組中。

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人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

このセピア色の写真は大学3年のとき。福島の家を整理していたら出てきた。このとき21歳。人生4分割では第1フェーズを終え、第2フェーズにかかろうとしていた時である。この2年後に結婚し、1年後には長男を産んだ。一度目の大きな転換である。 このあとどんな人生が待ち受けているのか知るよしもなかった自分に今、何かアドバイスするとすれば、「あまり回り道をしないようにね」だ。この40年、そのときそのときは一生懸命だったけれど、考えもなしに行動するタイプで、結果的に回り道ばかりしていた気が

    • 「エッフェル塔写真問題」私はこう思う【住んでみた北欧】

      海外からの発信の難しさ 今週、SNSで炎上した例のエッフェル塔写真問題は、「海外体験の発信」という自分との共通点があるので、僭越ながら意見を述べたいと思う。 この春からの北欧での見聞をFacebookとnoteで発信してきたのだが、想定以上にたくさんの人が関心を持ってくれた。会う人ごとに「note楽しみにしてます」と言われるし、Facebookでの反響も大きく、先日の誕生日には北欧の投稿について言及してたメッセージが多かった。それは本当に意外だった。 というのは、実は海

      • 8月1日、人生の第4フェーズの幕開け。

        今年も無事に誕生日を迎えることができて、順調に年齢を重ねている。 7月30日の誕生日は友人たちに祝ってもらえた。ほんとにありがたい。いいときも悪いときも寄り添ってくれる愛すべき友人たちは、間違いなく自分がこれまで築いてきたかけがえのない財産だ。 今日は8月1日。北欧滞在を終え、誕生日も迎え、私の持論である「人生4分割」の第4フェーズがいよいよ始まったようだ。 「人生4分割」とは、人生を20年刻みで80歳までで4つにフェーズ分けして考えるというもので、noteに書いたらかな

        • ウェルビーイングとクルマ社会【住んでみた北欧】

          日本に帰ってきて通常の生活に戻り、習慣にしていた朝の散歩も再開した。いつものコースは近所の川沿いの土手が中心で、緑豊かなエリア。朝6時台ならまだ涼しく、通勤や通学の人が増える前で、散歩を楽しめる時間帯だ。 がしかし。フィンランドでの散歩を経験してからというもの、ホームでの散歩を心から楽しめない自分がいる。 その理由ははっきりしている。 それは、フィンランドでの歩行者中心の道になれてしまうと、クルマ社会の環境がしんどいからだ。 たとえば道路の横断。渡ろうとすると、横断歩

        人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

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        • 60歳からの人生設計
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        • 住んでみた北欧
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          なぜ日本の物価は安いのか【#住んでみた北欧】

          北欧に着いたばかりの時に受けた「物価高の洗礼」は強烈だった。体感で日本の2倍。覚悟はしていたけど、こんなんでやっていけるのか??と心配したものだった。しかし時間が経つにつれ、その不安はだいぶ和らいだ。最初の1週間は旅行で外食ばかりということもあり、滞在が始まってスーパーで食材を買って自炊するようになってからはそこまで感じなくなった。安くて美味しいものがわかるようになってきたし、テイクアウトのチャーハンを3分割にして冷凍したりなど、知恵もついてきた。外食はほとんどしない。 と

          なぜ日本の物価は安いのか【#住んでみた北欧】

          フィンランドから帰国しました【#住んでみた北欧】

          「北欧長期滞在」無事終了 2ヶ月半の滞在を終え、7月2日、日本に帰国しました。 それから今まで約2週間、本当にあっという間に過ぎてしまいました。 滞在の最後の3日間は「サーキュラーエコノミー視察ツアー」を企画して仕事モードに入ってしまいnote更新できず。期待していた方、ほんとごめんなさい。でも、元気に活動していました。数々の失敗はあったものの、事故や病気やトラブルもなしに帰ってこれて、ほっとしています。 先週、大学院のゼミで「帰国報告せよ」という命が下り、90分をしゃ

          フィンランドから帰国しました【#住んでみた北欧】

          AIのおかげで英語で仕事ができている話【住んでみた北欧#15】

          フィンランド滞在も残すところ3週間となった。このところ取材や視察ツアーのコーディネートしているため、こちらの企業とのメールでのやりとりが格段に増えた。何しろ取材も訪問視察も、勝手にこちらからオファーすることばかりなのでメールを打たないと何もはじまらないのだ。 しかし私にとって一番苦手なのがメールだった。翻訳ソフトを使ってもなお頭のCPUを使いまくるし、文法やスペルを間違っていたらどうしよう。レベル低いと思われたらどうしよう。そんな懸念ばかりだ。 しかしこの難儀なメール書き

          AIのおかげで英語で仕事ができている話【住んでみた北欧#15】

          年齢へのこだわりがなくなりました【住んでみた北欧#14】

          先週金曜まで、今回の滞在のヤマだった「世界循環経済フォーラム」があった。フォーラムの前から企業取材が目白押しで、こちらに来た頃ののんびりモードから一変、毎日がビジネスモードで朝から晩まで外出の生活が続いていた。そして気づけば、残りの滞在は26日。折り返しはとっくに過ぎてしまった。 環境とは恐ろしいもので、一月以上住んでいるともうすっかりこちらのペース、こちらの考え方、こちらのライフスタイルに染まり、日本との違いにいちいち感動することもなくなった。最初はどこに行くにもあたりを

          年齢へのこだわりがなくなりました【住んでみた北欧#14】

          日本を出て1ヶ月。英語力爆上がりで自分でもびっくり。【住んでみた北欧#13】

          留学経験なしの「純ドメ」 4月20日に日本を出て、気づけば1ヶ月が経った。フィンランドに滞在してからは3週間。私はいわゆる「純ドメ(純ドメスティック=留学や海外居住経験がないこと)」で、これまで海外滞在の最長は、イギリスとアメリカにそれぞれ3週間。そこで、自分史上最長の1ヶ月の滞在によって英語力がどうなったかを激白してみたい。というかタイトル通り、爆上がりしているのだ。 挫折の繰り返しのこれまで そもそもこちらに来る前に私の英語力がどの程度だったかというと、会話に困らな

          日本を出て1ヶ月。英語力爆上がりで自分でもびっくり。【住んでみた北欧#13】

          エストニア週末旅で初のソロ飯(動画あり)【住んでみた北欧#12】

          エストニアの旅はめちゃくちゃ良かった。まずヘルシンキからの2時間の船旅も生バンドとか入ってて楽しめたし、世界遺産のタリンの街並みがとにかく美しい。美しすぎて興奮して「やばいやばい」とつぶやきながら歩くほどだったのだ。リアル中世テーマパークという感じで、高い塔なんかまるでラプンツェルの世界。 そして飲食店がたくさんあって、またこれがいい感じなのだ。店員さんが中世コスしている観光客向けの店から、路地裏にひっそりとある隠れ家的レストラン、古びた雰囲気のワインバーなど、もうよりどり

          エストニア週末旅で初のソロ飯(動画あり)【住んでみた北欧#12】

          見知らぬ国への小旅行企画が楽しい。【住んでみた北欧#11 】

          たくさんの国が集まるヨーロッパに長期滞在する魅力の一つに、週末などを利用しての「ショートトリップ(小旅行)」がある。日本の国内旅行の感覚で、歴史も文化もまるで違う外国に行けるのだ。EU圏内であればパスポートも要らない。鉄道、バス、船、飛行機など移動の選択肢がたくさんあるが、ベストな行き方を探すオンラインプラットフォームも充実している。せっかくの長期滞在なので、このメリットを活かして欧州内の小旅行を企画することにした。 バルト三国へ2時間ちょっとの船旅 ということでさっそく

          見知らぬ国への小旅行企画が楽しい。【住んでみた北欧#11 】

          6月28日〜30日 「フィンランドサーキュラーエコノミー視察ツアー」を行います。

          サーキュラーエコノミー、サステナビリティなどの学びを現地を見て深めたいという方向けに視察ツアーを行います。私が記事を書かせていただいている循環思考メディア「環境と人」と、「住んでみた北欧」の仲間である「生活感度研究所」の共催になります。 きっかけは知人が「フィンランドにその時期行くんですが、視察できるところあったら教えてください」というご相談から始まりました。だったらツアーにしてしまおうか、ということで「フィンランド編」「スウェーデン編」(10月開催)で視察を組むことになり

          6月28日〜30日 「フィンランドサーキュラーエコノミー視察ツアー」を行います。

          本日21時〜YouTube配信でお話しします。

          本日(5月12日)21時より、坂本貴史さんのYouTube配信インタビュー番組「Era Web Architect 」に出演します。10年続けた地域活性の話、今滞在中の北欧での話など。ぜひ、聞きに来てくださいね。 以下のYouTubeで21時になると流れます。

          本日21時〜YouTube配信でお話しします。

          北欧のスーパーのレジ袋に書いてあること【住んでみた北欧#11】

          北欧は環境保全の先進国であると言われているが、実際に生活をしてみると、本当にそうだなと日々実感している。数日の旅行でも気づくことはたくさんあるが、暮らしてみると細かいことで「あ、なるほど」と思うのだ。 立派なレジ袋が無料 たとえばスーパーやコンビニのレジ袋。日本は2020年7月から有料化が始まり、もう3年になるので、すっかり「レジ袋有料」の頭になっているのだが、こちらではレジ袋は無料だ。レジ横か下に積んであって、自由に使える。しかも、かなりしっかりしたもので、何種類か置い

          北欧のスーパーのレジ袋に書いてあること【住んでみた北欧#11】

          団地内の初サウナで老婦人と世間話。【住んでみた北欧#10】

          団地共用サウナの仕組み フィンランドの集合住宅でサウナつきは珍しくないらしく、私が住む部屋も普通の古い団地だが共同のサウナがある。入り口が4つあるので4基あるのかな、と思ったら中でつながっていて実際は2基。更衣室が4部屋あるだけだった。稼働するのは週3日、水曜と土日である。うち土日は予約専用で、パブリックに入れるのは水曜のみ。時間によって男性タイムと女性タイムに分かれている。予約は住民自治でまかなわれていて、「サウナ担当」の住民のメールアドレスがドアに貼ってあり、そこに連絡

          団地内の初サウナで老婦人と世間話。【住んでみた北欧#10】

          確かに物価はめちゃ高いけど。【住んでみた北欧#9】

          北欧が高いの?日本が安いの? 高くて有名な北欧の物価。実際に3つの国(スウェーデン、デンマーク、フィンランド)を回ってみて、ものにもよるが、だいたい日本の1.5倍から2倍ぐらい。日本のお財布感覚で行くと、ああ私はなんてところに来てしまったんだろうという感じ。でもそれは、北欧が高いというより日本が「安すぎる」せいなのだ。今海外に行ったら、北欧以外でも「高い!」と感じるはずだ。こちらで知り合ったアメリカ人やカナダ人に「物価高く感じる?」と聞いても「確かに高いけどね」ぐらいの感じ

          確かに物価はめちゃ高いけど。【住んでみた北欧#9】