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使いにくい昭和的キッチンが快適になった話【東京サーキュラー生活 #6】

キッチン、なんとか整いました。


新しい生活が始まったこの1ヶ月は、忙しくも充実した時間を過ごしていた。

家具や小物などが揃って部屋がほぼ整った。「機能的であること」「心地よくいられること」の二つを考えて、頭を悩ませながらも買いそろえていく過程は案外楽しい。

特に、#3で書いた「昭和テイストの使いにくいキッチン問題」。

自炊を基本にしている私にとって料理はとても大事だけど、そこに時間をかけたくない。できる限り効率性のよいキッチンにしたい。背よりはるかに上の戸棚にいちいち背伸びしたり、シンク下の戸棚のために屈むのは嫌だ。効率が悪すぎる。道具や調味料はすぐに取り出せるべきだ。

そしてフィンランドのように、シンクの上に水切りが欲しい。料理の過程で出る洗い物をどんどん上に置いていけば、ワークスペースが広く使えるからだ。

百花繚乱の便利グッズからのセレクト品


そしてできあがったのがこちら。こうやって写真にするとごちゃごちゃ感があって恥ずかしいが、でもめちゃ作業しやすいキッチンなのだ。

シンク左に調理ツール関係、右は毎日に使うお茶コーヒー関係を集めた。

まず、シンク上に置く水切りラックを設置。鍋やフライパンなどはシンクに貯めずに洗ってすぐに置けるようになった。これで洗い物を速攻で処理しながら調理を進めることができる。シンク内の洗い物渋滞もなし。

そしてツールと調味料を集めたコーナーがこちら。

皮むき器や計量カップは水切りラックに吊り下げ。しゃもじ類は吊り下げはせず、イケアのポットで置き型に。

左の白いのは、みんな大好き山崎実業タワーシリーズの隠せる2段調味料ラック。測ったようにぴったりのシンデレラフィットだ。上にはラップ類が置けるし、塩とお砂糖のポットも、これまたシンデレラフィット。スチール製なのでマグネットで壁面部分にまな板ラックを取り付け、大小の軽量スプーンもくっつけた。

この調味料ラックは、下段に高さのある醤油や油のびん、上段にはスパイス類が入れられて出し入れもスムーズ。15,000円と高かったけど、ここにすべてが収納できるので、味付けなどの下準備はこのように引き出しをあけた状態で行えば、調味料の出し入れの手間も最小、調理効率がぐんと上がる。

上部のくぼみの幅がラップとアルミホイルを二つ並べてぴったりという芸の細かさ。脱帽。

水切りラックもデザインはいまいちだけど、シンクの上を活用するのはやはり便利で、重宝している。突っ張り棒式。

さらに、「浮かせる収納」グッズはアイデア賞ものがたくさんある。シンク内に吸盤でつける洗剤入れとか、スポンジを浮かせるのとか、タオル類をどこにでもつけられるものとか。

ニトリで買ったタオルホルダー、799円。マグネット式なので、まとめて買っていたマグネットシートを扉に貼って取り付ける。食器用と手拭き用、二つ並べた。

ちなみに食器棚は置く場所がないので、複数箇所に分散して置いている。シンクの下には日常使いの食器、イケアのワゴン(約4,000円)にはグラスなどを収納している。イケアのベストセラーのこのワゴンは本当に便利で、本棚用にもう一つ買おうかと検討中だ。カラバリも豊富。

キャスターつきなので掃除の時に動かせるし、サブテーブルとしてテーブル横に移動できる。

引越するまでは気づかなかったけど、ニトリ、イケア、無印、百均、アマゾンなどで売られている便利グッズはとんでもなく進化していて、まさしく百花繚乱、驚くべき状況になっていた。メーカーさんは消費者ニーズに応えて商品開発に日々頭を使っているんだろうなあ。海外事情はよく知らないけど、これってもしかして日本が世界最先端かもしれない。少なくともフィンランドには全くなかったと思う。

総額3万円で手にした快適さ

ということで、最初は昭和のキッチンでどうなることかと思ったけど、様々なツール導入で快適かつ効率的なキッチンになった。購入総額は3万円程度。それで不便さが解消されるのなら安いものだ。「ちょっとした不便、不快」を放置すると、それがストレスとなってQOLはどんどん下がっていくのは経験済みだからだ。

効率的になったキッチンで、この週末も料理を作りまくって平日の食事用にせっせと冷凍している。やはりまとめて作るのが一番効率的。以前は面倒と思えたことも、ここではそういう作業も含めて楽しいし、そう思えることがしみじみありがたい。


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