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【実践報告】ロシアによるウクライナ侵攻の授業

 高校1年生の現代社会の授業で、ロシアによるウクライナ侵攻を解説する授業をしてみました。

正直、授業づくりが難しく、どこを柱とするか、悩みました。

社会科である以上、「戦争はいけない」という道徳的な終わり方ではふさわしくない。

因果関係や構図、日本への影響などを「構造的」に分析していくような授業にすべきだと思い、つくりました。

■授業づくりにあたって考えたこと。

柱は3つです。

①そもそもなぜロシアはウクライナに侵攻したのか。
②なぜ、世界はウクライナを助けないのか。
③今回のウクライナ侵攻は、日本とどう関係があるのか。

具体的な説明をすると、長くなるのでできるだけ簡潔にしました。

そのため、説明不足であったり、正確には違っている箇所もあるかと思います。

ただ、柱からずれないためには、その作業をどうしてもしなくてはなりませんでした。

偏りがあると思いますし、最後の問いかけ方が「日本の安全保障を考える」というテーマで合っていたのかも未だに迷っています。

改善の余地があるとは思いますが、「考えるきっかけになってほしい…。」という想いです。

このウクライナ侵攻のニュースを、「自分ごと」化して捉えてもらいたいです。

■資料:ワークシート(Word)とPowerPoint

ワークシートとPowerPointをアップしておきます。
好みに合わせて改善して使っていただければ幸いです。

PowerPointの方は画像を入れているので、あくまで教育目的で使ってください。(出典元が十分に書いてなくてすみません…。毎日新聞や朝日新聞の図表を使っています。)

■授業をしてみての感想。

生徒の要望がない中で実践してみたものの、思ったよりも真剣に聞いてくれました。

誰一人として寝ている生徒はおらず、平和に対する思いは皆同じであることを感じ、嬉しかったです。

ただ、部分的なニュースや被害の様子は知っていても、「なぜロシアは侵攻したのか?」は分からない生徒が大半でした。

ニュースを構造的に読み解くことを伝えられた点では、意義があったように思います。

時間が無くて、授業の感想をあまり聞けなかったのが残念ですが…。

教科書との内容とつなげることで、「日々の授業がいかに大切か」も実感してもらえたようです。

今回の授業づくりは、内容が内容なだけに、かなり本腰を入れました。

語弊が無いように、公平になるように、ニュースや解説動画、新聞記事をなるだけ多く見ました。

普段の授業も、それくらいの熱量をもって授業をしていきたいと感じています。

今後のウクライナ情勢にも、注目です。



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